「もう、忘れていいよ」この言葉で私の心のとげが抜かれ、そして、素敵なラブストーリが誕生
タイトル「忘れさせ屋の恋」
これは、2012年の夏に書いた長編小説です。
(167711文字=400字原稿換算で約420枚)
その時の出版社の公募が「ラブストーリー」(この年で、この公募は無くなりました)
だったので、真夏の暑い日に正しく、汗を掻きながら2週間の自主缶詰め状態で、あまり書いた事のない恋愛物語を書きました。
このお話が生まれたきっかけをご紹介します。
私は、これより遡る事4年前にある女性から言葉の暴力を受けました。
この暴力の刃は、私の心のど真ん中に大きなトゲとなり、折々にズキンと痛みました。
しかしながら、この事は、誰にも言えずにずっと、心の奥底に閉まっていたのです。
でも、ある時、信頼するある男性に、何故でしょうか、私は、心に刺さったトゲの話をしたのです。
私の告白を聞いた初老の紳士は
「その話は、もう、忘れていいよ」と言ってくれました。
この時、心でスポ~ンと音が聞こえました。
ずっと私の心の奥底に刺さっていたトゲが抜けたのです。
言葉って、改めて、人を傷つける武器にもなるし、愛・希望・勇気を与えるのだと。
そして、生まれたのが「忘れさせ屋の恋」でした。
この物語のストーリーは、
主人公は、27歳のイケメン男子。仕事も順調で、会社の後輩の美人女子と軽く付き合ったら結婚を迫られ、ストーカーまがいに付きまとわれ、あげく
「あなたにとって一生忘れられない女になるわ」と自殺されてしまう所から物語が始まります。
まさしく、この自殺した美人女子が主人公にとって一生忘れる事のできない女性になってしまうのです。
この事件から会社を解雇された主人公は、通リすがりの占い師から、
「同じ様に傷ついた人に寄り添い、同苦して、そして『もう、忘れていいよ』との魔法の言葉をかけてあげて。そうして、人を救った分、あなた自身も救われていくわ」と指南されます。主人公は、このなんだか、非現実的な事をやってみようと思いたちます。
そして、主人公は、自称「忘れさせ屋」となります。
主人公自身も、幼い頃に父親が別の女性と暮らす為に家を出て行き、すぐ上の姉は、このトラウマから父親くらい年の離れた男と不倫関係を繰り返す。
また、若くして、大学の准教授となった、優秀な長女も、超エリート中国人留学生からプロポーズされるが、身分の格差で結婚に踏み切れない。
母親も自分達を捨てて別の女に走った元夫を忘れられない。
こうした家庭内の不幸を抱えた女性達を励ましながら、出会っていく7人のトラウマを抱えた女性の心の傷を癒していきながら、主人公自身が生涯を共にしたいと願う、運命の女性と出会い、そして、大きな障害を乗り越えて、結ばれるという物語です。
家族の再生と絆を立て軸に、運命の恋を横軸に描いた物語です。
この中で『本当の恋をしたいなら、本物の自分をつくる』
『抜苦与楽=苦しみを抜き、喜びを与える』『自分の使命=天職』とはとのメッセージをふんだんに盛り込んでいます。
いつか、この物語も、映像化にしたいと祈っています。
あの作品を書いたのも、こんな猛暑の中でした。
スマイル・エンジェル☺