紙芝居「とげぬき小僧」が生れたのは
タイトル「とげぬき小僧」
この物語は、紙芝居です。
このお話は、息子(現在高校1年)が小学校に上がった時にできたお話です。
実は、この時、クラスメイトから息子が軽いいじめにあいました。
担任の先生にすぐに相談に行き、問題は大きくなりませんでしたが、私は、この時から『いじめ問題』が今後、起きない(全く起こらないのは不可能かもしれませんが)
予防もかねて、また、子供達への啓発を兼ねて、祈る気持ちで物語を紡ぎました。
このお話にママ友に絵を描いてもらい、大きな紙芝居に仕上げました。
朝の時間の絵本の読み聞かせタイムに、私は、この紙芝居を一歳年下の娘が卒業する7年間続けました。
一年生から6年生までの学年を巡回したので、生徒たちからは『とげぬき小僧のおばさんだ!』とすっかりおなじみさんになりました。
調子にのり、高学年用には、また、違う内容で、いじめをテーマにした物語を数編作り朗読で読み聞かせをしました。
これは、6年生のあるクラスで実際、深刻ないじめ問題が起きていて、私の作った作品がヒントになり、問題が解決したと先生に後に感謝されました。
物語の内容は、子供にしか見えない人の肩に乗る小さな『とげぬき小僧』が
人の心に刺さったとげを抜くお話です。
主人公の『たろう君』は、幼稚園からずっといじめにあっていて、心に沢山の太いとげが刺さっています。そのとげを、とげぬき小僧に抜いてもらい『愛・希望・勇気』の薬を塗ってもらい、すっかり元気になります。
そして、とげぬき小僧と一緒に自分をいじめている3人のいじめっこの所に行きます。
実は3人のいじめっ子も、それぞれが心に大きなとげが刺さっています。
それをとげぬき小僧に抜いてもらい、薬を塗ってもらい、たろう君と3人のいじめっ子は仲直りするというお話です。
このお話をすると、クラスの中の数名の子が、自分の心にとげが刺さっていると訴えます。
私は、「先生やお父さんお母さんに相談しましょうね」と促します。
単純な物語ですが、『いじめはする人が100%悪い』『いじめをしたら、自分自身も苦しむことになる』とのメッセージを伝えます。
この物語のメッセージは、子供の心にちゃんと届いていると、読み聞かせの感想文などで実感します。
紙芝居というレトロな手法ですが、これが、意外と受け入れられるのです。
大人の私達も、子供の心に戻って、観てみませんか?
いつでも、読み聞かせさせて頂きます。