大人の修学旅行で学んだ「高校生が直面するトラブル」と「メタ認知能力」
タイトル「大人の修学旅行』
今日は、7/15日に山荘研修にて、学んだ事を書きす。
研修会のテーマは
『高校生が直面するトラブル』(また、将来直面するかもしれないトラブル)で、
参加者が、5~6人のグループに別れて、話し合いました。
内容は
- 実際、子供が遭遇したトラブルや失敗談
- 親が経験した、子育ての様々な事(成功談・失敗談)
⇒それらをどのように解決したか。また、こうしておけば良かったという後悔でも可
としてディスカッションをしました。
実際のトラブルとして、高校1年生(A子さん)の場合
元の中学の仲間にカラオケボックスで集まろうと誘いを受けます。
A子さんが、遅れて制服のままで、カラオケボックスに行くと、先に来ていた友達は、タバコを吸い、お酒を飲んでいたそうです。
A子さんは、早々にこの場から帰ったそうです。
なぜ、A子さんは、このような行動をとったのか。
A子さんは、前に、父親から、自分が、タバコを吸ったりお酒を飲まなくても、それを見ていたお客が写真を撮り(あるいは動画を撮り)SNSで拡散されしまうという事例を聞いていました。
制服から、どこの高校かすぐにわかります。
今は、このように、何でもSNSで投稿されますので。
また、実際によくある(あった)トラブルとして
- 通学途中の電車での痴漢被害(今は、圧倒的に女子が多いですが、今後、男子も犯人扱いされる場合もある)
- 目が悪いふりをした老年男性が、女子生徒に道を聞き、案内をさせ、体を触り(腕や肩をにつかまる)目的地について、本当は、健常者であった事がわかる。
- 女子生徒が通りすがりの男性に握手を求められる。
- SNSを使ったトラブル
- 今後、18歳から成人となると、カードなどを使った金銭トラブル(借金や高額商品の購入など)
また、この時の議題ではありませんでしたが、これから、夏休みに巻き込まれそうなトラブルとして、特に女子は、『出会い系サイト』などで知り合い、交際し、やがては事件に発展する事も周知の事実です。
あと、ドラック。今は、本当に簡単に手に入りますし、軽い気持ちで使ってしまうケースがあとをたちません。
私は、都会で思春期を過ごしましたので、このような、危険な出会いや、それに巻き込まれて人生を破滅させていった人を多数を知っています。
誰しも、まさか、自分が事件に巻き込まれるとは思っていません。
どうしたら、このようなトラブルに巻き込まれないか?
その結論として、
保護者からの意見として
- 保護者が、日頃からよく子供の様子を掌握して、少しの変化をキャッチする。
- 思春期で、(特に男子は)親とコミュニケーションを避けるが、「何かあったら、相談して」モードを日頃から発信する。
- そして、保護者は、何があっても(たとえ、事件性のあるトラブルに巻き込まれたとしても)あなた(子供を)全力で守るからね。とのメッセージを日頃から伝える事が大事であると。親に相談できずに、結果、被害が拡大してしまうケースがありますので、私達、大人は、しっかりと子供を見守る体制でいたいと話し合いました。
そして、このディスカッションの締めとして、校長先生が素晴らしいご指南をしてくださいました。
大事な事は先を見通しをする力をつける事
- 結果の見通し
- 方法の見通し
- 時間の見通し
の能力を身に付けさせる事が大事であると。
これは、学習面でも大事ですが、結果の見通しで、この自分の行動が後にどんな結果となるか創造する力がトラブルを回避する力となる。
なので、日頃から、そのトレーニングを行う事が大事ですと。
具体的には、先にあげたカラオケボックスでのA子さんのトラブル回避は、父親からの情報がAさんの知識に入っていたからこそです。
なので、日頃から、家庭内でのコミュニケーションが大事であります。
また、子供を肯定してあげる事が大事です。
『のび太くん現象』といって、『どうせ僕なんか何をしてもダメだ』と自己否定させるような言動はしてはいけない。
親は、常に、子供を肯定的に受け入れていく事が大切です。
そこで、校長先生が結論として、
『メタ認知能力を養わせてあげてください』
と教えて頂きました。
そして、保護者は子供を見守ってあげる事が大切です。
見ていてあげて、口は出さない。子供が自分自身の軸を作らせてあげる。
なので、このメタ認知能力をトレーニングさせるのです。
と結論して、締めて頂きました。
わかっていても、つい口出しをしてしまうのが、親というもの。
しかと受け止め、実践していきたいと思います。
トレーニング方法は、様々ありますので、皆様、ご自分に合った方法で調節ください。
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☝メタ認知(メタにんち)とは認知を認知すること。人間が自分自身を認識する場合において、自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し認識すること。それをおこなう能力をメタ認知能力という。
メタ認知能力(メタにんちのうりょく: Metacognitive Ability)[編集]
現在進行中の自分の思考や行動そのものを対象化して認識することにより、自分自身の認知行動を把握することができる能力を言う。 自分の認知行動を正しく知る上で必要な心理的能力。
- Knowledge Monitoring Ability(知識を監視する能力)
- Knowing about knowing(知っているということを知っていること)
- Cognition about cognition(認知していることの認知)
- Understanding what I understand(自分の理解していることを理解すること)
と定義されている。
👀この能力を鍛えるには!👀
文書化および会話をする
自分の内側の感情をアウトプットし、客観的に自分を見つめ直すことが重要です。 自分の気持ちや考えを日記やブログで文字に起こすことで自分の状態を客観的に把握することができます。 また、日常会話とは少し違った、もう少し深い内容の話をすることも鍛える方法としておすすめです。 読んだ本の感想を言ったり将来の夢を語ったり、いつもより時間をかけて会話をすると感情が整理され、鍛えることができます。
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この研修会は、1時間の内容で終了しましたが、この後、夜がふけるのも忘れて、
保護者の皆様、そして、校長先生も交えて全員で楽しく有意義な、懇談会をさせて頂きました。
こうした、対話で体験を語り合う機会は、普段では、ほとんどありませんので、帰る時間を気にせずにリラックスした心で、沢山、心の充電をさせて頂きました。
私事ですが、ここで、出会えた皆様のお人柄や、体験談などが、いつか、素敵な物語として紡げる事を楽しみにしています。
そして、このブログを書く事がメタ認知能力を鍛える大きな方法と知り、更に更に、書き続けるぞ!と鼻を膨らませながら、パソコンのキーボードを叩いています。
明日は、この酷暑の原因となっている環境問題についての学びをご報告します。
それでは、お互い熱中症に気を付けて、元気にワクワクな一日になりますように💛