あなたは死ぬ前に誰に「ありがとう」を言いますか?
タイトル『最後に君にありがとう』
2013年に北日本新聞主催の公募に投稿しました。
400字/20枚(7853字)
これは、第一次選考でした。
この物語は、ガンの末期の患者をケアする、看護師さんの体験談を読み、とても感銘して、物語が生まれました。
私の、母も、この数年前にガンで他界していたのも、リアリティがあったのです。
物語は、30歳の看護師の女性が、末期のガン患者専門病棟に移動になる所から物語がはじまります。
主人公の女性は、看護師という仕事に安定した職業という意識で、そして、私生活でも不倫をしています。何事にも冷めた視点の日々を送っています。
自分の母親もガンで亡くしても冷めていて、更に、父親までもガンの末期になります
が、これも、我関せず。
しかし、患者にとことん寄り添う、素晴らしい人格の上司の看護師(私が、感銘を受けた体験談の女性がモデル)や理想なおしどり夫婦の患者、父をガンでなくした男子中学生との関わりの中で、主人公が人間的に成長していく物語です。
『最後に君にありがとう』とは主人公の成長した姿を象徴するセリフとなって、物語が終わります。
“悔いなく生きる” “人間、生きたようにしか死ねない”
というテーマで書きました。