創造のあそび場

ボーダレスなストーリーをお届けします

心から感謝と、ご案内させていただきます🌈

 大感謝申し上げます~

 

このブログを7月1日よりはじめまして、沢山の方にご購読頂き、

 心から感謝申し上げます!

 

私事ですが、自作の小説を全文にて掲載させて頂いていますが、

長文にての掲載文となりますので、今後は、小説のみのブログにて、

掲載をさせて頂きます。

 

ブログタイトル『フォーチュンガールの楽園』にて展開します。

 


以前に掲載した作品も、再度、投稿しますので、重複してしまいますが、

申し訳ございません。

また、今現在、連載中のいじめバスターズ「1ダースの一歩」は、明日から

『フォーチュンガールの楽園』にて掲載いたします。

 

 

今後とも、どうぞ、よろしくお願い致します。

不思議な遊園地で、いじめっ子が体験したのは💀

タイトル『不思議な遊園地💀もう、しません!!編』

 

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このお話は、いじめっ子を、こらしめる物語です。

もしも、自分がいじめられたら、どんな気持ちになるかを体験してもらいます。

お母さんも、我が子が、学校で、お友達にこんなひどい事をしていたとわかったら。

 

私は、いじめる子供の心にも、なにか “もやもや” や “不満” が、

あるのだと思います。

その心のとげを抜いてあげたい。

 

自分がやられて嫌な事、辛いと思う事は、たとえ、誰であろうとも、してはいけない。

 

『君も、あなたも大切な宝物だよ』と伝えたい。

 

ちょっと、かわいそうですが、いじめっ子には、これくらいの体験をしてもらいましょう。

そして、お母さん。

一緒に寄り添ってあげてください。

 

 

《ここから本文です》

今日は、小学校の6年生の卒業親子遠足です。子ども達が大好きな遊園地を、クラスの仲間と、また、お母さんと一緒に回ります。『フシギ体験館』。ここだけは、親子一緒の入場がきまりです。さてさて、どんな、『フシギ体験』ができるのでしょうか。

 

たくや君とお母さんのようこさんが、入るようです。一緒にのぞいてみましょう。

 

フシギ体験館の中は、真っ暗です。

たくや君とようこさんは、不安そうに入ってきました。

優しいアナウンスの声で、

「ようこそ、フシギ体験館にいらっしゃいました。今からここで体験することは、今、あなたが心の中で一番気になっていて、解決したい事が体験できます。どうぞ、お気持ちを楽にして、イスにおかけください。体験時間は、二十分ですが、もっと長く感じたり、もっと短く感じたりするかもしれません。そうですね、そのイスに座ると気持ちよくって、眠くなりますね。どうぞ、ゆっくりお休みください。危険な事は、一切ありません。全ての体験は、あなた自身の心の中でおこっている事です。では、のちほどまた、お会いしましょう。すてきな体験をお楽しみください」

 

たくや君とようこさんは、ぐっすりと眠ってしまいました。どんな、体験をするのでしょう。

 

「お客さん。終点ですよ」

たくや君とようこさんがバスの中で眠っていまいます。

お客さんは、他に誰もいません。

ゆっくりと起きた、たくや君、ようこさんが。

「運転手さん。ここは、どこですか?」

「ここで、おわり。やり直しって事ですよ」

「やり直しって?何をやり直すのかしら」

あたり一面は、静かで、どこにでもあるような、山の中の村という田園風景が広がっています。

運転手さんが、

「さあ、早く降りてくださいな」

訳が分からず降りて、歩きだす、ようこさんとたくや君。

 

しばらく、歩いていると、先方から、農夫がやってきます。

「あの、すいません。この辺に食べ物を売っているお店は、ありませんか」

立ち止まった農夫は、ようこさんと、たくや君をジロッとにらみ、あからさまに、顔をそむけて無視して、歩いて行ってしまいます。

「何よ!感じわるい!」

また、歩き出す、ようこさんとたくや君。

 

ある、民家の庭先に出ていた、婦人を見つけ、

「すみませんが、近くに、食べ物を売っているお店は、ありませんか?」

婦人が、ようこさんとたくや君を、ジロリと見て、家の方に向かって、大声で

「ちょっと、塩を持ってきてちょうだい!」

ご主人が、塩を持って、出て来て、ご主人も、ようこさんとたくや君をジロリと見ます。

塩の器を持った婦人が、ようこさんとたくや君めがけて、思いっきり、塩をかけます。

「何、するんですか!」

婦人、さらに塩をかけながら。

「ここから、出ていきな!」

ご主人も、怖い顔をして、ようこさんとたくや君をにらみつけています。

「なんて失礼な人達なんでしょう!たくや行きましょう」

怒って、歩いて行くようこさんと、怯えながら、ついて行くたくや君。

少し遠くに、小さなお店を見つけます。

「たくや。あそこにお店があるわ」

「ママ、やっと、何か、食べられるね!」

 

小さなお店には、数人の小学生が、店の主人の婦人と楽しそうに語らっています。

ようこさんとたくや君が、店に入っていくと、皆が一斉に二人をジロリと見ます。

「たくや。好きな物、全部買ってあげるわよ」

小学生達が、ようこさんとたくや君を見て、小さな声で、ヒソヒソと話しています。

店の主人の婦人が、ようこさんとたくや君に

「あんたらには、何一つ売らないよ。帰っておくれ!」

「売らないって!どうしてですか?」

「お母さんね。息子に、今まで学校で何をしてきたか、ゆっくりと聞くといいね!」

たくや君、うつむいたまま黙っています。

「なんて、ひどい人達なんでしょう。たくや、行きましょう」

ようこさんが、たくや君を引っ張って出て行きます。

 

しばらく歩くと、休憩できそうな小屋があります。

「たくや。あそこで、少し、休みしましょう」

畳が敷かれた小さな小屋には、誰もいません。

入口で靴を脱いで、中に入り、座りこみ。

「たくや。さっきのおばさんが、言っていたけど、学校で何があったの」

たくや君うつむいて、黙り込んでいます。

「黙ってないで、話しなさいよ」

「…お母さん。いつも、僕が、話そうとしても、聞いてくれないじゃないか」

「だって、お母さんは、お仕事していて、忙しいのよ。たくやの塾や習い事に沢山お金が、かかるんだから。」

「ぼく。塾や、習いごとなんて、したくないよ!」

「何を言ってるの!塾に行ってお勉強するのも、お習い事も、全部あなたの将来のためでしょう」

「お母さんは、いつもそう言っているけど、ぼくの気持ち、何も聞いてくれないじゃないか」

「あなたは、まだ、子供なんだから、お母さんや、お父さんの言う事を、黙って聞いていればいいのよ。さぁ、行きましょう」

ようこさん、あたりを見回し。

「あら~、靴が無いわ。どこにいっちゃったのかしら。さっき、ここに脱いだわよね」

二人で、靴を探しますが、靴はなくなっています。

 

ここは、この村の小さな駐在所。

おまわりさんが、一人、ひまそうにぼんやりとしています。

靴がなくなり、はだしで歩き、疲れきった、ようこさんとたくや君が入ってきて、その場にどっかりと座り込みます。

「おまわりさん。ここの人達は、なんてひどい人達ばかりなんでしょう。道を聞いても無視され、塩をまかれて、店では、物を売ってもらえないし。そして、靴までかくされて」

「それは、大変でしたね」

「本当に、なんてひどい所なんでしょう!」

おまわりさんが、優しくたくや君に

「ぼく。人に無視され、塩をかけられ、お腹が空いているのに、食べられなかったり、靴をかくされたら、どんな気持ちかな」

たくや君は、黙ってうつむいたままです。

「どんな気持ちかな?」

「…いやな気持ち…」

「そうだよね。とっても、いやだよね。自分が、されていやな事、お友達にしちゃいけないよね」

「ちょっと、おまわりさん。たくやが、何をしたっていうんですか」

「たくや君。お母さんに言えるかな」

たくや君、うつむいたまま黙っています。

「お母さん。今日、ここでおきた事は、たくや君が学校でお友達にしてきた事なんですよ。

まず、仲間で、ある同級生を無視する。そして、何もしていないのに、砂をかけたり、暴力をふるう。給食にいたずらをして、その同級生の子は、何回か食事ができなかった事もありました。靴をかくされて、裸足で家まで帰った事もありました」

「そんなひどい事、うちのたくやが、したって言うんですか」

「そうです。全部たくや君がした事です」

「たくや!そんなひどいことしたの」

たくや君、黙ってうつむいたままです。

「お母さん。あなたも、全く知らなかったわけじゃないでしょう。学校の先生から、何回か注意があったはずですよ」

「たしかに、たくやが、同級生をいじめていると先生から、言われましたが。子供のやる事だし、そんなおおげさな事だと思わなかったので」

「お母さん。いじめは、立派な暴力ですよ。

人に無視される事だって、どんなに辛い事か。

いじめられた子供やその親は、どんなに傷つくでしょうか。それを苦にして自殺する子供だっている。そうなったらこれは、殺人ですよ。だから、いじめは、暴力なんです」

「たくや。本当の事、言いなさい」

「…そうです」

「もう、やらないよね」

「…もう、しません」

 

ようこさんとたくや君は、もとの、フシギ体験館の中のイスに座っています。

最初に流れたアナウンスの声が

「さあこれで、フシギ体験は、終わりです」

ようこさんとたくや君、ゆっくり目をさまし、あたりを見回します。

「フシギ体験、いかかでしたか?楽しい体験でしたか?このフシギ体験が、お二人にとって、とても、いい体験である事でしょう。お気をつけてお帰りください」

 

メソメソ泣くたくや君。

「お母さん。もう~、おうちに帰りたいよ」

「何、言ってるの。今から、いじめていたお友達に謝りに行くわよ!」

「もう、しないから…」

ようこさんに、ひっぱられて出て行くたくや君。

                              おわり

 

いかがでしたか。

これでたくや君もお母さんも、心を変えるでしょうね。

そう、あって欲しいと思います。

 

いじめをする子供の心に寄り添えるのは、あなたしかいません。

忙しい毎日ですが今日も、スマイルな一日でありますように💛

 

                           スマイル・エンジェル

 

『不思議な遊園地』で体験したのは👀少年の優しい心に、涙ポロリ

タイトル

「不思議な遊園地・いじめヒーロー編」       

 

この物語は、不思議な遊園地が舞台です。

“フシギ体験館”では、その人の潜在意識が、一緒に入った人と共有して、バーチャル体験ができます。

 

主人公のひろし君は、学校でいじめにあっていますが、辛くても、必死に耐えて、学校に通っていました。

そんな、とても頑張った、ひろし君にフシギ体験館が用意した贈り物とは。

 

もしも、いじめられている、君や、あなたがいたら、きっと同じような体験ができるよ。

でも、もう、我慢しなくてもいいよ。

いじめられている君は、何も、悪くないんだから。

頑張った君が、最高にカッコイイ、ヒーローさ!!

というメッセージを込めて書きました。

今、辛い思いをしている人がいたら、飛んでいって、抱きしめて、そう伝えたい。

皆さんも、そうですよね。

 

【ここから本編です】

 

今日は、小学校の6年生の卒業親子遠足です。

子ども達が大好きな遊園地を、クラスの仲間と、また、お母さんと一緒に回ります。

『フシギ体験館』。ここだけは、親子一緒の入場がきまりです。

さてさて、どんな、『フシギ体験』ができるのでしょうか。

 

ひろし君とお母さんのみゆきさんが、入るようです。

一緒にのぞいてみましょう。

 

フシギ体験館の中は、真っ暗です。

ひろし君とみゆきさんは、ドキドキしながら、入ってきました。

優しいアナウスの声で、

「ようこそ、フシギ体験館にいらっしゃいました。今からここで体験することは、今、あなたが心の中で一番気になっていて、解決したい事が体験できます。どうぞ、お気持ちを楽にして、イスにおかけください。体験時間は、二十分ですが、もっと長く感じたり、もっと短く感じたりするかもしれません。そうですね、そのイスに座ると気持ちよくって、眠くなりますね。どうぞ、ゆっくりお休みください。危険な事は、一切ありません。全ての体験は、あなた自身の心の中でおこっている事です。では、のちほどまた、お会いしましょう。すてきな体験をお楽しみください」

 

ひろし君とみゆきさんは、ぐっすりとねむってしまいました。

どんな、体験をするのでしょう。

 

パシャ、という音と、フラッシュがたかれ、まぶしくて、目を開ける、ひろし君とみゆきさん。

沢山の人々が、二人を取り囲むように、群がっています。

そして、ひろし君とみゆきさんに拍手をしながら、

「おめでとう!」

「偉いわね!」

「よく、がんばったね!」

涙ぐみながら声をかける人や、ひろし君とみゆきさんに握手を求める人、サインを求める人もいます。

ひろし君とみゆきさん、何がおこったか、わからず、とまどいます。

「ねぇ、お母さん。なんで、ぼくたち、こんなに騒がれているの」

「お母さんも、わからないわ」

男の人が、ひろし君に握手を求め

「私は、この街の町長です。ひろし君。君は、ヒーローだよ。えらい!よく頑張った!

今日は、私に代わって、ひろし君、きみが一日町長だよ」

「え~。ぼくが?ヒーロー?」

「あの~町長さん。うちの子が、いったい何をしたのでしょうか」

「お母さん。あなたも、偉い!辛かったでしょう!イヤ、本当によく耐えた!偉い。

さぁ、車に乗ってください。町中のみなさんが、お二人を祝福していますよ」

ひろし君とみゆきさん、町長が、立派なオープンカーに乗り込むと、ゆっくりと車が動きだします。

 

町中の人々が、ひろし君たちの車に手をふったり、声をかけたりして、祝福しています。

最初は、恥ずかしかった、ひろし君とみゆきさんも、だんだんなれてきて、笑顔で、町の人に手をふって応えます。

町中をパレードした車が、大きくて立派な建物の前で止まりました。

真っ赤なじゅうたんが、引かれた上をゆっくりと降りて歩くひろし君とみゆきさん。そして、町長さんとつづきます。

ひろし君とみゆきさん、町長さんが、町中の人々の祝福の中、建物に入って行きます。

 

大きくて広い部屋の中も、沢山の町の人が、ひろし君、みゆきさんを拍手で迎えます。

中央の舞台に案内された、ひろし君とみゆきさんを町長が、迎えます。

会場内が、静かになり、皆が、三人に注目します。

町長が、表彰状を読み上げます。

「ひろしくん。あなたは、長い小学校生活で、同級生のいじめにあいました。無視されたり、物をかくされたり、時には、暴力まで受けました」

静かな会場内から、小さな声で

「まぁ~。かわいそうに……」

「まったく、ひどいわね!」

と呟いたり、すすり泣く声も聞こえます。

「そんな、いじめに、時には、負けそうになり、しばらく学校を休みましたね」

ひろし君はずっと、うつむいたままです。

「しかし、その後、お母さんや家族の人達の愛情と励ましに支えられて、今日まで、頑張って、(町長も、涙をこらえて)本当に、頑張って……」

会場のあちこちで、すすり泣く声がします。

みゆきさんも、ハンカチで涙をふきます。

「本当に頑張って、学校に行きました」

場内から一斉に拍手が起きます。

「(大声で)偉い!」

「(大声で)本当に、頑張ったね!」

と声がかかります。

町長が、続けて

「この〝いじめ〝という暴力に負けないで、勝った!そのひろし君の偉さを、私達は、心から、尊敬します。ひろし君。君は、誰よりも強くて、優しくて、カッコイイ、正義のヒーローです!」

場内、割れんばかりの大拍手がおこります。

うつむいていたひろし君も、ゆっくりと顔をあげ、場内を見回します。

会場中の人が、ひろし君を祝福しています。

笑顔で応える、ひろし君。

その横で大泣きするみゆきさん。

「お母さん。お母さんも、辛かったでしょう。本当に一緒によく頑張りましたね。

お母さんの愛情と励ましが、何よりの、支えだし、ひろし君の一番の味方です。みゆきさん。あなたは、世界で一番偉大なお母さんです!」

更に、場内、割れんばかりの大拍手。

泣きながらも、笑顔をつくり応えるみゆきさん。

「よって、ひろし君、みゆきさんを、我が町の名誉町民として表彰します!」

会場内、更に、大拍手に沸きます。

表彰状と花束が、ひろし君とみゆきさんに手渡されます。

ひろし君に、マイクが向けられます。

ひろし君しばらく考えて

「ありがとうございます。…友達に、いじめられて。毎日、すっごく辛くて、…死んでしまいたいと思いました。…お母さんは、いつも、僕を励ましてくれました。毎日、一緒に学校に行ってくれ、一緒に授業も受けてくれました。…もしも、僕が、死んだら、大好きなお母さんが、かわいそうだと思いました」

場内から、一斉にすすり泣きの声がする。

「僕には、夢があります。大きくなったら、大好きな電車や飛行機に乗って、世界中をまわりたい。たくさんの人と、友達になりたいと思います…今日は、すっごく嬉しいです」

場内から、盛大な拍手。

マイクが、今度は、みゆきさんに向けられ。

「今日は、本当にありがとうございます。ひろしは、本当に、よく頑張ったし、偉いと思います。可愛いい我が子が、『死にたい』と思うほど、苦しめられ、追い詰められる。この〝いじめ〟はまさしく暴力であり、殺人と同じくらいの罪だと思います。人を〝いじめ〟た人も心に大きな傷を受けます。〝いじめ〟は誰も幸せにしません。

どんな人にも、この〝いじめ〟の心があると思います。その弱い心に負けないで、勇気の強い心を取り出して、これからも、生きていきたいと思います」

場内に盛大な拍手がいつまでも鳴り響きます。

 

ひろし君とみゆきさんは、もとの、フシギ体験館の中のイスに座っています。

最初に流れたアナウンスの声が

「さあ、これで、フシギ体験は、終わりです」

ひろし君とみゆきさん、ゆっくり目をさまし、あたりを見回します。

「フシギ体験、いかがでしたか?楽しい体験でしたか?このフシギ体験が、お二人にとって、とても、いい体験である事でしょう。お気をつけてお帰りください」

笑顔でみつめあうひろし君とみゆきさん。

「ひろし。つぎ、観覧車に乗ろうか」

「うん。いいよ」

仲良く、出て行くひろしくんとみゆきさん。

                              おわり

 

 

 

改めて、自分で書いた作品ですが、また、号泣してしまいました(>_<)

もしも、魔法が使えたたら、こんな苦しみをパッと取り除いてあげたい。

あなたができる事は、何か、考えてくれたら嬉しいです。

 

Stand up!いじめバスターズ参上👀

がっつりと👀スイッチ入りました!

 

今、公開されている映画「焼肉ドラゴン」「ワンダー」を観ました。

この2本は、泣けますし、感動しますが。

私は、この2本を観て、思いっきり、スイッチが入りました。

なに、なに、姐さん、一体どうしたって?

そんなに、いきり立ってさぁ~、と突っ込むあなた!

はい。ここでは、映画の細かいレビューはいたしません。

ネットで調べてください。

この映画の共通点は『家族愛』『いじめ』です。

それも、子供に対するいじめです

私は、このテーマには、メチャクチャ熱くなります。

以前にも書きましたが、我が息子もいじめにあいました。

それをきっかけに『とげぬき小僧』という紙芝居も作りました。

なので、今回から、シリーズでこのいじめ撲滅に向けて、立ち上がります。

 

~ここで、いじめについて一言、申しますが~

いじめにあった子供の脳は、破壊されます。

いじめは犯罪です。

いじめが原因で、自殺したら、いじめた本人は、殺人者です。

たかが子供同志の、いじめじゃないか。

そんなの、昔からよくある話じゃないか

いじめられる側にも問題があるのさ。

という意見がありありますが、子供の小さな学校という狭い世界では、いじめられた

被害者は、どうする事もできません。ただ、やられっぱなしです。

そして、大人になっても、そのトラウマから、ウツ病や引きこもり、また、人と上手く付き合えない、何とも、悲しすぎる後遺症に悩まされ続けます。

いじめは、いじめた側が、100%悪い!!

と世界の中心で叫びたいです。

 

と、熱くなりましたので、話を前向きに転換します

 

そこで、私は、さかのぼる事、息子がいじめにあった後の、夏休みに、

いじめっ子や、また、全ての子供達の心に、

人を攻撃しない、正義の心・勇気の心・人を思いやる心

を身に付けて欲しいと、祈る気持ちで、子供向けの短編物語を紡ぎました。

それが、私が、小説形式でお話を創作する原点でした。

つたない文章ですが、熱い願いをこめて、『一人一人の心に届け!』

と必死でした。

できれば、お母さんが一緒に読み聞かせてあげて、一緒に、お子様と考えてくれたらって思います。

お子様のいない方も、何かのきずきになれば、嬉しいですし、

単純に子供の頃の目線になって、楽しんでいただけたらと思います。

これから、一作ずつご紹介していきます。

この短編は、12作品で構成されていて、それぞれの一作品が

“小さなきずきの一歩”で、

それが

×12なので『1ダースの一歩』

というタイトルにしました。

それぞれが、短編なので、各タイトルがつけられています。

 

その、タイトルと簡単な内容です。

 

タイトル『1ダースの一歩』

1、不思議な遊園地・いじめヒーロー編  

内容《いじめられた、君が偉い》

 

2、不思議な遊園地・もうしません編   

内容《いじめっこをこらしめます》

 

3、輪になって踊ろう          

内容《いじめ傍観者から、救出者へ》

 

4、ガーディアン・エンジェルス     

内容《いじめ傍観者から、救出者へ》

 

5、君はボクのヒーローだ        

内容《いじめられているボクと彼の友情》

 

6、いじめバスターズ         

内容《いじめっ子の心をやっつけます》

⇒ここまで6編がいじめがテーマです 

 

7、フラフラばあさん・ガミガミばあさん 

内容《勉強は何のためにするの》

 

8、不思議な遊園地・親孝行編       

内容《親の大切さ、子供の大切さ》

 

9、宇宙飛行士になりたいから友達100人つくろう

内容《夢を叶えるには、努力が必要》

 

10、宇宙人と三色キャンディ        

内容《夢を叶えた宇宙飛行士》

 

11、家庭劇場             

内容《もっと、読書をしましょう》

 

12、ほんとうの宝物          

内容《戦争は反対です》

 

とこんなかんじです。

次回から一作品ずつ全編でご紹介します。

 

今日も、テンションが熱い私、そして、外も暑い。

皆様がスマイルな一日でありますように💛✨🌈

                 スマイル・エンジェル

短編小説『幸せの観覧車』全文掲載

 

短編小説 タイトル『幸せの観覧車』

                   作:スマイル・エンジェル

 

☆この物語が生れた背景は、前号にて掲載しています☆

 

《あらすじ》

蒲田で3代続く写真館を営む奥村は、街の安全を守る防犯のパトロール隊を主催するなど、地域を愛する。かつては、外国でカメラマンとして成功していたそんな、奥村の帰国のきっかけとなったのは。ある出来事と出会いからだった。

 (文字数:9,026)

 

蒲田中学校の校門に掲げられた「創立50周年記念祝賀祭」の立て看板。

同中学の体育館に全校生徒が、座っている。

舞台に設置された大型スクリーンに投影された50年前の蒲田の街のモノクロ写真。

その横で、俺、奥村雄大はパソコンを操作し、

「この写真が、この中学校ができた時の、蒲田の街の風景です。そして、今、現在は、こんな感じです」と説明する。

現在の蒲田の写真が映されると、場内からどよめきが起きる。

「50年経つとこんなに変わるんですよね。50年前の写真は、私のおじいさんがこの街で写真館を始めた時から撮影したものなんです」

再度、50年前の蒲田の様々な街や人々のモノクロ写真を投影する。

そして、画面の写真がカラーに変わり、20年前の蒲田の街や人々の営みの写真を投影する。

「この写真は、その後、私の父が、おじいさんから写真館を継いで、20年前に蒲田の街を撮影した写真です」

更に、クリアになった現在の蒲田の街が映し出される。

「そして、今、私が父から写真館を引き継ぎ、今も、こうして、蒲田の街を撮影しています。

この中学も今年で50歳になりました。今、中学生の皆さんは、自分の50年後は、どうなっているかって、今日は想像してみてください」

場内で生徒達が、ガヤガヤと話しはじめる。

ざわついた場内に「少し、私の話をしますが。私は、この街で生まれて、この中学の卒業生です。中学時代から、おじいさんや父の影響で、将来は、カメラマンになりたいって、夢を描いていました」

俺は話に合わせて、ニューヨークの写真を投影させる。

「それで、大学は、ニューヨークの写真を専門に学べる大学で勉強して、その後、イギリス・パリ・ドイツでプロのカメラマンとして仕事をしました」

そして、ロンドン・パリ・ドイツなど世界中の街の風景写真を投影させる。

真剣に話を聞く中学生達。

「私も、今まで住んだり、遊びに行ったどの国にも、もう一度訪れたいと思う街があります。それは、その街で、出会った人々ともう一度会いたいと思うからです」

現在の蒲田写真を投影して。

「私のおじいさんも父も、この蒲田の街で生まれて育ち、生涯この街で暮らしました。そのおじいさんが『“街づくりは、人づくり・心づくり・ふるさとづくり。100年先も栄え光る街・蒲田”』と願って、この街と人々の生きる証として写真に記録しました。これから、皆さんは、この街でずっと暮らす人もいるでしょうし、世界のどこかの国、また、ここ以外の街で暮らす人もいます。それは、また、楽しみですけど、皆さんが生れ育ったこの街は、ずっと皆さんお一人お一人の“ふるさと”です。そして、今隣にいる、共に育ってきた仲間がいます。ここ蒲田の街は、いつでも帰ってこれる最高に居心地のいい場所である事を忘れないでくだい。“I LOVE カマタ”。また、街のどこかで逢いましょう」

 

昼間に中学での講演を終えた俺は、午後から写真館を開けた。

俺は、6年前に蒲田駅の西口商店街を抜けた所にある、祖父の代から続く写真館を継いだ。

大学から、海外で生活し、カメラマンとして生計をたて充実した生活をしていたが、二つの出来事が俺をここに呼び戻した。

一つは、7年前の東日本大震災。自分の祖国で起こった前代未聞の大惨事を、当時契約していた雑誌社からの依頼で取材する事になった。

二つは、その頃、父がガンの診断を受け、闘病生活も始まった。

父は、俺には、店を継いで欲しいとは言わなかったが、そう先が長くない父の憔悴していく姿に取材が終わってもしばらく、日本にとどまった。

その震災の取材で知り合った被災地の街で写真館を営む佐藤さんとの出会いが、俺の大きな人生の転機になった。

そして、俺は、被災地での佐藤さんとの出会いを思い出した。

佐藤さんはボランティアの方々と被災した写真を洗浄し、所有者に戻す催しをしていた。

俺が、カメラマンだと知ると、是非手伝って欲しいと言われて。

「君も仕事柄わかると思うけど、自分が撮った写真は、全部覚えているんだ。これも、これもそうだ。全部ここで一緒に生きてきた人々が幸せに暮らしてきた記録なんだよ」

泥まみれになった、七五三、結婚式、家族の集合写真、沢山の笑顔の写真を俺と佐藤さんで丁寧に洗浄した。

「もう、逢えない人達もいるけどな」と震える手で写真を洗浄する佐藤さんの頬に涙が落ちた。

洗浄した写真をある婦人に戻すと「これうちの息子の七五三の写真だわ」と涙を流して喜ばれた。

作業を終えて、俺と佐藤さんで、沢山のがれきが積まれた夕暮れの街を歩き

「この街もすっかり変っちまった。一瞬にして、今まであったものが、人が、無くなってしまうんだものな」

黙って、佐藤さんの横顔を見た。

「俺のこれから人生はさ、この街の人々の入学式や結婚式、人生の節目の記念写真や日常の姿を写真で残していきたいんだ。見た人々が笑顔になり、元気になり、勇気づけられる。そうゆう写真を一枚でも多く残していく事が、この街の記録となるしな。たかが、一枚の写真でも、一人一人にとっては、自分がそこで生きてきた人生の証だし、それが、何かの生きる支えになるって信じているんだ」

その時、俺は、ガンと戦い、残り僅かな人生を精一杯生きている父を思い、帰ったら店を継ぐと、伝えようと決心した。

 

午後8時の閉店の時間が過ぎ、入口の鍵を閉めようかと思った時、

入口のドアがそっと開き、若いOL風の女性が遠慮がちに「あの~すいません。もう、終わりですよね」と顔だけ出した。

「ええ。そうですけど、どういうご要望ですか?」

「履歴書の証明写真なんです。明後日面接で。絶対に受かりたいので。ちゃんとした写真で臨みたいんです」

「いいですよ。どうぞ」

「ありがとうございます。無理言ってすいません」

大柳千夏と名乗る彼女は、落ち着いた色合いの清楚なスーツにショートカットの髪を耳にかけて座席に座る。

出で立ちから、就職して数年は、経っているだろうから、転職用の写真だろう。

カメラのファインダー越に見る千夏の表情は、少し緊張している。

「じゃあ、絶体、就職が決まるようにどびきり美人に撮影しますね」

との俺の言葉に少しリラックスしたのか、自然な表情の写真が撮れた。

「仕上がりに30分は、かかりますけど、このままお待ちになりますか?」

「いいですか。待たせてもらっても」

「どうぞ。良かったら、そちらの写真ファイルでもご覧ください」

千夏は、待合室に置かれている、写真のアルバムを見始める。

現像した証明写真を持って行くと、千夏は、くいるように俺が撮影した東日本の震災のアルバムを見ていた。

「あの、出来上がりました」と声をかけると。

神妙な表情で「この写真、すごく胸に迫りますよね」

「俺が、撮影したんです」

「私、ここまでちゃんと見たの、初めてで。なんて言ったらいいか。ずっと胸に残ります」

「そうあってもらいたくて、ここに置いています。一人でも多くの人に、忘れて欲しくないんで」

「……あの~。私、ここの写真館。七五三、成人式、大学の卒業記念でも撮影してもらったし。初めての就職の時の履歴書の証明写真もこちらで撮影してもらったんですけど、その時は、あなたではなくて…」

「俺の父ですよね。6年前にガンで亡くなりました。なので、俺が継ぎました」

「あ、そう、だったんですね」

「大柳さんは、もしかして、蒲田中の出身ですか?」

「はい。そうです」

「俺も、そうです。でも、俺は、もっと先輩だけど。今日、蒲田中で創立50周年の記念の行事があって、全校生徒の前で50年間の蒲田の街を写真で振り返るっていう講演をしてきたんですよ。この店も俺のおじいさんが、ちょうどその頃にはじめたんでね。当時の写真が残っているんですよ」

「え~、あの中学校、50周年なんですね。それにこの写真館も3代にわたって、ステキですね」

「これからも、僕が、なるべく、長くこの街で続けていきたいですけどね」

「じゃあ、お子様が、また、継いでくれたら、4代目ですね」

「はぁ~。しかし、今の段階では、俺には、妻も、子供もいないのでね」

「えっ。すいません。失礼な事、言っちゃって」

「いえ。子供の一人、二人、居てもおかしくない歳ですから。写真、出来上がりましたので」

「あ、すいません。本当に無理言って。助かりました」

千夏が、受付で、お金を支払い「あの~、また、写真見に来てもいいですか?」

「いつでも、どうぞ。俺、大学から海外で6年前に帰ってきたんで、その時の写真も沢山ありますし。もしも、ご興味があれば、どうぞ」

「今日は、本当にありがとうございました。では、失礼します」

 

商店街の一角の町会の事務所。

俺は、3年前にこの町内会で、蒲田栄光会と言う、街の治安を守るパトロール隊を立ち上げた。6年前にここに帰ってきて驚いた事に、この街でもここ数年、ひったくりや空き巣の被害が多発していて、犯罪の多い街ランキグで上位に入る悪名を負わされていると知った。

俺は、商店街の店主や知り合いに声をかけて、男6人でパトロール隊を結成した。

その後、6人それぞれが人脈に当たったり、区の広報誌や、他地域の町会での呼びかけで、今では、45人の陣容になった。

基本活動を一人、月2回の午後8時からの街のパトロールとしている。

背中に「蒲田栄光会」と印字された蛍光色のライトグリーンのブルゾンを着て、俺は、壁に貼られている大きな町内の地図に向かって

「今日は、このエリアと、そして、こちらのエリアを二手に分かれてパトロールします」

説明を椅子に座って聞いているお揃いのブルゾンを着た、40~70代の数人の男性達がメモを取っている。

差し棒で地図の一角を指し「特にこの付近は、最近、帰宅時に女性を狙って2件ほどひったくりがありました。また、こちらのエリアは、一件の空き巣の被害がありました。いずれも、まだ、犯人は捕まっていません。今日、初めてこのパトロールにご参加される方も何人かいらっしゃいますが、こうして、地元の私達がパトロールする事で、さらなる被害が防げます。行動は、何かあった時の為に3人組で行います」と説明する。

今日から、初参加の吉田さんと発起人の一人の佐々木さんと一緒に街灯に照らされた住宅街をライト棒を持ち、並んで歩く。

歩き慣れている佐々木さんが目配りをしながら「吉田さんは、こちらに住んでどれくらいですか」と気さくに話かける。

「私は、職場への通勤が便利だったので、30年前にマンションを買って引っ越してきました。それから、ずっと仕事ばかりで、あと2年で定年です。気が付いたら、仕事以外のつながりってほとんどなくって。妻に定年後の事を考えて、少しは、地域に友達を作れって、言われましてね」

「そうですか。女性は、本当にどっぷりと地域に根を張っていますからね。私は、親父の代からここに住んでいましてね。奥村君のお父さんと同級生なんですよ。それで、彼が、地域の安全を守る男のパトロール隊を作るっていうから協力させてもらっています」

「最初は、6名で立ち上げたパトロール隊でしたけど、今ではこうして、佐々木さんや他の方々にご賛同いただき、45名までになりました。なので、ほぼ毎日、誰かが、地域のパトロールに回れるようになりました」

「私は、このパトロールで回るのも楽しみなんですけどね、2ヵ月に一回の連絡会、これは、早い話、飲み会なんですけどね。これが楽しみなんですよ。世代の違う地域の方とざっくばらんに酒を飲んで語り合う。いや~、こうゆうつながりの場を作ってくれた奥村君に感謝しますよ」

「俺も、おじいさんの代からこの街で育ってきて、大好きな街だから、これから先も皆さんが安心して暮らしていける街にしたいって。また、俺、7年前の東日本大震災の直後から現地で復興のお手伝いをしてきましたけど、そこで感じた事は、普段からの地域の人と人のつながりがどれほど大切かってあらためて知りました」

「そうですよね。お恥ずかしい話、私は、マンションに住んでいても、同じマンションにどんな人が住んでいるかほとんど知りません。妻に言われて、改めてこの地域に気軽に話せる知り合いが一人もいないってね。それこそ、妻のお荷物になりたくないって思います」

「吉田さん、次回の連絡会までには、まだ、日がありますから。どうですか、今度の週末にでも一杯いかがですか?美味い肴と酒が飲める店にご案内しますよ」

「いや~嬉しいな!是非、お願いします」

と和やかに夜道をパトロールに歩いて行く。

 

平日のお昼時間を少し過ぎた頃に千夏が、店にやってきた。

今日の千夏は、カーキ色のTシャツに赤のギンガムチェックのシャツを羽織ったGパン姿に前に会った時よりかなり若く見える。

「あれ、今日、お仕事お休みですか?」

「今の会社、もう、退職するので、有給消化で今日から、6連休です」

「へ~それは、いいですね」

「ずっと、ほとんどお休みも取らずに働いてきたんで、これくらいはいいかなって。でも、一昨日、受けた会社からの採用の連絡待ちなんで、旅行にも行けずですけど」

「それは、落ち着かないですね」

「あの……。お昼、もう、召し上がりましたか?」

「あ、いやまだですけど」

「この間の写真のお礼に、お弁当作ってきたんですけど。食べませんか?」

千夏が手提げを掲げる。

「え~、手作りですか?嬉しいな!じゃあ、遠慮なく」

 

待合室のテーブルに並べられた2段のお重箱。

一段目には、俵型の3色に彩られたおにぎり、二段目には、から揚げ、煮しめきんぴらごぼう、ホウレンソウの胡麻和え、卵焼きなどが、彩よく並べられている。

「これ、全部手作りですか?」

「はい。お口に合うかどうか」

卵焼きを食べると、少し甘めでダシのきいた味覚が絶妙だ。

「美味い!」

そして、次々とおかずを食べる。どれも、とても美味しい。

「いや~、ほんと、全部美味しいですよ!」

千夏は、恥ずかしそうに微笑み。

「ありがとうございます。子供の頃から、両親が友働きで、下に妹と弟がいるので、よく私が、食事の支度をしてきたので。それに、お料理する事がストレス発散なんです」

「それは、いいですね。実は、僕、過去に2回結婚しましてね。二人とも、外国人で、お料理は全くダメでした。今は、女性もバリバリ働くから、女性ばかりが家事をやるわけではないですけど、やはり、男は、こうゆうのを求めますからね」

「そうですか。喜んで頂けて嬉しいです。奥村さんは、世界を回って、沢山貴重な体験をしてこられたんですね。実は、私、今、受けてる仕事が決まったら、アジアのどこかの国での勤務なんです」

「そうですか。それは、決まるといいですね」

「はい。大学時代に一年間、シンガポールに留学していて、ずっと海外で働きたいって思っていたんです」

「大丈夫ですよ。撮影した証明写真に魔法をかけおきましたから。採用されますよ」

「え~、本当ですか~」

「それに、僕が、面接官だったら、こんなに料理ができるなら、絶対に採用しますから」

千夏が笑って「私、自己アピールで、得意な事はお料理って言いました。日本食でおもてなししますって」

「いや、それ絶対ポイント高いですよ。男は、料理の上手い女性に弱いですからね。僕もね、もしも、今度、結婚するなら、毎日の食事をストレスなく作ってくれる人がいいですもんね」

「あの~面接官、女性だったんですけど」

「あ、いや、ねぇ~。でも、同じ女性でも、憧れますよ」

「奥村さんの理想の女性って、そうなんですね」

「いや、男は、みんなお袋の味っていうか、急所はやっぱり胃袋をつかまれる事じゃないですか。俺は、2回の失敗で学びましたけどね」

「勉強になりました。でも、奥村さんみたいに、かっこいいカメラマンに写真撮られたら、女子は、いちころじゃないですか」

「どうですかね~。ここの写真館にいたら、そんな出会いもないですからね。でも

色んな国の地域を回ってきて、最後に住みたい街がここだって思えたんで」

「私と逆ですね。私は、これから、この街から旅立とうとしているのに」

「いいんですよ、それで。どこか違う街で暮らしていても、たまには戻ってこられる居心地のいいふるさがここで。その時には、きっと、まだ、写真館をやってますから、寄ってください」

「……はい……」

そうして、千夏の料理を、久しぶりに動けない程、一人で平らげた。

俺が、お弁当を食べ終わっても、千夏は、夕方まで、おじいさんや父の撮影した、蒲田の街の写真のファイルを見ていた。

「改めて、こんなに沢山、街や人を撮り続けて、おじい様もお父様も素晴らしいですね」

「二人は、ここで店をやっている以上、そう、外に出歩けないですから、空き時間を見つけては、街の写真を撮っていたようです。俺は、そんな生き方は、嫌だって思って、大学から海外に行ったんです」

「ここに戻られたのは、お父様がお亡くなりになったからって伺いましたけど」

「そうですね。父が亡くなったからという事もそうですが。この写真館を継ごうと思ったのは、前に、震災の写真を見てもらいましたよね」

「はい。衝撃でした。今でも、ぐっと胸に迫る写真ばかりで。忘れられません」

俺は、震災で知り合った佐藤さんとの出会いを話した。

「父は、写真館を継がなくっていいって言ってましたけど、佐藤さんとの出会いで、俺も、この街で暮らす人々の幸せの記録を残すお手伝いをしようって決めました」

「……そう、だったんですね……。あの、明日も、来てもいいですか?また、お昼持ってきます」

「それは、嬉しいな」

「奥村さん、あんまり美味しそうに食べてくれるから、作り甲斐があります」

「だって、ほんとに美味しいですよ!」

「じゃあ、また、違うもの用意します」

「お言葉に甘えて、楽しみにしています」

それから、5日連続で、千夏は、お昼を持って遊びに来た。

毎日、違うメニューで、どれも、本当に美味しかった。

そして、決まって、夕方まで、写真のファイルを眺めて帰って行く。

 

千夏と出会って、2週間が過ぎた夕方の蒲田駅周辺で、俺はカメラを抱えて道行く人を眺めていた。

買い物袋を下げた主婦や、グループではしゃぐ女子高生、仕事途中のサラリーマンなど、沢山の人々が行きかう。

沈んでいく夕日が、活気ある人々の顔を照らす。

俺は、街にカメラを向ける。

カメラ越しに見覚えのある顔を捉える。

カメラを外して見ると、スーツ姿の千夏だった。

千夏も俺に気付き笑顔で近づいてくる。

俺は、思わずカメラを向けて千夏を撮影する。

千夏がはにかんで「もしかして、今、撮りました?」

「あんまり、笑顔がステキだから撮りました」

「…あの…ちょっと、付き合って欲しいんですけど」

 

俺達は、駅のデパートの屋上の遊園地にきた。

もう、閉園が近いからか、客は誰もいない。

カラフルな観覧車がゆっくり回っている。

千夏が先に歩いて行く。

落ちて行く夕日が観覧車と千夏を照らしている。

千夏の後ろ姿がシルエットになり、また、俺は、カメラのシャッターを押す。

千夏が、くるりと振り返り

「奥村さん。この観覧車をバックに撮ってください」

俺は、カメラのファインダーを覗く。

眩しい千夏を撮影する。

千夏が、係り員に尋ねてチケットを買って、

「奥村さん。一緒に乗ってください」

俺と千夏で、観覧車に乗る。

見た目より広い円形の座席に俺と千夏は対角に座った。

「この観覧車、一周が3分30秒なんで、閉園までの時間、3回分買いました」

「え~そうなの?」

「この観覧車、幸せの観覧車っていうじゃないですか」

「あ、そうみたいだね」

「この観覧車で告白すると、幸せになれるって。今、ネットで話題なんです」

「へ~、そうなんだ。知らなかったな」

「私、採用が決まって。今日、会社に打ち合わせに行ってきて。香港に赴任が決まりました」

「それは、おめでとう!良かったね」

「ありがとうございます。これも、腕のいいカメラマンさんのお陰です」

「そう、かな?」

ゆっくりと頂上に到達して、下っていく観覧車。久しぶりに乗った観覧車は、ビルの屋上だけあって、てっぺんまでくると視界がかなり高い。

俺は、高い所が苦手でさっきから、胸がゾワゾワとする。

唾を飲み込み、ぐっと足をふんばる。

千夏は、思いつめたように外を見つめている。

観覧車が一周したが、千夏が3周分チケットを買ったと言っていたのを思い出す。

俺は、内心、早く降りたかった。

「私、採用断ろうと思っています」

俺は、千夏を見つめた。

「私、この街から、離れたくないなって……」

千夏も俺を真っすぐに見つめる。

観覧車がまた、ゆっくりと頂上に上がって行く。

俺は、更に胸騒ぎを感じて

「どうして…?」

しまった、なんか、野暮な事を言ったぞ。

こうゆう時はと言葉を探すが胸のゾワゾワに気を取られて言葉が見つからない。

「私、奥村さんのこと、好きになってしまいました」

俺のゾワゾワは、観覧車が頂上になりさらに頂点になる。

ぐっと、足に力を入れて、踏ん張る。

ゾワゾワを悟られないようにわざと大きな声で「いや~……、びっくりしたな。俺を?」

「はい。まだ、出会ったばかりですけど」

「いいのかな」

「え?」

「俺を好きって言ってくれて、正直嬉しいけどさ。でも、夢を、君のやりたかった事をあきらめていいの?」

「ずっと、沢山考えました。でも、私。奥村さんに美味しいって、喜んでもらえる、食事を毎日作ってあげたいって。そうしたいって……これって、重いですか?」

「いや、嬉しいよ。前にも言ったけど、もしも、今度、その、結婚するなら、ストレスなく、料理を作ってくれる女性と…って思っているから」

観覧車が三週目になる。

俺は、腹を決めた。女性にそれも、めちゃくちゃタイプの理想通リの料理の上手い千夏に告白されて。

「君がそれで、いいなら。俺は、喜んで受けるよ」

千夏が、満面の笑みで。

「ちょっと、その顔、撮らせて!」

俺は、千夏にカメラを向けて、数枚シャッターを押す。

観覧車が地上に近づき、係員が待機しているのが見える。

俺は大声で、係員に「すいません。もう一周お願いします。お金は降りてから払いますから」

そして、千夏の横に座り直し、優しく千夏の肩を抱き寄せる。

千夏もゆっくりと、俺の肩に寄りかかる。

柑橘系のいい香りがする。

観覧車が頂上に着くころに俺達は、ごく自然に、キスをする。

ゆっくりと下っていく観覧車。

千夏のキスのせいか、俺のゾワゾワはピタリと止まった。

 

幸せの観覧車。

その中で告白すると幸せになれる。

千夏との未来を思い描き、ずっと、この街で幸せに暮らしていこう。

 

                                  おわり

 

 

 

 

 

                                   

                       

 

  

ずっと、忘れないで。写真がつなぐ人と街の絆。あるカメラマンの決意

 タイトル

「幸せの観覧車」

 

さて、蒲田作品の2作品目をご紹介します。

 

 

この作品は、最初に写真館で物語を紡ぎたいとの私の強い思いから生まれました。

商店街には、というか、どこの街にも必ず、写真館ってありますよね。

そして、最近読んだ、写真館の店主さんの新聞記事に強く魅かれたました。

 

☆☆その記事の概要は(長文になりますが、感動なので、そのまま掲載します)☆☆☆

東日本大震災から8年目に入った、宮城県本吉郡南三陸町で写真館「佐良スタジオ」を営む佐藤信一さんはカメラのレンズを通して、震災直後からの“ふるさと”南三陸を見てきた。その思いを紹介する。~

◆佐藤さんのコメント◆

震災から7年。私にとっては早かった。あっという間の7年でしたが、40年分以上の経験をしたと言っても過言ではありません。

震災が起こった時、カメラバックを持って避難したのが全ての始まりです。

「よくカメラを持ち出せましたね」と言われますが、私は町の写真屋です。カメラを持ち歩くのは自然な姿です。

避難した後、町を眼下に見下ろせる場所に行き、試し撮りのつもりで何げなくシャッターを切りました。この一枚が、津波が襲う前の“最後のふるさと”の姿になるとは思わなかった。

直後、けたたましくサイレンが鳴り響き、ニュースで何回も報道された、防災対策庁舎からのアナウンスがはっきり聞こえました。水位はどんどん上がり、アナウンスの声もどんどん大きく荒くなります。「至急、逃げて!」絶叫でした。大変なことが起こる予感はありましたが、あそこまでの被害は想定していなかった。

私は津波が襲う町を肉眼で見た記憶がありません。レンズを通して映画を見ている感じでした。

目の前で起きている事が現実と思えず、夢の中にいる感覚でした。

撮影に当たっては、いろいろな葛藤がありました。

一言では説明できない事です。

避難しているひとたちも、津波にのまれようとしてるひとたちも、町のほとんどの人は知っています。津波が町を破壊し始めた時、「撮るのをやめよう」と思ったのも事実です。「写真を撮っている場合か!」というピンと張り詰めた空気もありました。

私は撮りました。「この一大事を残すことができるのは自分しかいない」と思ったからです。「何で撮るのか」と責められても、撮らなければ残らないし、後で「撮っておけばよかった」といって済む話ではない。「撮るだけ撮ろう。その後、あの写真は見たくないという意見が多ければ公表しなければいい」と自らに言い聞かせました。

震災当日の写真に、自分の心は一切、入っていません。

完全に第三者でした。傍観者でした。それぐらいの気持ちでなければ、シャッターを押せなかった。自分の町が壊され、自分の家が流され、町の人が津波にのまれる写真を、心を込めて撮ることなど絶対にできません。それでも撮ったことで、ものすごい罪悪感にさいなまれました。

家族や地域の人の安否を確認できると、震災に立ち向かう人々や、復旧・復興に進む町の姿を、どうしても写真に収めたいという気持ちが湧いてきました。首からカメラを提げた私に、同じ避難所の人が声をかけてきました。「全部、撮ってきてね。ちゃんと残さないと駄目だから」。また沢山の人から「(津波に流された)家の跡地も撮ってきてね」とも。町の人々の言葉が、私の背中を押してくれました。

がれきの中を自転車で回り、町の全域を撮影しました。写真には可能な限り、山並みなどの背後の風景を写し込むよう心掛けました。町の人が写真を見た時、「ここは、あの場所だ」とわかってもらうためです。

被災地以外から来た写真家は、自分がイメージした写真を撮るために、イメージにあった被写体を追いかける傾向があります。私は同じ被災者ですから、自分が意図した写真など、とても撮れません。同じつらい境遇にある人間の一人として、被災者の目線で「素直に」「背伸びせず」撮っています。こうして撮った写真の中に、共に生きる人の顔が写っていれば、それが前に進む励みとなるのではないでしょうか。

震災後、私が掲げるテーマが二つあります。

「写真の力を信じて」---ボランティアの方々が被災した写真を洗浄し、所有者に戻す催しをした時の事のこと。自分が写った写真はありませんでしたが、自分が撮った写真はたくさんありました。仕事柄、撮った写真は覚えています。「佐良さんに撮ってもらった、うちの息子の七五三の写真がでてきたの」と涙を流して喜ぶ姿に、写真の力を改めて痛感しました。町の人と一枚一枚、思い出を刻み残していくことが、私のライフワ-クであると、強く感じたのです。

「伝えてゆく」ーーー被災者は100年後、誰も生きていません。今、震災の風化や語り継ぐ難しさが指摘されています。語り部の力は確かに大きいですが、100の言葉よりも一枚の写真で分かる場合がある。ならば、一番つらい時の写真を残し、「町に何があったのか」を知るきっかけをつくらなければならない。私は、写真が語らなければいけないと思っています。単なる記録写真ではない、撮った時の情景も気持ちも伝えることができる、自分の想いを表現した写真という事です。

昨年3月、私がレンズを通して見てきた「南三陸」を紹介する写真展示館「南三陸」を紹介する写真展示館「南三陸の記憶」を、写真館に作りました。この一年で1万2000人以上が訪れました。私の写真を見た二人組の夫婦が一言、しみじみと言いました。「ここに入らなきゃ、何をしに来たのか分からなかった」。修学旅行で福岡から来た高校教師は、「これを見ないと被災地に来た意味がない」と、30人ほどの生徒さんを連れて来てくれました。

写真展示館は、南三陸さんさん商店街にあります。今は観光地化してますが、ここは震災前、どこにでもある普通の商店街でした。震災で全て壊滅しましたが、皆様の支援をいただき、同じ場所に高さ10メートルの盛り土をして再出発したのです。

被災地の私達には今、「忘れられているのではないか」という危機感があります。

震災から7年がたち、震災を知らない世代も増えています。被災者も年齢を重ね、後の事を考えると、「今のうちに伝えたい」という気持ちが強い。ですから、どんな理由であれ、町を訪問してくださるのは本当にありがたい。

そのうえで、せっかく来たのだから、被災地の「今」を直視してください。津波被害の爪痕が残るこの町を、自分のふるさとが被災したら、どんな気持ちになるか、心の中で問い掛けてほしいのです。そして、自分が見たこと、感じたこと、聞いたことなどを、自分の言葉で伝えてください。震災の語り部とは被災者だけではありません。

被災地に来てくださった全員が語り部なのです。

私は町の写真屋です。震災を撮るために生まれてきたカメラマンではありません。

残したい写真は人々の肖像です。入学式や結婚式など、人生の節目の記念写真や日常の姿です。見た人々が笑顔になり、元気になり、勇気づけられる写真です。こうゆう写真を一枚でも多く残していくことが、町の記録となる。今回のような災害が起き、皆が途方に暮れた時、一人一人の「支え」になる。こう固く信じています。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

  

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この写真館は、蒲田西口商店街を抜けた所にありました。見つけた時は、『やったー!』と心で叫びました。そして、この写真館を舞台にお話を書こうと決めました。

 

なので、主人公はこの写真館の3代目のイケメン、カメラマンです。

「あなたとこの街で暮らしたい」の主人公の幸治さんとは、中学の同級生という設定です。

作品を読んで頂いている方は、分かると思いますが、幸治さんとさつきさんが、婚約の写真を撮りにこの写真館を訪ねて写真を撮っていますし、二人の結婚式の写真も、イケメン、カメラマンが撮影担当してます。

この様に、物語が繋がっています。

 

そして、この物語では、蒲田は、犯罪多発地域とあり、地域を愛するというメッセージを、主人公が主催する防犯ボランティアとして登場させました。

先に紹介した南三陸の写真館店主の佐良さんからのメッセージも入れました。

 

佐良さんのお話は、改めて、物語にしたいと思いますし、その上で、いつか南三陸の写真館にも取材を兼ねて訪れてみたいです。

 

このような背景を知りつつ、物語を楽しんで頂けると嬉しいです。

 

作品の『幸せの観覧車』全文も掲載してますので

良かったら、読んでみてください。

 

では、 今日も、スマイルな一日でありますように💛💛💛

                       スマイル・エンジェル☺☺☺

 

  

実在する「幸せを運んでくれる観覧車」を舞台に物語が生れました🌈

 

タイトル

「あなたとこの街で暮らしたい」

 ある公募が、6月15日に締め切りで、つい最近に結果が発表されました。

私は、この公募に3作品、投稿しましたが、結果は落選。

なので、お蔵いりも悔しいので、皆様に披露させて頂きます。

 

この公募は、私が、よく投稿するサイトで、過去にこのブログでもご紹介した、

最終選考に残った作品『息子の彼女』と同じサイトです。

この募集要項は、JR蒲田駅に直結するデパートが協賛しています。

作品のテーマが『街が育む世代を超えたつながり』

飲食店、商店街、屋上遊園地、観覧車、デパートの描写を少なくとも一場面入れると。

また、大賞は映像化され、撮影舞台は、蒲田となると。

 

もう、ここまで指定されると、一気にイメージが湧きますよね。

私は、作品の映像化という事と、舞台が街・商店街・屋上遊園地というキーワードが、がっつりと全て私の大好きな物ばかりだったので、ものすご~く熱い思いで、書きました。

勿論、現地の蒲田に2回も取材に行き(勝手にですが)リアルに書きました。

しかし、結果は……。しかしながら、そんな事で落ち込んでいても仕方ありません。

ここで発表して、気持ちの切り替えをしよう!と思います。

 

なので、作品が生れた背景を書きます。

まず、屋上遊園地は、協賛したデパートの屋上にあります。

ひと昔前は、デパートの屋上の遊園地は、全国各地にあったそうですが、今では、ここだけになってしまったそうです。

そして、この遊園地『かまたえん』はデパートの改装の時に閉鎖する運命だったそうですが、地元の方々の存続を望む、強く熱い思いで2014年に新しくオープンしました。

そこで、シンボルとなる『幸せの観覧車』が誕生しました。

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『幸せの観覧車』一般公募で決まった名前で「沢山の幸せを運ぶ観覧車」との思いがこもっているそうです。

もう~この名前、最高じゃないですか!

この観覧車を見ただけで、物語がいくつも生れますよね。

私は、3作品すべて、この観覧車を舞台に書きました。

一周3分30秒で¥300と、ちょっと???という感じですが。

ビルの8階の屋上にあるので、一番高い所は、かなりの標高?で高所恐怖症の方は、無理かと思います。でも、お天気がいい時は、富士山が見える👀そうです。

私も、勿論、乗りましたよ。

ボックスの中は、円形になっていて、見た目より広いんです。

大人が6人くらいは乗れるでしょうかね。

私は、この見た目の可愛さと何しろ名前が『幸せの観覧車』なので、絶体にインスタ映えすると思うんですよね。

女子たち、好きじゃないですか?

そんな創造をしながら、3作品、がっつりとラブストーリー💛にしました。

3作品通して、登場人物たちの繋がりもあります。読んで頂けるとわかりますが。

 

そして、この作品には、かなり私の実体験をいれました。

タイトルからしても、そうです。取材に蒲田に行ってみて、

素直に『この街で暮らしたい』って思いました。

 

主人公のさつきちゃんに語らせた私の実体験は、

  • 私が住んでいた、近所のデパートの屋上にミニ動物園があり、そこにいたダチョウに追いかけられて、とても怖い体験をした。
  • 私が住んでいた、近所のデパートの屋上には、メリーゴーランドがあったが、本当は、観覧車が良かった。
  • 主人からのプロポーズは世界一大きい富士急ハイランドの観覧車の中でした。
  • 子供の頃から(大都会で生まれ育ったので)商店街のある街に憧れている。

  (現在住んでいる所にも、商店街がないので)

などと、私自身の望みや、体験をいれました。

また、主人公の幸治さんは、蒲田の町工場の社長という設定ですが、彼のキャラのエピソードはネットのホームページを閲覧して、実際の蒲田の町工場の社長さんのお話から頂戴しました。

また、この作品に込めたテーマは、

『街が育む世代を超えたつながり』⇒『恩送り』『情けは人の為にならず』

という主張に変換しました。

この背景を含みながら、読んで頂けるとメッセージが伝わるかな、と思います。

 

さて、昨日、落選して落ち込んでいた私を、お友達のRさんが、大好きなスイーツを食べながら、慰めてくれました。

Rさんは、私より6歳年下で、大学生と専門学校生の二人の息子さんがいる、

ルックスもとてもきれいで、素敵な方です。

彼女は、子育てをしているお母さんたちをサポートしたいと、保育士の資格を取る為に学校に通っています。

私と同じように、人を幸せにしたい!喜ばせたい!元気にしたい!との熱い思いの溢れる方です。

なので、落選して落ち込んでいた私を、ありったけの、私への賛辞で励ましてくれました。

Rさんは、私の、このブログを毎日、通学の途中に読むそうです。

Rさん曰く、

『も~、ブログが楽しみで、いつも元気をもらえます!本当にスマイルな一日になります。すご~く楽しみにしています」と。

私も、非常に、単純で素直な性格なので、正直に受け取りました。

このブログで、笑顔になってくれる読者がいるというだけで、

私は、世界一の幸せ者だと心から感動し、そして、感謝しました。

 

という、大変に前置きの長いお話になり恐縮ですが、さらにめげずに、

~今日も、あなたに笑顔を届ける、スマイル・エンジェル~で参ります。

 

作品の『あなたとこの街で暮らしたい』の全文も掲載してますので

良かったら、読んでみてください。

 

では、 今日も、スマイルな一日でありますように💛💛💛

                       スマイル・エンジェル☺☺☺

 

  

実在する「幸せを運んでくれる観覧車」を舞台に物語が生れました🌈

 

タイトル

「あなたとこの街で暮らしたい」

 ある公募が、6月15日に締め切りで、つい最近に結果が発表されました。

私は、この公募に3作品、投稿しましたが、結果は落選。

なので、お蔵いりも悔しいので、皆様に披露させて頂きます。

 

この公募は、私が、よく投稿するサイトで、過去にこのブログでもご紹介した、

最終選考に残った作品『息子の彼女』と同じサイトです。

この募集要項は、JR蒲田駅に直結するデパートが協賛しています。

作品のテーマが『街が育む世代を超えたつながり』

飲食店、商店街、屋上遊園地、観覧車、デパートの描写を少なくとも一場面入れると。

また、大賞は映像化され、撮影舞台は、蒲田となると。

 

もう、ここまで指定されると、一気にイメージが湧きますよね。

私は、作品の映像化という事と、舞台が街・商店街・屋上遊園地というキーワードが、がっつりと全て私の大好きな物ばかりだったので、ものすご~く熱い思いで、書きました。

勿論、現地の蒲田に2回も取材に行き(勝手にですが)リアルに書きました。

しかし、結果は……。しかしながら、そんな事で落ち込んでいても仕方ありません。

ここで発表して、気持ちの切り替えをしよう!と思います。

 

なので、作品が生れた背景を書きます。

まず、屋上遊園地は、協賛したデパートの屋上にあります。

ひと昔前は、デパートの屋上の遊園地は、全国各地にあったそうですが、今では、ここだけになってしまったそうです。

そして、この遊園地『かまたえん』はデパートの改装の時に閉鎖する運命だったそうですが、地元の方々の存続を望む、強く熱い思いで2014年に新しくオープンしました。

そこで、シンボルとなる『幸せの観覧車』が誕生しました。

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『幸せの観覧車』一般公募で決まった名前で「沢山の幸せを運ぶ観覧車」との思いがこもっているそうです。

もう~この名前、最高じゃないですか!

この観覧車を見ただけで、物語がいくつも生れますよね。

私は、3作品すべて、この観覧車を舞台に書きました。

一周3分30秒で¥300と、ちょっと???という感じですが。

ビルの8階の屋上にあるので、一番高い所は、かなりの標高?で高所恐怖症の方は、無理かと思います。でも、お天気がいい時は、富士山が見える👀そうです。

私も、勿論、乗りましたよ。

ボックスの中は、円形になっていて、見た目より広いんです。

大人が6人くらいは乗れるでしょうかね。

私は、この見た目の可愛さと何しろ名前が『幸せの観覧車』なので、絶体にインスタ映えすると思うんですよね。

女子たち、好きじゃないですか?

そんな創造をしながら、3作品、がっつりとラブストーリー💛にしました。

3作品通して、登場人物たちの繋がりもあります。読んで頂けるとわかりますが。

 

そして、この作品には、かなり私の実体験をいれました。

タイトルからしても、そうです。取材に蒲田に行ってみて、

素直に『この街で暮らしたい』って思いました。

 

主人公のさつきちゃんに語らせた私の実体験は、

  • 私が住んでいた、近所のデパートの屋上にミニ動物園があり、そこにいたダチョウに追いかけられて、とても怖い体験をした。
  • 私が住んでいた、近所のデパートの屋上には、メリーゴーランドがあったが、本当は、観覧車が良かった。
  • 主人からのプロポーズは世界一大きい富士急ハイランドの観覧車の中でした。
  • 子供の頃から(大都会で生まれ育ったので)商店街のある街に憧れている。

  (現在住んでいる所にも、商店街がないので)

などと、私自身の望みや、体験をいれました。

また、主人公の幸治さんは、蒲田の町工場の社長という設定ですが、彼のキャラのエピソードはネットのホームページを閲覧して、実際の蒲田の町工場の社長さんのお話から頂戴しました。

また、この作品に込めたテーマは、

『街が育む世代を超えたつながり』⇒『恩送り』『情けは人の為にならず』

という主張に変換しました。

この背景を含みながら、読んで頂けるとメッセージが伝わるかな、と思います。

 

さて、昨日、落選して落ち込んでいた私を、お友達のRさんが、大好きなスイーツを食べながら、慰めてくれました。

Rさんは、私より6歳年下で、大学生と専門学校生の二人の息子さんがいる、

ルックスもとてもきれいで、素敵な方です。

彼女は、子育てをしているお母さんたちをサポートしたいと、保育士の資格を取る為に学校に通っています。

私と同じように、人を幸せにしたい!喜ばせたい!元気にしたい!との熱い思いの溢れる方です。

なので、落選して落ち込んでいた私を、ありったけの、私への賛辞で励ましてくれました。

Rさんは、私の、このブログを毎日、通学の途中に読むそうです。

Rさん曰く、

『も~、ブログが楽しみで、いつも元気をもらえます!本当にスマイルな一日になります。すご~く楽しみにしています」と。

私も、非常に、単純で素直な性格なので、正直に受け取りました。

このブログで、笑顔になってくれる読者がいるというだけで、

私は、世界一の幸せ者だと心から感動し、そして、感謝しました。

 

という、大変に前置きの長いお話になり恐縮ですが、さらにめげずに、

~今日も、あなたに笑顔を届ける、スマイル・エンジェル~で参ります。

 

作品の『あなたとこの街で暮らしたい』の全文も掲載してますので

良かったら、読んでみてください。

 

では、 今日も、スマイルな一日でありますように💛💛💛

                       スマイル・エンジェル☺☺☺

 

  

短編小説『あなたとこの街で暮らしたい』全文掲載~

 

タイトル

「あなたとこの街で暮らしたい」 

          作:スマイル・エンジェル

 

☆この作品の背景は、最新作情報①にあります。こちらをまずは、ご参照ください。☆

 

《あらすじ》

蒲田の町工場を父親から継いだ幸治は、38歳の誕生日に3ヵ月前に友人の紹介で知り合った25歳のさつきから、デパートの屋上にある観覧車の中でプロポーズされる。

なぜ、さつきが幸治との結婚を決めたのか。その理由は…。

                           (文字数:99、978)

 

 「この街で暮らしたいんです」と言って、さつきは、少し恥ずかしそうに俯く。

円形の観覧車の密室で、座席の対角に座るさつきとの距離に、幸治は身の置き場に困る。

「私、3人姉妹なんで、子供は、3人欲しいんです。今、25歳だから、余裕でいけるかなって」と幸治の反応を覗う。

幸治は、田代製作所と胸元に刺繍された作業着の第ニボタンを片手で留めたりはずしたりする。

幸治が緊張した時にするくせだ。

「あの~、私…この街で暮らしたいんです。子供は、3人欲しいんです…」と幸治の目を見て、ゆっくりと言う。

「そう、ですか…」とさつきから目をそらし、窓の外を見る幸治。

観覧車がゆっくりと下っていく。

「3分30秒です」少し怒った口調のさつき。

「はっ?」

「もう、地上に着いちゃうし、遠回しで気がつかないみたいなんで、はっきり言います。私、幸治さんと結婚して、この街で暮らしたいです」

「け、け、結婚…って。え~え~~~~~!?」と大声で叫ぶ幸治。

幸治とさつきが乗った観覧車のボックスが、地上に着き、係員がドアをあける。

先に降りる、さつき。

幸治も慌てて降りる。

デパートの屋上にある広場は、平日のランチタイムを少し過ぎて、若い母親や祖父母が小さい子供を遊ばせている。

先に降りたさつきが一人でどんどん早足で歩いて行く。

幸治が戸惑いながら「あ、あの!待って」とやっとさつきの腕をつかむ。

ゆっくりと振り向いたさつきに「あの……いや~その…」と言葉を探す。

幸治の携帯が鳴る。

画面を見て、さつきに謝り、電話に出る幸治。

「え~。そっか。分かった、すぐに戻るよ」

幸治、さつきに両手で合掌して「申し訳ない!どうしても、今すぐ戻らなくちゃならないんだ」

「大丈夫です。仕事中なのに無理言って、時間作ってもらったんで。お誕生日のお祝いができて嬉しかったです」とお弁当箱の入った手提げを軽く持ち上げる。

「じゃあ。また」

「はい。また」

幸治は、急いで、走っていく。

さつきが、幸治を見送り。

2人の背後にゆっくりと観覧車が回っている。

 

入口に「田代製作所」と看板が掲げられた町工場。

沢山の大型機械が稼働し、数人の男性の職人が作業をしている。

幸治は、この町工場の2代目の社長をしている。

工場の中を小走りで奥の事務室に急ぐ幸治。

事務室に入ると、「どこに行ってたの?吉本さんお待ちよ」と事務員をしている母の聡子に声をかけられるが、無視して行く幸治。

呆れてため息をつく聡子。

 

その晩、田代製作所の隣にある、幸治の自宅のダイニングの食卓は、ちらし寿司、から揚げ、ポテトサラダとひな祭りを祝う食事が並べられている。

聡子が、皿などを並べていると、濡れた髪をタオルで拭きながら、部屋着に着替えた幸治が入ってきて、「お~出ました、ちらし寿司」と言って、手でから揚げをつまむ。

「ちょっと!手でやめてよ。まったくいい歳して、行儀が悪いんだから」

冷蔵庫から缶ビールを出し、飲もうとする幸治。

「待って。お父さんが来てからにしてよ」

しぶしぶと席に座る幸治。

田代製作所の作業着のままの父、芳雄が入ってきて。

「あら、お父さん、まだ、着替えてないんですか。も~、幸治が先にお風呂に入るから」

「いいんだ。まだ、仕事が残っているから、食べたら戻る」

「そうですか」と聡子が、ハマグリのお吸い物を芳雄に渡す。

受け取った芳雄が「由美子は、どうした?」

「会社の人と食事して帰るって。もう、30にもなると、ひな祭りって言ってもね」

「しかも、俺の誕生日だし」缶ビールを掲げて飲み干す幸治。

「そうか。幸治は、いくつになった」

「38」

「もう~、38歳にもなって、結婚もしないでね」と聡子が幸治にもお椀を渡して。

「…今日、プロポーズされた」

「プロポーズって!ちょっと、誰に!」と聡子が大声で。

「女性の方から、プロポーズされたのか?」

「うん…」

「それで」

「えっ?」

「ちゃんと、受けたんだろう」と芳雄が真顔で。

「…いや…」とバツが悪く俯く幸治。

「やだ。返事しなかったの?」

「だって、母さん。吉村さんが待っているから、今すぐ帰ってこいって電話してきたじゃないか」

「え~あの時、そんなだったの?」

「彼女、さつきさんって言うんだけど、俺の誕生日だからって、お昼にお祝いしてくれるってさ。駅のデパートの屋上で会ったんだ」

「お返事しないって。でも、幸治はそのさつきさんと結婚したいの?」

「…うん…」

芳雄が怒ったように「行ってきなさい」

「行くって、どこに?」

「そのプロポーズしてくれたさつきさんの所にだ。ちゃんと返事をしてきなさい」

「え~、今から?」

「そうだ。今、直ぐにだ」

「そうよ。38歳になったおじさんと結婚してくれるなんて、もう、こんなありがたいお話ないでしょう。さつきさんは、おいくつなの」

「25歳」

「また、随分と若いじゃない。でも、本当に幸治と結婚したいのかしら。家は、財産もないのにね」

「この街で、暮らしたいって。子供も3人欲しいって」

「あら。随分しっかりしているじゃない」

「料理も美味い。今日、手づくりのお弁当を作ってくれたんだ」

「いいから、早く、着替えて行け」と芳雄の勢いに圧倒されて、席を立つ幸治。

 

商店街の一角のシャッターが半分降りた店から灯りが漏れている。

花屋の店の中で花束をあつらえる陽子。

「こんな時間に無理言って、悪いな」とスーツ姿でイスに座っている幸治。

花束にリボンを結びながら陽子が「どういたしまして。大事な幼馴染の一世一代の晴れ舞台。

真心込めて作らせて頂きました。でもさ、幸治には、その彼女もったいなくない?なんか騙されているんじゃないの?」

「俺もさ、友達の奥さんから、従妹だって紹介されてさ。初めて会ったのが3ヵ月前で、今日で3回目だぜ。それで、プロポーズもな」

「そうね。かなりの積極女子だね。歳はいくつ?」

「25歳」

「やっだ~、若いじゃない。私たちと同じ歳くらいなら、焦ってって、感じだけどね。やっぱり、幸治、それ、なんかあるよ」

「なんかって、何だよ」

「う~ん。幸治はさ、一応、社長っていっても、町工場でしょ。それに、見た目もまぁ、普通。それに、この街に住みたいっていうのもね~」

「なんだよ。その言いぐさは。俺は、この街が好きだよ。この街で生まれて育って、良かったって思っているし」

「そうなの?私は、違う土地にお嫁に行きたかったわ」

「陽子だって、これから、まだ、嫁に行けるだろ?」

「だってさ~、誰かさんは、もう、売約されちゃったしさ」と出来上がった花束を幸治に渡す。

「ありがとう」

「でも、その彼女と、結婚したいって思うんでしょ」

「ああ。俺には、もったいないくらいだけどね」

「そう…。幸治ってさ。昔から、ほんと鈍いしね」

「鈍いって、なんだよ」

「もう、いいよ。お幸せにね。早く、彼女の所に行ってあげて」

 

さつきの住むマンションの下で、幸治が花束を持ち、待っていると、メガネをかけたさつきが降りてきて。

「上がってもらいたかったんだけど、ごめんさない」

「いえ、こんな遅くに申し訳ありません。あの、これ、どうぞ」と花束を差し出す幸治。

「え~、すごい!こんな素敵な花束を。嬉しい。ありがとうございます」

「あ、あの、今日は…。せっかく来てくれたのに」

「いえ。私の方こそ、お仕事忙しいのに、かえってご迷惑になって、ごめんなさい」

「あ、いや。その、話ですが…」

じっと、幸治を見つめるさつき。

「プロポーズだけど…いいのかなって」

「えっ?」

「その、ほんとに、俺で、いいのかな~って。だって、さつきさんすごくかわいいし。若いし、俺なんかで、いいのなかって」

「言ったじゃないですか。私、幸治さんの住む街で暮らしたいって」

「でも、俺達、出会ってまだ…」

「私は、幸治さんに最初に会った時に“この人と結婚する”って思ったんです」

「えっ?そうなんですか」

「信じてもらえないかもしれないけど、私、子供の頃から、色々見えたり、感じたりするんです」

「見えたりって?」

「魔女とか宇宙人とか。その他、色々と」

「魔女とか宇宙人ですか」

「変だって思うでしょうけど、ただ、人一倍、色々と感じるんです。幸治さんと出会った時も、初めて会ったのに懐かしかったんです。あ~この人にずっと、会いたかったって心から思いました。もしかしたら、前世も夫婦だったのかもしれませんね」

「ちょっと、話が、よく分からなくなってきたんだけど」

「いいです。わからなくて。私は、今日、幸治さんに絶対に会いたかったんです。私にとって、3ていう数字は、運命の数なんです。今日は、3月3日で、幸治さんの誕生日。

出会って3ヵ月目で、3回目のデートで。まだ、あります。私は、就職して今年で3年目で」

「それで、いきなりプロポーズ?そんな事で、結婚を決めていいの?」

「そんな事って。私は、自分の直観を信じます。それに、幸治さんの住む街、好きです」

「俺も、好きだよ。自分の生まれ育ったとこだし」

「私にとって、これから、結婚して住む街って、結婚相手と同じくらい大事なんです。だって、女って住む街が生活の大半を過ごす場所ですよね。そこで子供を育てていくわけだし。街とそこに住む人々とのつながりを考えると幸治さんの住む街は、幸治さんとセットで、私には、相性がいいんです」

「それも、その直感?」

「それもありますけど。実は、あのデパートの屋上の観覧車の中で告白すると幸せになれるって、今、ネットで話題になっているんですよ」

「ネットで。あの観覧車が」

「そうです。幸せを届ける観覧車で、名前も“幸せの観覧車”って。ステキじゃないですか」

「幸せの観覧車ね。子供の時には、あの屋上によく行ったけど、正直、この間久しぶりに行って、まだ、あるんだって思ったよ」

「そしたら、いとこから幸治さんを紹介されて。幸治さんが住んでいる街が、あの観覧車のある街だって知って。これってすごい運命だって、ひらめきました。それに、私の父も、母に遊園地の観覧車でプロポーズしたんです。その観覧車は、日本一大きな観覧車だから、時間は、たっぷりあったみたいですけど」

幸治は、観覧車での失態を思い出して「ごめん。俺、君の思い、全く理解してなくて」

「いいぇ。私が、勝手にシナリオを作って、盛り上がっているんで。あっ、この間、屋上の遊園地に行って思い出したんですけど、私が、子供の時に住んでいた街の近くにあったデパートの屋上にも遊園地があって。そこには、メリーゴーラウンドがあって、ミニ動物園もありました。その動物園にダチョウがいて私、追いかけられたんです」

「え~ダチョウに?」

「そうなんです。ダチョウってとっても足が早くって、泣きながら逃げたのを覚えています」

「それは、なかなかできない体験だったね」

「幸治さんが育った街を知りたくて、一人で、街を歩いたんです。駅前の商店街。あそこも、好きなんです。“欲しい物がきっと見つかる”ってキャッチコピー通リで、もう、色んな物を買っちゃって。いつも、帰りは荷物が重くて大変でした」

「西口商店街ね。俺は、同級生が何人か店を継いでるから、行くけどな…どこにでもあるっていういかさ」

「それに、私、子供の頃から、商店街のある街に住むのが夢だったんです」

「観覧車と商店街がある街だから。俺と結婚するの?」

さつきは、じっと幸治を見つめて

「一番は、初めて会った時に“この人と結婚する”って思った直観です。でも、幸治さん、正直に自分の事、全部話してくれましたよね」

「えっ?あ、あ…」

「会う前に従妹から、幸治さんの事は聞いていたから、おおよそは知ってましたけど、正直に話してくれて、誠実な人だって思いました」

幸治は、2回目のデートで、子供の頃から、体が弱くて、スポーツが苦手で、いじめられて不登校になったり、高校を卒業しても、仕事が続かずに職を転々として、フリーターやニートになった時期もあったと。そして、親が築いた町工場を7年前に継いだと。

「だから私は、幸治さんの誠実な人柄に惹かれました」

さつきに真っすぐに見つめられて幸治は決心し。

「色々とぐちゃぐちゃ言って申し訳なかった」

幸治が、居住まいを正し「さつきさん。俺と、結婚してください」

「はい。喜んで」と笑顔のさつき。

「いや~ほんとかわいいですね。その、メガネも」

「えっ?メガネがですか」

「あ、いや。さつきさんの全部が、かわいいんですけど、メガネ姿のさつきさんも。また、かわいいって」

「それは、どうも。ありがとうございます」

「かなり遅くなっちゃって。ごめんなさい。じゃ、また」

「はい。また」

「お休みなさい」

「はい。おやすみなさい」

帰って行く幸治を見送るさつき。

 

翌日、田代製作所の工場で、熟練職人について、保が工具を使って作業をしているが、怒られてばかりいる。それでも、一生懸命に作業している保。

離れた所で、その様子を見ている幸治。

 

工場の隣の駐車場で、休憩時間にしゃがみこんで携帯をいじっている保に缶コーヒーを差し出し、隣にどしっと座る幸治。

「どうだ。仕事、慣れたか?」

保が、コクリと頭を下げて缶コーヒーを受け取る。

「俺も、まったくだめでさ」

保が、うつむき気味で、幸治をちらりと見て。

幸治は、コーヒーを飲み「俺さ、31の時に親父から、会社を引き継いだんだけどさ。工業高校の機械化を卒業しても、こんな工場継ぐ気は全くなくってさ。いろんな仕事を転々としたんだ。だけど、どれも続かなくて。結局、フリーターになって、そして、ニートになったんだ」

うつむいたままの保に構わなく。

「親父が心臓の発作で倒れて入院して、仕方なく社長になったけど、仕事はまったくわからないし。不景気で仕事も極端に減るし、資金繰りも上手くいかなくって、もう、だめかと思った時に、昔からなじみのある同じ町工場の社長や職人たちが、仕事のノウハウや機械の使い方まで教えてくれてさ」

保が、幸治を少し見る。

「自分達だって、仕事が減って大変だったのにだぞ。商売敵でもある、うちの工場を助けてくれたんだ。昔、オヤジに世話になったからって。ここは、そおゆう人達の街なんだよ。だから、俺も、恩送りのつもりでさ」

保が小さな声で「オン・オクリ?」

「そうだ恩送り。知らないか?」

保がコクリと頷く。

「情けは人の為ならず」って言葉知ってるだろ。

保が更に困惑して「はぁ…」

「人に親切にすると巡り巡って自分に良い事が返ってくる。だから人に親切にしておいた方が良いってことだ」

また、俯く保の肩を幸治が、ポンと叩き

「保はいくつだ」

「27です」

「そうか…俺も、まだまだ、未熟だけどさ。一緒に頑張ろうぜ」

コクリと頷く保に「さぁ、仕事に戻るか」と呟き、先に行く幸治。

 

田代製作所では、数人の職人が真剣に機械や工具を使い仕事をしている。

幸治が芳雄に、仕上がった部品を見せているが「ダメだ。ここが、甘いぞ」と芳雄に言われて、

部品を受け取り、納得してもう一度機械に部品を入れる幸治。

遠くから、その様子を見つめる保。

職人たちが、黙々とそれぞれの仕事を進めていく。

保も、一生懸命に仕事に取り組む。

 

駅前のバーボンロードの一角にあるバー「ロンドン」の店内。

カウンターだけの小さい店の中のカウンターの中でウエスタンハッドをかぶった店主の淳が洗い物をしていると、幸治が入って来て「よう!」と席に座る。客は、誰もいない。

「おい、ずいぶんと寂しいな。バーボンのロックで」

「あいよ。さっきまで、大盛況だったんだけど、一回りしたんだよ」

「なんか、食うものあるかな?」

「やきそばならすぐにできるぞ」

「お~、頼む」

淳がバーボンのロックを出してくれて、それを一口飲んで「俺、結婚する事になった」

「そうか」淳は、やきそばを作り。

「驚かないのか?」

「あれだろ、前に一緒に店に来た女子アナ風のカワイイ子だろ」

「ああ、そうなんだ」

「あの子、店に来たんだよ」

「え~いつ?」

手を止めて空をみつめて「お前たちが一緒にきた1週間後くらいかな」

「そうなんだ」

「いろいろ聞いていったけどな。お前の食べ物の好みに、どんな子供時代だったか、あと女関係。まぁ、お前は昔から、あんまり女っけはなかったからな。言う事もないけどな」

「ほっとけ」

「しかし、お前のどこに惚れたんだろうな。彼女なら、よりどりみどりだろうしな」

「そうなんだよ。俺も、信じられなくってさ」

「ここまで、一人でいたんだ。遠慮なく、結婚しろ」

「ああ」

「そういえば、この間、陽子が来たぞ」

「そうか」

「彼女に花束を贈ったんだって」

「陽子が言ったな」

「俺、てっきり、お前たち最後は一緒になるって思っていたけどな」

「え~、俺と花屋の陽子が?」

「だって、お前たち、小・中学と一緒だろ。その時から、随分仲良かったじゃないか」

「そうか~」

「陽子は、そうだと思うよ」

「今まで陽子は、何も、言わないぞ」

「だから、お前は、鈍いんだよ。その、女子アナ風の彼女にプロポーズされなかったら、まだ、独身だったよ。感謝しろ、その彼女に」

陽子にも鈍いと言われた事を思い出し、幸治は、バーボンを飲み干した。

淳が、焼きそばを出してくれて、黙々と食べる幸治。

「それで、日取りとか決まったのか」

「ああ、5月の真ん中の日曜日に駅のデパートの屋上で」

「はぁ~?あの遊園地がある所か?」

「そうなんだよ。彼女が、あそこでやりたいって。あの観覧車を作った時に、大量にうちのねじを使ってもらってさ。そのつながりで、支配人に話したら、午前中の1時間なら、貸し切りにしてくれるってさ。それに、あの支配人は、地域とのつながりを大事にするしな」

「へぇ~、そうなんだ」

「雨が降らなきゃいいけどな」

「さつき晴れって、言うから、降らないさ」

「そうだな。あっ、彼女の名前“さつき”って言うんだ」

「それは、また、ビンゴだな。じゃあ、俺は、仲間のミュージシャン連れて演奏しようか」とギターを弾く真似をする。

「お~頼むよ」

 

ある日曜日、田代製作所の工場の中を歩いて行く幸治とさつき。

工場は休みなので、静まり返っている。

さつきが立ち止まって、じっくりと機械を見たりして、時折、幸治が説明する。

「私、実は、こおゆう機械、好きなんです。父が車のエンジニアで。子供の頃から、父について車の修理とか見てたので」

「え~そうなんだ。俺は、今だに親父には、まったくかなわないかな。この工場で一緒に働くようになって、親父のすごさを改めて知ったし」

「すてきですね。お父さんと一緒に働くって」

「最初は、かなり抵抗したけどね。今は、もっと、工場を大きくして、世界にも進出したいって思うから」

「すご~い。世界進出」

 

幸治の自宅の居間のソファに並んで座る幸治とさつき。

少し緊張気味の芳雄が向かいに座っている。

聡子がお茶を運んで来て、それぞれに出して、芳雄の隣に座り、

「まぁ~、さつきさん。かわいらしい方でね。本当に、この子でいいんですか?」

「はい。どうぞ、よろしくお願いします」と深く頭を下げるさつき。

慌てて、頭を下げる、芳雄と聡子。

すかさず聡子が「あの、新居なんだけどね。近くにできた新築のマンション、借りてちょうだいね」

さつきが驚いて幸治の顔を見てから聡子に「え、でも、私こちらで一緒に」

諭すように聡子が「お父さんとも相談したんだけど、私たちも、まだ元気だし、それに家にはまだ、お嫁に行かない小姑がいるから。しばらくは、二人で暮らしてちょうだい。でも、お仕事は、手伝ってもらうわね」

「はい。先ほど、工場を見学させてもらって、すごくわくわくしました。今の仕事柄、経理もできますけど、私も、工場で働きたいです」

芳雄が少し身を乗り出して「工場で、働きたいですか?」

「幸治さんにもお話したんですけど、子供の頃から機械いじりが好きで。少しだけ自信があります」

「私も、お父さんがこの工場をはじめた時、まだ、赤ん坊だった幸治をおんぶして一緒に働いたわ」と懐かしそうに言う聡子。

「幸治さんが、もっと工場を大きくして、世界進出したいって夢を一緒に叶えたいと思います」

聡子が少し涙ぐみ「幸治…あなた、そんな事考えていたの」

「ああ、この田代製作所の技術は、この地域では、どこにも負けない。親父の神技をまだまだだけど、俺達が引き継いで、世界に送りだすよ」

「ちょっと、お父さん。まだまだ、引退できませんね」と涙を拭う聡子。

芳雄も嬉しそうに「そうだな。まだまだ、引退できないな」

「半人前の俺をここまで、育ててくれたこの周りの工場の人達にも、恩返しがしたいんだ。

だから、他の工場にも、仕事を回せるようにもっと、工場を大きくして、沢山受注を受けられるようにしたいんだ。勿論、父さん、母さんにもだけどね」

「頼むぞ。幸治」と嬉しそうに微笑む芳雄。

頼もしい幸治を眩しく見つめるさつき。

それを嬉しそうに見つめる聡子。

 

西口商店街を抜けた所にある写真館「OKUMURA」

入口のショーウインドに飾られたモノクロの昭和30年代蒲田の街の写真。

その隣には、カラーの昭和50年代と数年前の同じ場所の蒲田の街の写真。

「 “街づくりは、人づくり・心づくり・ふるさとづくり。100年先も栄え光る街へ・蒲田”」

と写真の上に大きく書かれたコピー。

反対のショーウインドには、笑顔の数組の家族の写真が飾られている。

その店内で、店主の奥村が、笑顔で並ぶさつきと幸治の写真のシャッターを押している。

奥村がシャッターを押しながら「幸治が、こんな若くてかわいいお嫁さんをもらうとわな。奇跡だな」

「だから、夢じゃないって証拠に残そうと思ってさ。奥村もおじいさんの代からだから3代目なんだよな」

「それで、入口の所に昔の街の写真が飾られていたんですね」

奥村が、写真を撮り終えて「そうなんですよ。僕は、大学から、ニューヨークに写真の勉強で行っていて、仕事の拠点も、ヨーロッパだったんで。本当は、こんなに早く、ここに戻りたくなかったんですけどね」

「え~そうだったんですか」

「父が、7年前にガンで亡くなりましてね。丁度、その時に、東北の震災もあって。これは、日本に戻らなくてはと思いました」

「奥村は、海外でも、充分、やっていけてたもんな」

「そうだな。でも、今は、ネットで作品はどこにいてもやりとりできるしさ。便利な時代になったよ」

「あの~ご家族は?」と遠慮がちに聞くさつき。

「2回外国人と結婚しましたが、今は、一人です」

「奥村は、昔っから、モテたしな。このルックスでカメラ向けられたらな」

「私も、そう、思います」

少し面白くない幸治を気にして、さつきが取り繕うように。

「幸治さんも、奥村さんも、すごく羨ましいです。親の代からこの街に住んでいて、そして、気の合う友達同士が居て。でも、私も、これから、ここが、私の“ふるさと”になるんだなって。同じふるさとの仲間になれるって思うと、すごく嬉しいです」

「ふるさとか…。俺の回りは、2代、3代ってここで工場や商売してたりで、結婚してもそのまま住んでる人が結構いるから。今まであまり考えなかったけど。そうだよな。ずっと生まれ育った街に住み続けるって、やっぱりこの街が好きってことか」

「そうですよ。そおゆう魅力がこの街にはあるんですよ。色んな所、歩いてみて、そう思いました」

「そうだな。俺も、色んな国を旅して、やっぱり最後は、この街で暮らしたいって思ったから帰ってきたしな」

「そうなんですよ。私も、ずっとこの街で暮らしたいって、心から思います。“I LOVE カマタ”です」

「I LOVE カマタか。いい響きだな」

「奥村さん。これから、私たちの家族が増えていくごとに、また、いろんな記念日を撮ってくださいね」

「そうだよ。結婚式の写真も撮ってくれよな」

「おお。喜んで」

 

五月晴れの日曜日。

駅のデパートの屋上は、沢山の正装した男女で賑わっている。

バルーンや沢山のお花で飾られた華やかなウエディングの装飾。

入口付近から敷かれたレットカーペットの上を純白のウエディングドレス姿のさつきが父親にエスコートされて入場してくる。

割れんばかりの拍手で迎える人々。

中央のステージで、タキシード姿の幸治が緊張した表情で立っている。

その傍で、デパートの支配人がにこやかに立っていて。

ステージに並んで立つ幸治とさつき。

支配人が立ち合い人となり、人前での挙式が行われる。

さつきのベールを幸治がめくり、ゆっくりと誓いのキスをする二人。

奥村が写真を撮る。

場内から、声援と拍手が飛び交い。

さつきが、ブーケを天高く投げる。空を舞うブーケを見上げる人々。

それを受け取る、陽子。

 

ステージで淳を含む、5人編成のバンド演奏と女性ボーカルが祝福の歌を奏でる。

舞台のセンターで軽くスイングダンスをする幸治とさつき。

場内も、それぞれが、楽しくリズムを取る。

 

観覧車が、ゆっくりと回転していく。

どこまでも晴れ渡る青空に、大きな虹がかかる。

                                    おわり

                       スマイル・エンジェル☺☺☺

 

  

大人の山荘研修で学んだ「アンチエイジング」と「頭痛・肩こり解消法」

 

タイトル「大人の修学旅行』

 

今日は、山荘研修時に保護者の方から聞いた、大変に参考になる『アンチエイジング』と『頭痛、肩こり解消術』を書きます。

 

☆☆☆『アンチエイジング』☆☆☆

このお話を教えてくれた保護者はとても素敵なキュートな熟女です。

年齢は、私とほぼ同世代ですが、すご~く若く見えます。

外国ではきっと20代で通ると思います。

彼女、Tさんは、昔、フランスにも住んでいたそうで『死ぬまで可愛い女でいたい』

とのポリーシーの持ち主です。その通リで、様々な努力を惜しまないようです。

(まだ、知り合ったばかりなので、ほんのさわりですが)

私は、動物的な勘が鋭いので『めっちゃ!好み』と思いました。

誤解のないように申し上げますが、人間観察が趣味な私は、個性的なキャラには、とても敏感なのです。

私の大好きなアーティストの椎名林檎様を彷彿とさせるTさんは、日々専門的に

アンチエイジング』を学び、自分自身でも実践していますので、悔しいくらいスッピンのお肌の綺麗な事。すっかり見惚れてしまいました。

さて、前置きが長くなりましたが、Tさんが教えてくれたのは、

『毛髪のアンチエイジング』です。

まずは、私の頭部と毛髪を観察してくれ、

『非常に良くない!』と診断。

頭皮が固くなり、赤くなっている。このまま放置すると、薄毛になると。

そこで、最高の力加減で頭皮をマッサージしてくれ、具体的なアドバイスを頂きました。

これは、すぐに実践できる事なので、男性の皆様もどうぞ、お試しください。

  • シャンプーは、一日おきに
  • シャンプーをする時は、手をパーにして地肌を動かしながら、地肌を洗うようにする。(お湯のみの時も同じです)

  ⇒一日は、頭皮をよくお湯だけで(シャンプーは使わず)流して汚れを取った

   ら、トリートメントを毛先を中心に施す。

   そして、よくタオルで水分を拭き取って、短時間でドライアーで乾かす。

  • 食事の塩分は、控える。

  毛穴に塩分は、大敵。食事は、薄味を心かけましょう。

  • 手をグーにして頭皮をゆっくりとマッサージする。じわ~と血流が流れるイメージで
  • 外出時は、必ず、帽子を被る(女子は日傘も必須)

  地肌はやけどしますので。これは、男性は、難しいのでしょうかね。

  男性こそ気を付けたらと思いますが。

 

☆☆☆『頭痛、肩こり解消術』☆☆☆

このお話を教えてくれた保護者は、①の号で私の心のデトックスをしてくれたMさんです。彼女のキャラは①で触れたので割愛しますね。

この『頭痛、肩こり』の原因は、胃腸の不調だという衝撃的なお話からスタートします。

私たちの胃は、食べ物を完全に消化するまで7時間かかるそうです。

しかしながら、どうでしょうか?食事の間を完璧に7時間あけていますか?

私は、ちょこちょこと間食してしまいます。

どうりで、日々この『頭痛、肩こり』に悩まされているか。

原因がわかりました。

また、この話の裏づけに、私の母はスキルス胃ガンで国立がんセンターで手術を受け、胃を全摘しました。その時の主治医の先生が「胃は食べ物を必死で分解するので、食べ過ぎるのはよくないですね。腹7分にしてください」と忠告されました。

確かに母は、間食が多かったと思います。

それに習って、私も、食べる事が大好きです。

食生活は遺伝しますので注意しないと、病気になりますよね。

 

話を戻しますが、Mさんからのご提案で『プチ絶食』をお勧めします。

  • 3日間、温かいスープと水分のみで生活する事

そうすると胃が休まり、驚くほど体調が良くなるそうです。

この水分とは水(できれば人肌くらいの温度)がよろしいかと。

また、毎回の食事に生姜を取り入れるといいそうです。

消化を助けて代謝が上がるそうです。

これは、チュウブ入りは、添加物が入っているので不可だそうです。

今は、新生姜も出回っていますから、上手に取り入れたいですね。

 

私も、早速、試してみます。

皆様も、是非💛是非💛

ご参考になりましたでしょうか?

 

この暑さを乗り切るには、色々と工夫する事が大切ですね。

シリーズ4回にわたって、私の体験談『大人の修学旅行』を披露しましたが、

いつか、この研修会で出逢った人、エピソードが素敵な物語となる事を予告して終わりたいと思います。

 

明日からは、最近投稿した作品の結果が発表されたので、その事を書きます。

 

今日も、スマイルな一日でありますように💛💛💛

                       スマイル・エンジェル☺☺☺

 

  

大人の修学旅行で学んだ「環境問題」

 

タイトル「大人の修学旅行』

7/16 山荘研修2日目、午前8時より宿泊施設の周辺の散策です。

これには、この山荘を管理して頂いている森の守り人のMさんがガイドしてくれました。

Mさんは、精霊の守り人です(外見は、とてもすてきな紳士ですよ)

とにかく、山を森を自然を愛している、情熱の固まりのような方です。

タイムスケジュールの関係で、充分な時間が取れなかったのが、非常に残念でしたが、

Mさんは、しっかりと私達に大事なメッセージを伝えてくれました。

今日は、その学びをご披露します。

 

《Mさんのガイドの趣旨より》

都会に暮らす子供達に、野山を駆け巡り、自然に触れて欲しいとの思いで、50年前に山荘が建てられました。

この里山と言われる森は、沢山の森林や山菜、果実の宝庫です。少し昔は、このような里山が日本中のいたる所にありました。

しかしながら、この50年間で里山は宅地開発され激減し、その結果、環境が大きく変わりました。

その影響が、ここ最近の異常気象です。

~この日も気温が36度の酷暑でしたので~

今まで、この長野県でも、気温がここまで上昇する事はありませんでした。

この気温の上昇一つとっても、いかに環境破壊の影響で自然の生態系が崩れてしまっているかわかります。

日本は、拝金主義になっています。

どんなにお金があってもそれを食べるわけにはいきません。

人間は、食物を食べる事で生きていけます。

その命の源となる食物を生み出すのが、この森だったり、田畑だったり、海だったりなのです。

自然を大切に守り育てていく事が、結果、私たち、人間が生きていける道なのです。

そして、最後に、私達保護者に向けて、この山荘に来ていただいて、野山を駆け巡り、自然がどんなに素晴らしく、また、自分たちにとってとても大切な物であるかを体験して欲しい。

とお話を結ばれました。

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里山とは☝人里近くにある、生活に結びついた山や森林。薪(たきぎ)や山菜の採取などに利用される。適度に人の手が入ることで生態系のつりあいがとれている地域を指し、山林に隣接する農地と集落を含めていうこともある。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ★★★★★★★★★★★★★★ 

 

日本は、資源がないうえ自給自足率の非常に低い国です。

この50年間で自給自足率が73%⇒39%まで落ち込みました。

ほとんどの食材を海外からの輸入に頼っています。

これは、大変に危険な問題です。

 

私が、このMさんのお話を聞いて思った事は、

「自分さえよければいい」という思想の蔓延だと。

でも、自分だけの幸せはありえませんよね。

すべてが、繋がっている。

わが子にも、人を思いやる、そして、先を未来を創造していく力。

『人の不幸の上に自分の幸せを築かない』

人になって欲しいし、自分も、大人として、模範となる行動をして行こう!

と改めて決意しました。

本当に、人間って、どこまでも、傲慢になるんですね。

自然に、また、Mさんに出逢い、自分自身を見つめる、貴重な山荘研修でした。

今度は、家族でゆっくりと、この山荘で過ごしたいと思いました。

 

明日は、保護者の方から聞いた、大変に参考になる『アンチエイジング』と

『頭痛、肩こり解消術』を書きます。

 

異常気象に負けず、今日も、ステキな一日でありますように。

                      スマイル・エンジェル☺☺☺

 

  

大人の修学旅行で学んだ「高校生が直面するトラブル」と「メタ認知能力」

タイトル「大人の修学旅行』

今日は、7/15日に山荘研修にて、学んだ事を書きす。

研修会のテーマは

『高校生が直面するトラブル』(また、将来直面するかもしれないトラブル)で、

参加者が、5~6人のグループに別れて、話し合いました。

 

内容は

  • 実際、子供が遭遇したトラブルや失敗談
  • 親が経験した、子育ての様々な事(成功談・失敗談)

⇒それらをどのように解決したか。また、こうしておけば良かったという後悔でも可

としてディスカッションをしました。

 

実際のトラブルとして、高校1年生(A子さん)の場合

元の中学の仲間にカラオケボックスで集まろうと誘いを受けます。

A子さんが、遅れて制服のままで、カラオケボックスに行くと、先に来ていた友達は、タバコを吸い、お酒を飲んでいたそうです。

A子さんは、早々にこの場から帰ったそうです。

なぜ、A子さんは、このような行動をとったのか。

A子さんは、前に、父親から、自分が、タバコを吸ったりお酒を飲まなくても、それを見ていたお客が写真を撮り(あるいは動画を撮り)SNSで拡散されしまうという事例を聞いていました。

制服から、どこの高校かすぐにわかります。

 今は、このように、何でもSNSで投稿されますので。

 

また、実際によくある(あった)トラブルとして

  • 通学途中の電車での痴漢被害(今は、圧倒的に女子が多いですが、今後、男子も犯人扱いされる場合もある)
  • 目が悪いふりをした老年男性が、女子生徒に道を聞き、案内をさせ、体を触り(腕や肩をにつかまる)目的地について、本当は、健常者であった事がわかる。
  • 女子生徒が通りすがりの男性に握手を求められる。
  • SNSを使ったトラブル
  • 今後、18歳から成人となると、カードなどを使った金銭トラブル(借金や高額商品の購入など)

また、この時の議題ではありませんでしたが、これから、夏休みに巻き込まれそうなトラブルとして、特に女子は、『出会い系サイト』などで知り合い、交際し、やがては事件に発展する事も周知の事実です。

あと、ドラック。今は、本当に簡単に手に入りますし、軽い気持ちで使ってしまうケースがあとをたちません。

私は、都会で思春期を過ごしましたので、このような、危険な出会いや、それに巻き込まれて人生を破滅させていった人を多数を知っています。

誰しも、まさか、自分が事件に巻き込まれるとは思っていません。

 

どうしたら、このようなトラブルに巻き込まれないか?

その結論として、

保護者からの意見として

  • 保護者が、日頃からよく子供の様子を掌握して、少しの変化をキャッチする。
  • 思春期で、(特に男子は)親とコミュニケーションを避けるが、「何かあったら、相談して」モードを日頃から発信する。
  • そして、保護者は、何があっても(たとえ、事件性のあるトラブルに巻き込まれたとしても)あなた(子供を)全力で守るからね。とのメッセージを日頃から伝える事が大事であると。親に相談できずに、結果、被害が拡大してしまうケースがありますので、私達、大人は、しっかりと子供を見守る体制でいたいと話し合いました。

 

そして、このディスカッションの締めとして、校長先生が素晴らしいご指南をしてくださいました。

大事な事は先を見通しをする力をつける事

  1. 結果の見通し
  2. 方法の見通し
  3. 時間の見通し

の能力を身に付けさせる事が大事であると。

これは、学習面でも大事ですが、結果の見通しで、この自分の行動が後にどんな結果となるか創造する力がトラブルを回避する力となる。

なので、日頃から、そのトレーニングを行う事が大事ですと。

具体的には、先にあげたカラオケボックスでのA子さんのトラブル回避は、父親からの情報がAさんの知識に入っていたからこそです。

なので、日頃から、家庭内でのコミュニケーションが大事であります。

また、子供を肯定してあげる事が大事です。

のび太くん現象』といって、『どうせ僕なんか何をしてもダメだ』と自己否定させるような言動はしてはいけない。

親は、常に、子供を肯定的に受け入れていく事が大切です。

そこで、校長先生が結論として、

メタ認知能力を養わせてあげてください』

と教えて頂きました。

 そして、保護者は子供を見守ってあげる事が大切です。

見ていてあげて、口は出さない。子供が自分自身の軸を作らせてあげる。

なので、このメタ認知能力をトレーニングさせるのです。

と結論して、締めて頂きました。

 

わかっていても、つい口出しをしてしまうのが、親というもの。

しかと受け止め、実践していきたいと思います。

トレーニング方法は、様々ありますので、皆様、ご自分に合った方法で調節ください。

 

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 メタ認知メタにんち)とは認知を認知すること。人間が自分自身を認識する場合において、自分の思考行動そのものを対象として客観的に把握し認識すること。それをおこなう能力をメタ認知能力という。

メタ認知能力(メタにんちのうりょく: Metacognitive Ability)[編集]

現在進行中の自分の思考や行動そのものを対象化して認識することにより、自分自身の認知行動を把握することができる能力を言う。 自分の認知行動を正しく知る上で必要な心理的能力。

  • Knowledge Monitoring Ability(知識を監視する能力)
  • Knowing about knowing(知っているということを知っていること)
  • Cognition about cognition(認知していることの認知)
  • Understanding what I understand(自分の理解していることを理解すること)

と定義されている。

 

👀この能力を鍛えるには!👀

文書化および会話をする

自分の内側の感情をアウトプットし、客観的に自分を見つめ直すことが重要です。 自分の気持ちや考えを日記やブログで文字に起こすことで自分の状態を客観的に把握することができます。 また、日常会話とは少し違った、もう少し深い内容の話をすることも鍛える方法としておすすめです。 読んだ本の感想を言ったり将来の夢を語ったり、いつもより時間をかけて会話をすると感情が整理され、鍛えることができます。

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この研修会は、1時間の内容で終了しましたが、この後、夜がふけるのも忘れて、

保護者の皆様、そして、校長先生も交えて全員で楽しく有意義な、懇談会をさせて頂きました。

こうした、対話で体験を語り合う機会は、普段では、ほとんどありませんので、帰る時間を気にせずにリラックスした心で、沢山、心の充電をさせて頂きました。

 

私事ですが、ここで、出会えた皆様のお人柄や、体験談などが、いつか、素敵な物語として紡げる事を楽しみにしています。

 

そして、このブログを書く事がメタ認知能力を鍛える大きな方法と知り、更に更に、書き続けるぞ!と鼻を膨らませながら、パソコンのキーボードを叩いています。

 

明日は、この酷暑の原因となっている環境問題についての学びをご報告します。

 

それでは、お互い熱中症に気を付けて、元気にワクワクな一日になりますように💛

 

 

 

 

大人の修学旅行のはじまり~私自身がとても癒されました~

タイトル「大人の修学旅行』

 

もう、信じられない酷暑が続いていますが、今日は、

7月15、16日で長野県に長男の高校の保護者のみでの一泊研修旅行の、

熱く!幸せ💛ホルモン💛全開な、素敵な体験談

を披露します。

 

さかのぼる事、長男の高校の入学式。

私は、PTAの役員を引き受けました。

この時の説明会で、

毎年、学校が所有する山荘施設に、保護者のみの研修旅行がありますとの告知を受けました。

このメリットは

  • 保護者同志の親睦が深められる
  • 校長先生と親睦が深められる
  • 自然体験でリフレッシュできる
  • 息子が天文部に所属し、その合宿でこの山荘を使用する(一部のクラブのみ使用)ので事前視察ができる

もう、このブログを購読されている方は、私が、どのような趣向を持っているか、おおよそ検討がつくと思いますが、このような、

『大人のみの研修会。しかも、山荘での一泊』まるで

『大人の修学旅行みたいで楽しそう!きっと素敵な物語が生れる!』

とのひらめきで、真っ先に山荘研修への役員を引き受けました。

 

また、私は、二人の子供が小学校の時から、読み聞かせや、PTA役員などを引き受けてきました。

そのきっかけは、前のブログ記事でも披露しました(絵本『とげ抜き小僧』を創作した経緯)長男へのいじめがきっかけでした。

子供を守りたい!との一心で、何か自分にできる事と思い学校に積極的に関わるようになりました。

その甲斐あってか?、二人の子供は、現在まで、皆勤賞で学校に通っています。

そして、期間限定と言いますか、子供がいなければ体験できない事は楽しんで参加しよう!との根っからの体験大好き精神で、今日までPTAに関わってきました。

子供は、親が学校に関わる事を喜びます。そして、親も、学校や保護者の方々と関わる事で、更に、先生や生徒、そして、保護者の方々との絆が深まり、卒業してからも、それぞれでの交流も継続されていきます。

 

今は、ほとんどの母親が仕事をしていますので、なかなか、敬遠されがちなPTAの活動ですが、(勿論、ボランティア活動で、時間の拘束もありますが)

これから、私が披露する『忘れないステキな思い出』

を作れるので、思案中の方は、どうぞ、一歩中へ入る事をおすすめします。

最近は、お父さんの参加もありですから、どうぞ、どうぞ、お気軽に参加しましょう♪

 

では、話を進めますね。

 

この山荘研修は「研修」という大きな学びの目的があります。

この学習内容については、後日、改めて書かせて頂きます。

 

今日は、私が体験した『心のデドックス』についてです。

今回、初対面の3年生の保護者の方で、お仕事が医療関係で、しかも、心理カウンセリングもできるスペシャリストなお母様がいらっしゃいました。

人の話をなんとも言えない心地良いリズムで、あいずちをしながらの、

『あなたを全てを包み込みますよ~』オーラ全開のステキな彼女に、私も、動物的な嗅覚で『この方にお話を聞いて欲しい』と密かに思っていました。

そして、帰りのバスの中で、図々しくも『私の話を聞いてください!』と彼女の胸に飛び込みました。話の最初から、私は、感極まり、大人気もなく泣きながら、話しました。

何を話したかは割愛しますが、じっくりと私の話を聞いてくれて、とても優しい口調と心地よいリズムの声で『いいのよ。あなたがした事は、それで良かったのよ。素晴らしい事をしたんですよ』と全面肯定&励まし&讃えて頂きました。

私は、自分で言うのもはばかりますが、年齢的にも、また、人の話を聞きたい方なので、いつも聞き役だったりしますので、このような状況はあまりないのです。

すっかりと甘えてしまいました。

このカウセリングで、この研修旅行は、報われたと思えるほど、身も心も、

“ふわっふわっの、ほっこり”で、正しく心のデドックスでした。

 

と私の、とても、個人的なお話になってしまいましたが、次回は、皆様に為になる、研修で学んだ事を書きます。

 

今日も、酷暑ですが、汗を掻く事も大事と思い、乗り切りましょう!

私が死ぬ前にしたい2位は、自作品をとにかく映像化したい🎦その2

タイトル「君を忘れない」

     ~私が死ぬ前にしたい10の事~

 

★★🎥★★★🎥★★★🎥★★★🎥★★

  自作品「希望のトランク」を映画化

 

    

私が、死ぬ前にしたい10の事

 

🎥2、映画を作る ~其の②~

 ☝何故かというと

 

私が、一番、生きている間に成し遂げたい事は🎥映画を作る事です。

と既に宣言していますが、今日は、自作品の『希望のトランク』を勝手に映画化するぞ!との妄想企画で書きます。

 

自作『希望のトランク』が、どのようなストーリかは、随分前のブログで書きましたので、割愛しますね。

 

さてこの『希望のトランク』

は、物語の舞台が世界6ヵ国を巡り、最後は日本に戻ってくる、壮大な企画です。

恐らく予算の関係上、日本の配給会社は、製作しないかと思います。

 

なので、勝手な妄想ですが、

この企画を英文に訳して、世界の巨匠『ショージ・ルーカス監督』

に売り込みたいと思います。

はぁ~!?何、言ってんの??とツッコミたくなる気持ちは、よ~くわかります。

 

それは☝何故かというと☝

もう、かなり前の話ですが、

テレビ番組のインタビューにショージ・ルーカス監督が、

『これからは、低予算で、いい作品を製作したい』と言っていました。

そして、ルーカス監督は、日本が大好きです。

特に黒沢明監督のファンだとは、周知の事実です。

 

なので、きっと、

『希望のトランク』を好きになってくれるのでは?

とものすご~く、都合よく、妄想してます。

 

すみません🙇🙇🙇

本当に『お前な~~~』とツッコミたくなる気持ちは、重々わかります。

でも、これくらい、夢を大きく持つのは、素敵じゃないですか!

アハハハ!

 

さて、でも、私は、かなり本気で思っています。

 

皆様、何年後か、この話が実話となったら。

どうでしょうか。

このブログの読者の皆様と、素敵な夢をこうして共有できる幸せ💛を噛みしめています。

うふふふ。

だって、私、スマイル・エンジェルですもの。お許しを!

 

 

 

 

 

 

 

本当にあった体験談『私は、魔女を目撃した!』

  👀えっ⁉ホントに?👀

 魔女は、本当にいるんです!!

 

~~~突然ですが、魔女を見た事が、ありますか?~~~

 

前回のブログで、ハリーポッターが好きと書きましたので、

私の、魔女を目撃👀した体験談を

を披露します。

 

あれは、私が、小学3年生の、5月の夕方の出来事でした。

家の近所で、友達2人と遊んでいました。

5月だというのにとても、暑い日でした。

私も、友人たちも半袖姿。

そこに、ブロック塀つたいに歩いている老婆を、発見しました。

ブロック塀から、上半身(肩から上)の横顔は、一見して外国人のようでした。

何しろ、暑いのに、黒いマントに黒いフードをかぶり、顔から飛び出た鷲鼻に彫の深い皺が刻まれた皮膚。髪は、長髪でグレー系でボサボサ。

じっと前を見つめて、背丈よりも高いゴツゴツした木の棒を支えにしながら、ゆっくりと歩いて行きます。

一緒に遊んでいた2人の友人は、丁度、その老婆に背を向けてしゃがんでいたので、

全く気が付いていませんでした。

まるで、世界には、私とその老婆の2人だけのように。

そして、スローモーションのように老婆が歩いていきます。

私は、黙って、老婆をじっと、見つめました。

『こんなに暑いのに、何で、あんな暑そうな洋服着てるんだろう。なんか…魔女みたい』と心の中で呟きました。

 

絵が描けないので、映像が伝わらないかもしれませんが…。

正しく、童話の『青い鳥』の中に出でくる魔女のようでした。(これで伝わりますかね)

 

やがて、ブロック塀が、すっぽりと老婆を覆い隠す高さになった時、忽然とその老婆は、消えてしまいました。

 

私は、直ぐに、消えた老婆を探しに行きましたが、どこにもいません。

 

友人たちも、何もなかったようにしています。

 

今でも、あの老婆は、どこか違う世界から来た魔女だと、

私は、信じています。

 

なので、例えば『魔女の宅急便』や『魔女の〇〇〇』という物語にとても惹かれます。

これは、きっと、あの時、目撃した魔女が、どこかべつの世界にいると信じているからだと思います。

だから、私は、ファンタジックな世界が大好きです💛💛💛

 

世の中、目に見える事だけが全て、ではないですよね。

 

目に見えない世界を創造し、妄想する

 

これが、素敵な物語が生れる種でしょうか。

あ~妄想天国中毒。

今も、パソコンに向かいながら、無数の見えない世界にアクセスする、

スマイル・エンジェルでした☺☺☺