創造のあそび場

ボーダレスなストーリーをお届けします

恋するベニス

『イタリア・ベニスに行きたい!』

    ~私が死ぬまでにしたい10の事~

 

今、すぐに行きたい所は?と問われたら、

私は、 イタリア・ベニス!

と答えます。

これには、ちゃんと理由があります。

 

さかのぼる事、20年数年前?

画家のヒロ・ヤマガタさんの個展を見ました。

この個展は、皆様がよくご存じの、鮮やかな多色使いのシルクスクリーンの絵ではなく、淡く繊細な、そして、とても優雅で優しいパステル調のイタリア・ベニスの風景画のみで構成されていました。

私は、画家のモネが大好きで、まさに、そのモネっぽいタッチと、どの絵も大型で、

会場がまるで、イタリアのベニスかと錯覚するほどの迫力でした。

「あ~この景色、絶体に見たい!」と心から思いました。

 

その後、ハネムーンでイタリア旅行を提案しましたが、

諸事情により、ハワイになり、

子供が産まれるまでにはと思いながらも、未だに行けていません。

 

しかしながら、あきらめていません。

何事も、願い続ける事が、結果、夢が実現すると。

 

ベニスに行ったら、昔観た映画『ベニスに恋して』のような、

素敵な出会いがあるかしら。

な~んて、妄想が膨らみます。

 

 では、今日も、スマイルな一日でありますように💛

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東京駅で逢いましょう

『東京駅のステーションホテルで出筆したい!!』

    ~私が死ぬまでにしたい10の事~

 

 

楽しい夏休みと出筆活動に専念していて、すっかり、ブログをお休みしてしまいました。

 

昨晩、映画「君の膵臓を食べたい」が放映されていました。

主人公の女の子が、病気で余命1年という設定で、やはり、死ぬまでにしたい事リストを作っていて、それを実行していました。

これを観て「お~私も、10個のうち3つまでしか書いていない」と焦りました。

ここからは、順番ではなく、なんとなく、書きたいものから書いていきます。

 

私は、東京駅が大好きです。

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東京駅の改札口

 

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東京駅をバックに自撮りしてみました。

 

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東京駅ステーションギャラリー。現在の展示企画。これも、必見です。

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ステーションギャラリーの中の階段。かつてのレンガが残っています。

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東京駅を背にした丸の内夕日。この景色も大好きです。

 

東京は、大好きだし、その中でもベスト3に入るほど、この東京駅が好きです。

数年前に改修工事を行った東京駅は、当時のままの荘厳な建物を更に美しくお化粧直しを施されました。

この東京駅の前に立つと、命の底から込み上げる、無限の創造力が湧きあがります。

 

そして、今年の5月の初旬に千代田区主催の文学賞向けに、

『東京駅で逢いましょう』というタイトルで作品を出筆しました。

ストーリーは、3組のカップルの、東京駅を軸にした素敵なラブストーリーです。

ご興味がある方は、別ブログの「フォーチュンガールの楽園」に掲載しますので、

覗いてみてください。

しかしながら、この作品、またお恥ずかしいのですが、締め切りに間に合わずにお蔵入りの作品です。

締め切りぎりぎりに1日で書いたので、正直、駄作です。

話の構成や、私の東京駅への愛がふんだんに盛り込まれているので、自己満足している作品です。

更に再構成して、どこかにまた、投稿しようと思います。

 

さて、前置きが長くなりましたが、私が、死ぬまでにしたい事ですが。

東京駅のステーションホテルのスィートのお部屋で出筆活動をしたい!!です。

かつて松本清張さんや森瑤子さんなど、有名な作家さんが、ステーションホテルに滞在し、出筆活動で名作が誕生したそうです。

そうでしょう。

私だって、ステーションホテルに1ヵ月くらい滞在して、超大作を書きたい!!

なんて、大妄想を抱きます。

あ~夢は、見るもの!?

いつか……と楽しみに。

また、今日も、出筆活動にいそしみます。

 

 では、今日も、スマイルな一日でありますように💛

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大人も楽しめる、絵本の魅力をご紹介します

『大人も楽しめる総合芸術、絵本の魅力』

 ~私が死ぬまでにしたい10の事⇒3番目にしたい事~

 

 

サブタイトルの~私が死ぬまでにしたい10の事~ですが、中断していたので、今日から、一気に(浮気せずに)この特集で参ります。

 

 

 さて、絵本は、子供が読むものと、思っていませんか!?

絵本は、小説などに比べて手軽に読める上、日々の暮らしを豊かにしてくれる多くのメッセージが込められています。

最近の絵本は、絵がまるで美術館で見る絵画のように美しく、内容も叙事詩的なものから、思わずクスリと笑ってしまうもの、昔懐かしいノスタルジックな世界にスリップしてしまうものまでと、大人が存分に楽しめる絵本が沢山あります。

その時の気分や、目的に応じて、

一瞬で夢の世界に連れて行ってくれる、ワクワク・ドキドキするステキな大人の絵本

を是非ご堪能ください。

都内だけでも、専門店が12店舗ありますし、大型書店などでも、品揃えは充実しています。

 

  • 精巧な花や動物が飛び出す絵本
  • 愛する人との死別をテーマにした絵本
  • 人間関係に疲れた時に読みたい絵本
  • なつかしい昔話をもう一度楽しみたい時に読む絵本
  • きれいな風景を楽しみたい絵本
  • 思わずクスッと笑いたい時に読む絵本

 あげたらきりがないほど、バラエティーに富んでいます。


最近は、『絵本セラピー』なんてものもありますよね。

絵本セラピーとは、絵本のソムリエの岡田達信氏が創案した、絵本に対する解釈や感想から、自分自身の価値観や性格などをあらためて知る方法  

 

また、こんな使い方も楽しめます。

  • きれいな装丁の絵本は、お部屋のインテリアとしても最適
  • 世界に一つだけの自分だけのオリジナル絵本づくりに挑戦!(自分史の作成)

 

更に、 絵本にはこんな効能もあるそうです。

絵本の読み聞かせが、認知症予防になると。

また、物忘れなどを未然に防ぐ効果もあるそうです。

 

 ~作家の柳田邦生氏は、著作『みんな絵本』から~
「心が枯れ感性が衰えがちな人生後半、あらためて絵本を読むと、悲しかったこと、うれしかったことなど、人生経験が絵本の物語に重なってきて、なんともいえない深い味わいや感動や心のやさしさがよみがえってくる」

 

ここまで、絵本の魅力をご紹介しましたが、実は、ここからが今日の本題です。

(前置き長いわ~~)

ごめんさない。

 

なので、私は、1冊でいいから、絵本を出版したいです。

お~、そうか!!

 でも、私は、絵は描けませんので、正確には絵本の原作を書くという事ですね。

どなたか、ご一緒にコラボしていただけませんかね。~♪うふふと✨(^^♪~

そう思いながら、せっせと絵本の原作コンクールに、応募していますが、

未だ、その夢は叶えられてません。

この夏も、コンクールがあります。

夢が叶えられるよう、また、ステキな絵本を沢山読んで、修行して参ります。

 

皆様も、是非、お気に入りの絵本を探しに行きましょう♪\(^o^)/♪

 

  では、今日も、スマイルな一日でありますように💛

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今すぐ行こう!!天文観測がライブで楽しめるコスモプラネタリウム渋谷

 大都会でロマンティックな星空天文観測🌎

 

前号にて、作品「忘れさせ屋の恋」の誕生をご紹介しましたが、

(まだの方は、是非、前号をお読みください)

この作品の中に主人公が出会う、“運命の女性”をプラネタリウムの解説員の女性として描きました。

そして、この物語の中でも、星空や月やNASAの宇宙開発ステーションなど、天文関係の話を沢山織り交ぜています。

前々号にて火星の天文観測でも書きましたが、私は、この天文関係が大好きです。

 

そして、今日ご紹介するコスモプラネタリウム渋谷

 コスモプラネタリウム渋谷 « 渋谷区文化総合センター大和田

 こちらにはじめて行ってきました。

ここは、かつて五島プラネタリウムという渋谷の旧東急文化会館の最上階にあったプラネタリウムの元祖で老舗のスタッフや技術を持って、誕生したのが、

“コスモプラネタリウム渋谷”だそうです。

こちらも、毎回の投影には、専門スタッフの方がライブで解説を行ってくれます。

原稿もなく、その時の状況に合わせての即興?な解説で、しかも、内容も専門的かつ、ユーモアあり、ロマンあり、感動ありで、とても楽しめます。

 

そこで、今回、私は、ある解説員の方の“神対応”を目撃しました。👀

私と、30歳くらいの若いママが生後6ヵ月くらいの赤ちゃんと一緒に、開始から15分くらい遅れて入場しました。

これだけでも、失礼なんですが、席についてほんの2・3分で赤ちゃんがぐずり、若いママはすぐに立ち上がりました。

辺りは漆黒の闇です。

そこで解説をしていた『佐々木勇太さん』という、とても声がめちゃめちゃカッコイイ

30歳中頃?が、解説を中断し。(この時は、途中入場でしたから、顔はわかりませんので)

「今、赤ちゃんを連れたお母さまが、入口付近に行かれましたが、大丈夫ですか?

係りの者が伺いますので、そこで、動かずにお待ちくだい」

きっと、転んだりして、危険と判断されて咄嗟の配慮だったと思います。

そうマニュアルに指導されているかも知れません。

しかし、ご自分の投影の解説をしながらの、若いママへの真心こもった、温かな思いやりに満ちた声かけに、私は、とても感動しました。

そして、佐々木さんは、若いママさんの安全を確認されてから、きれいな星空を探して世界中を旅し、実際にご自分で撮影された星空の写真を投影しながらの解説をしてくれました。

それだけでも、まるで、自分もその地に行った気分になってとても楽しめました。

 

そして、次の回。

こちらは、クラッシック音楽と幻想的な宇宙の映像を投影しての、これまた、ロマンティックなひと時が堪能できます。

こちらをご担当された、このプラネタリウムのチーフ解説員の『永田美絵さん』。

この方も素晴らしい方です。

ニックネームが“癒しの解説員”

その通リで、なんとも心地よいリズムの程良いトーンの声質、そして、温かく、体中をやさしくマーッサージされているような 語りかけで、思わず深い眠りに落ちそうになりました。

それほど、映像とクラッシック音楽と満天の星空にまるで、宇宙遊泳をしているような錯覚を覚えました。

毎日、お仕事の帰りに寄りたい!そんな日々の喧騒やストレスを忘れさせてくれる

“極上の癒しの時間”でした。

永田さんが、五島プラネタリウムからの解説員だったと知り、終了後にお声かけをさせて頂きました。

私が、子供の頃、ひんぱんに五島プラネタリウムに通っていた事、書いた物語に、永田さんのような解説員の女性をモデルにした事など。

永田さんは、初対面の私の、高ぶった思いを優しく包み込み、たおやかな笑顔で、

聞いてくださり

「まぁ~、是非、作品を読ませてください!」と。

調子に乗り、すぐに、あの長編の「忘れさせ屋の恋」の原稿をメールで送信しました。

そして、永田さんから、また、嬉しいご返信を頂きました。

そのコメントがまた、素晴らしいのでご紹介させて頂きます。

これで、あなたも、この永田さんやコスモプラネタリウム渋谷に行ってみたくなったと思います。

是非、一度、覗いてください。

 

~永田美絵様よりのコメント(一部抜粋して)

『毎日自慢のスタッフとお客様に宇宙を語る。

このお仕事はとてもありがたく、何度生まれ変わっても、また同じ仕事に就

きたいという願いは変わらず今日も解説をしています。

 

私は星や宇宙を通して地球の素晴らしさや生きている奇跡を伝えるのが使命

だと思っています。ですから投影を観て何かを感じていただけたのであれば

本当に嬉しいです。

 

またぜひお越しくださいね。

星空の下でお待ちしています。』

 

それから、このプラネタリウムで嬉しいサービスです。

ドームの貸し切りをしてくれます。

詳しくは、サイトをチェックしていただければと思いますが。

独身の男子で、彼女にサプライズでプロポーズを!と考えている方は、是非、お考えください。成功率100%かと思います💛

 

渋谷の街に、いや都会にこんな素敵な体験ができる場所があるなんて。

あ~東京、最高!そう、思いますよ✨

 

猛暑の中ですが、心が爽やかに、そして、ロマンで一杯になります。

 

                 スマイル・エンジェル

 

 

 

「もう、忘れていいよ」この言葉で私の心のとげが抜かれ、そして、素敵なラブストーリが誕生

~言葉の魔力が、人生を変える~

 

この猛暑に思い出すのが、私が、2012年に書いた、

長編小説「忘れさせ屋の恋」です 

これは、読み返すのもウンザリするほどの(167711文字=400字原稿換算で約420枚)の単行本1冊の量です。

その時の出版社の公募が「ラブストーリー」(この年で、この公募は無くなりました)

だったので、真夏の暑い日にまさしく、汗を掻きながら2週間の自主缶詰め状態で、

あまり書いた事のない恋愛物語を書きました。

 

このお話が生まれたきっかけをご紹介します。

私は、これより遡る事、4年前にある女性から言葉の暴力を受けました。

この暴力の刃は、私の心のど真ん中に大きなトゲとなり、折々にズキンと痛みました。

しかしながら、この事は、誰にも言えずにずっと、心の奥底に閉まっていたのです。

でも、ある時、信頼するある男性に、何故でしょうか、

私は、心に刺さったトゲの話をしたのです。

私の告白を聞いた初老の紳士は

「その話は、もう、忘れていいよ」と言ってくれました。

この時、心でスポ~ンと音が聞こえました。

ずっと私の心の奥底に刺さっていたトゲが抜けたのです。

言葉って、改めて、人を傷つける武器にもなるし、愛・希望・勇気を与えるのだと。

そして、生まれたのが「忘れさせ屋の恋」でした。

 

この物語のストーリーは、

主人公は、27歳のイケメン男子。仕事も順調で、会社の後輩の美人女子と軽く付き合ったら結婚を迫られ、ストーカーまがいに付きまとわれ、あげく

「あなたにとって一生忘れられない女になるわ」と自殺されてしまう所から物語が始まります。

まさしく、この自殺した美人女子が主人公にとって一生忘れる事のできない女性になってしまうのです。

この事件から会社を解雇された主人公は、通リすがりの占い師から、

「同じ様に傷ついた人に寄り添い、同苦して、そして『もう、忘れていいよ』との魔法の言葉をかけてあげて。そうして、人を救った分、あなた自身も救われていくわ」と指南されます。主人公は、このなんだか、非現実的な事をやってみようと思いたちます。

そして、主人公は、自称「忘れさせ屋」となります。

主人公自身も、幼い頃に父親が別の女性と暮らす為に家を出て行き、すぐ上の姉は、このトラウマから父親くらい年の離れた男と不倫関係を繰り返す。

また、若くして、大学の准教授となった、優秀な長女も、超エリート中国人留学生からプロポーズされるが、身分の格差で結婚に踏み切れない。

母親も自分達を捨てて別の女に走った元夫を忘れられない。

こうした家庭内の不幸を抱えた女性達を励ましながら、出会っていく7人のトラウマを抱えた女性の心の傷を癒していきながら、主人公自身が生涯を共にしたいと願う、運命の女性と出会い、そして、大きな障害を乗り越えて、結ばれるという物語です。

家族の再生と絆を立て軸に、運命の恋を横軸に描いた物語です。

この中で『本当の恋をしたいなら、本物の自分をつくる』

『抜苦与楽=苦しみを抜き、喜びを与える』『自分の使命=天職』とはとのメッセージをふんだんに盛り込んでいます。

 

しかしながら、この作品、本当に、私の不徳の致すところで、

締め切りを2週間も過ぎて、一応投稿しました。

もう、この段階で落選です。

なので、それから、なんとなくといいますか、投稿もせずに眠っていましたが、

2カ月くらい前?でしょうか、コンクールに投稿しました。

年内?には、発表されると思います。

また、落選したら、どこかで発表したいな~と目論んでいます。

我ながら、とても、傑作だと、愛して恋している作品です。

物語が生れた背景もですが。 

いつか、この物語も、映像化にしたいと祈っています。

 

実は、この作品をご紹介したのはですね。うふふ!(^^)!

それは、明日のブログにてご紹介させて頂きます。

明日も、是非、お会いしましょう♪

 

では、今日も、スマイルな一日でありますように💛

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天体観測!火星が15年ぶりに大接近🌏!!

 🌎見えた!火星が15年ぶりに大接近🌎

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 昨晩、息子の高校の天文観測に参加しました。

 

それは、昨日の朝、息子が学校に行く準備をしていて何気なく

「今晩、クラブで天文観測だから、遅くなるから」と。

私が「行きたい!見たい!!」と言うと

「絶対だめ!保護者は、誰も来ないし。マジ、やめて!」

普段は、とても優しい息子ですが、物凄い勢いで、阻止しようとします。

「でも、行っちゃうもんね~。こんなチャンス、ないもんね~」

そして、行ちゃいました!

息子も、私の性格をわかっていますから、ちゃんと先生に了解を取っていてくれました。

本当に親孝行な、ええ息子です。

そして、スマホで撮影したので、見苦しい画像ですが。

学校の屋上なので、かなり視界は開けています。

 

肉眼で見える木星⇒中央に小さい白い点が木星です。

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どれどれ(._.) 見せて

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見えました!

土星は、回りの輪まではっきりと!

これは、感動です!!

初めて見ました!!!

 

赤く見えるのが、15年ぶりに我が地球🌎に大接近した火星です。

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親子ショットです。

 

私は、子供の頃から、天文観測が大好きでした。

特に夏の夜空が大好きです。

子供の頃は、住んでいた所のすぐ近くに、プラネタリウムがあり、かなりの頻度で通っていました。

 

ある天文学者の計算では、私たちが住む銀河系だけでも、太陽のように

「自分で光る星(恒星)が四千億個あるといいます。(わぉ !)

なので、ほとんどの学者は、地球のような星は、宇宙の中で

「ごく、ありふれた星」だから、

「宇宙人👽がいたほうが自然」と考えているようです。

 

なので、私の紡ぐ物語にも、結構、天文系やプラネタリウムとか、宇宙人👽とか、

宇宙飛行士とか出てきます。

なんか、本能的に、とても、とても、宇宙や天文が大好きです💛

 

なので、先日、大人の修学旅行で行った山荘では、一番この天文観測を楽しみにしていいました。

しかし、期待したほど見れなかったので、不完全燃焼だったんです。

 

実は、息子が8月の中旬に4日間、山荘に天文観測合宿に参加します。

昨日、顧問の先生に「私も参加したいです!(^^)!」と言ったら、無言で断られました。

やっぱり……。

でも、あきらめません。

何かしら、また、夏休み中に天文観測します♪!(^^)!♬

 

そして、17名ほどの高校生の天文観測の様子をみていて、

また、物語が生れました💛

どんな物語になるか。

お楽しみに、していてください。

 

では、今日も、スマイルな一日でありますように💛

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自分で、自分をあきらめない!だから、夢が叶ったんだ🌈

 

 

  ★★★夢は叶います★★★

 

歌手の安室奈美恵さんが「夢は、必ず叶います」とテレビのインタビューで語っていました。

安室さんだけではなく、夢を叶えた人々は、同じように自信たっぷりに言います。

「夢は、叶う」と。

 

私も、一つ夢が叶いました。うふふふ💛

 

少し、前置きが長くなるかも知れませんが、私の、何の夢が叶ったか。

お付き合いください。

 

昨日、息子の高校の山荘研修で、知り合ったママさんのTさんと初デートをしました。

前に、このブログでもご紹介しましたが、Tさんは、大学1年生と高3の息子さんがいますが、今、ご自分が『夢の実現』のために美容師の資格を取得するために、学校に通う学生さんです。

Tさんは、将来、熟女のための『アンチエイジングを創造するサロン』を開き、

世の熟女達を外見も内面も更に美しく輝かせたい!との夢を持ち、確実に実現に向けて進んでいます。

人間観察が趣味な私は、Tさんに動物的な嗅覚で、「お友達になって!」

と猛アタックし、この初デートとなりました。

そして、昨日は、ランチからはじまり、お店を4件、はしごし、なんと、10時間もデートしてしまいました。

男性からは、『はぁ~???何それ?」と突っ込まれそうですが、

女子は、ガールズトークで、これくらい?(ちょっと、凄いかな)いけます。

Tさんは、20代の頃にフランスに2年間住んでいたそうで、その時の体験談や、

ご自分がこれから目指すサロンの構想や、私の健康・美容のお悩みや、

そして、とてもここでは書けない秘めたお話など。

それは、それは、楽しくって、ワクワクして、胸がキュンキュンして💛。

また、改めて、発奮したりと。

とっても、ディープで熱い時を過ごさせてもらいました。

 

Tさんの言った事で、とても印象に残った言葉が

「今、大人でロマンを持った人が少ないよね。どんなに生活に追われていても、心の片隅にでも、夢やロマンを忘れたくないな~」

 

グッと、きました。大共感💛

 

若い時は、こんな事したいと、沢山の大きな夢や希望を抱いて、それに向けて、挑戦していきますが、時を重ねて行く中で、だんだん、現実の中に埋もれて

“自分で自分をあきらめる”

ようになる。(ならない方もいますが)

 

私も、しぶとくも “あきらめない” です。

だから、夢が叶いました。(おっ、やっと、本題か!)

 

別の友人で、このブログの読者で友人のRさんも、同じように二人の(大学生と専門学生)の息子を育てながら、子育てに奮闘するママさん達をサポートしたいという夢に向かって、保育士の資格を取るために短大に通う学生さんです。

Rさんは、(彼女がそう、言ってるんですよ)

『もう~!毎日、通学途中にスマイル・エンジェルさんのブログを読んで、とても、

元気をもらい、よし!今日も、一日頑張ろう!!って。もう、スマイル・エンジェル最高!私、大ファンです💛💛💛」

とさわやかプチ美魔女(彼女は私より6歳下なので)は👀をキラキラ輝かせて✨私の書いた小説や記事について事細かに感想を語ってくれました。

その感想を聞き、Rさんが、社交辞令ではなく、

“本当に私のブログを愛してくれているんだ” と。

そして、

『あ~、私の夢は、叶った!』と心で叫びました。

私の、紡いだ物語が、一人の人をここまで、喜ばせ、希望や元気を与えることができた。

これが、私が、目指した夢だと。

 

勿論、作品を映像化したり、本として出版して、もっと沢山の人を笑顔にしたいとの

夢も継続中です。

でも、このブログを通して、今まで、全く知り合う事もなかった、多くの方に読んで頂き、嬉しい感想を沢山頂けて、改めて、世界の中心から

『ありがとうございます!私は、世界一幸せです💛』

と叫びたいです。

ふ~、やっと、言えた!(^^)!

 

でも、でも、人間、欲張りなもんで、一つ叶うと『もっと、もっと!もっと~~!!!』

となるんですね。

はい。なので、更に上を目指して、精進して参ります。

 

応援してくださる、また、共感して、一緒に走ってくれる、あなた!!

これからも、共に、ステキな夢の実現に向けて全力疾走しましょう!

 

では、今日も一日スマイルでありますように💛

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コミュニケーション能力って、そんなに大事なの!?

👀コミュニケーション能力の高さが人生を豊かにする👀

 

あなたは、コミュニケーション能力が、高いですか?

それとも、低いですか?

 

昨日、心理学博士で、教職大学院のT教授の、

発達障害の子供の理解と支援』という90分の講義を受けました。

これは、幼児から高校生の教育者や、それに準じる教育現場で働く方々の対象の講義だったので、とても専門的で、かつ、実践的な内容でした。

ここでは、その詳しい内容は、割愛しますが、

発達障害のある方が、将来、大人になって一番困る事、それは、

「人間関係のトラブル」

なので、そのトラブルを少しでも、回避できるよう、教育現場として、

具体的な支援は、とのご教示でした。

 

この講義を受講して、現代社会で生きて行くには、

『良好な対人関係が豊かな人生を築く』

と改めて感じました。

 

日本人は、もともと引っ込み思案だったり、

自分から、人に声掛けや(最近は、あいさつができないとも言われますが)、

お誘いができない。

人とのコミュニケーションが苦手という方が多いかと思います。

 

これは、生きて行く上で、とても、大きな障害や、損失になっていきます。

コミュニケーションの不足が、家庭・地域・仕事・友人関係と、全てに悪影響を及ぼします。

仕事をする上では、コミュニケーション能力が高い人の方が、成功しますよね。

 

下記にて、ご紹介するブログでも、参考にして頂ければと思いますが、

このコミュニケーション能力は、場数と経験で、高める事ができるとあります。

 

私も、その通り!と大共感しました。

 

何故ならば、非常に手前味噌ですが、私は、メチャクチャ、コミュニケーション能力が高いです。

これは、幼少から、今に至るまでの家庭環境や、素晴らしく良好な人間関係の賜物かと思いますが。

 

なので、コミュニケーション能力は、自分がどれだけ、意識して人と関わろうとするか、によって決まると思います。

自分自身が努力する事で、コミュニケーション能力は、どこまでも、高めていく事ができると思います。

 

私は、たとえ、苦手だと思う人や、また、自分を嫌っていると分かっている人でも、

まず、笑顔いっぱいで、積極的に声をかけます。

時には “うざい” “おっせいかい” と思われていても。

そうです。ちゃんと分かっていますが、知らんぷりして、ハグ(実際はしませんよ)

しちゃいます💛

『私は、あなたが好きですよ』モード全開で挑みます。

これが、良好な人間関係をきづくこつかと自負しています。

 

だって、笑顔も、嬉しいモードも、幸せホルモン💛も伝染するんですよ!

 

だから、人と接する時は、女優になって(たとえ苦しみや悩みを抱えていても)

「あなたが好き!よろしくね」って相手の懐に飛び込みましょう。

これが、良好な人間関係を築く大切な心構えかと。

 

では、今日も、スマイルな一日でありますように✨

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 コミュニケーション能力を高めるためには。ご参考に

conjurer-p.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

ミセス・ギャップ?私のカミングアウト!

タイトル「私のカミングアウト!あ~スッキリ!!

 

このブログをはじめて、周りの方に沢山のご感想やご意見を頂きます。

まず、私を、普段から知るほんとんどの人が、

私がこの様な出筆活動をしている事を知りません。

実は、シナリオライターを目指した20代後半の時は、

『私の夢はシナリオライターになって、連ドラを書いて…』なんて、大きく夢を語っていました。

結婚して、子供が産まれて、バタバタと過ごす中で、ほとんど書かない時期も結構ありました。

そして、子供が小学校にあがり、学校での読み聞かせをきっかけに、また、書くようになりました。

でも、物語を紡ぐのは、夏休みのだけの期間限定でもありました。

なので、年に1回か2回にコンクールに投稿する程度。

それが、昨年くらいから、俄然やる気というか『もっと書きたい!』という衝動にかられました。

なので、長~い期間、何かしら書いているので、それなりに物語のストックはあるんですが、それを、誰かに読んで頂くという事は、ほとんどしていませんでした。

心のどこかで「コンクールに落選した物語なんだから、つまらない駄作だし」

と卑下していましたし、私なんかの書いたものを読んでもらうなんて、おこがましい。

と一見謙虚?に聞こえるますが、何でしょうか。自信がなかったのでしょうかね。

しかし、今年の1月に、投稿した作品が最終選考まで残り、作品がネットで公開されたのが、その私の、引いた心を、前に押し出してくれました。

また、ごく少数の友人からも「すごく面白かったよ。他の作品も読ませて!」と嬉しい賛辞が。

素直な性格なので、そう~!(^^)!ではではと、段々とスイッチが入りまして。

このブログを開設するにいたりました。

 

なので、今は、毎日書く事が楽しくって、幸せホルモン💛全開です。

 

そして、こんなご意見を頂きました。

『携帯でサクッと読める、短いのにして!』

そうですよね。こんなに長い文章をつらつらと読めませんよね。

読んで頂いている皆様申し訳ございません*1

 

なので、また、もう一つ別のブログページにて、

サクッと読める短いメッセージページを作成しました。

 

keiko9731.hatenadiary.jp

 

こちらも、ご一緒に応援して頂けたら嬉しいです。

今日も、スマイルな一日でありますように!(^^)!

 

*1:+_+

心から感謝と、ご案内させていただきます🌈

 大感謝申し上げます~

 

このブログを7月1日よりはじめまして、沢山の方にご購読頂き、

 心から感謝申し上げます!

 

私事ですが、自作の小説を全文にて掲載させて頂いていますが、

長文にての掲載文となりますので、今後は、小説のみのブログにて、

掲載をさせて頂きます。

 

ブログタイトル『フォーチュンガールの楽園』にて展開します。

 


以前に掲載した作品も、再度、投稿しますので、重複してしまいますが、

申し訳ございません。

また、今現在、連載中のいじめバスターズ「1ダースの一歩」は、明日から

『フォーチュンガールの楽園』にて掲載いたします。

 

 

今後とも、どうぞ、よろしくお願い致します。

不思議な遊園地で、いじめっ子が体験したのは💀

タイトル『不思議な遊園地💀もう、しません!!編』

 

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このお話は、いじめっ子を、こらしめる物語です。

もしも、自分がいじめられたら、どんな気持ちになるかを体験してもらいます。

お母さんも、我が子が、学校で、お友達にこんなひどい事をしていたとわかったら。

 

私は、いじめる子供の心にも、なにか “もやもや” や “不満” が、

あるのだと思います。

その心のとげを抜いてあげたい。

 

自分がやられて嫌な事、辛いと思う事は、たとえ、誰であろうとも、してはいけない。

 

『君も、あなたも大切な宝物だよ』と伝えたい。

 

ちょっと、かわいそうですが、いじめっ子には、これくらいの体験をしてもらいましょう。

そして、お母さん。

一緒に寄り添ってあげてください。

 

 

《ここから本文です》

今日は、小学校の6年生の卒業親子遠足です。子ども達が大好きな遊園地を、クラスの仲間と、また、お母さんと一緒に回ります。『フシギ体験館』。ここだけは、親子一緒の入場がきまりです。さてさて、どんな、『フシギ体験』ができるのでしょうか。

 

たくや君とお母さんのようこさんが、入るようです。一緒にのぞいてみましょう。

 

フシギ体験館の中は、真っ暗です。

たくや君とようこさんは、不安そうに入ってきました。

優しいアナウンスの声で、

「ようこそ、フシギ体験館にいらっしゃいました。今からここで体験することは、今、あなたが心の中で一番気になっていて、解決したい事が体験できます。どうぞ、お気持ちを楽にして、イスにおかけください。体験時間は、二十分ですが、もっと長く感じたり、もっと短く感じたりするかもしれません。そうですね、そのイスに座ると気持ちよくって、眠くなりますね。どうぞ、ゆっくりお休みください。危険な事は、一切ありません。全ての体験は、あなた自身の心の中でおこっている事です。では、のちほどまた、お会いしましょう。すてきな体験をお楽しみください」

 

たくや君とようこさんは、ぐっすりと眠ってしまいました。どんな、体験をするのでしょう。

 

「お客さん。終点ですよ」

たくや君とようこさんがバスの中で眠っていまいます。

お客さんは、他に誰もいません。

ゆっくりと起きた、たくや君、ようこさんが。

「運転手さん。ここは、どこですか?」

「ここで、おわり。やり直しって事ですよ」

「やり直しって?何をやり直すのかしら」

あたり一面は、静かで、どこにでもあるような、山の中の村という田園風景が広がっています。

運転手さんが、

「さあ、早く降りてくださいな」

訳が分からず降りて、歩きだす、ようこさんとたくや君。

 

しばらく、歩いていると、先方から、農夫がやってきます。

「あの、すいません。この辺に食べ物を売っているお店は、ありませんか」

立ち止まった農夫は、ようこさんと、たくや君をジロッとにらみ、あからさまに、顔をそむけて無視して、歩いて行ってしまいます。

「何よ!感じわるい!」

また、歩き出す、ようこさんとたくや君。

 

ある、民家の庭先に出ていた、婦人を見つけ、

「すみませんが、近くに、食べ物を売っているお店は、ありませんか?」

婦人が、ようこさんとたくや君を、ジロリと見て、家の方に向かって、大声で

「ちょっと、塩を持ってきてちょうだい!」

ご主人が、塩を持って、出て来て、ご主人も、ようこさんとたくや君をジロリと見ます。

塩の器を持った婦人が、ようこさんとたくや君めがけて、思いっきり、塩をかけます。

「何、するんですか!」

婦人、さらに塩をかけながら。

「ここから、出ていきな!」

ご主人も、怖い顔をして、ようこさんとたくや君をにらみつけています。

「なんて失礼な人達なんでしょう!たくや行きましょう」

怒って、歩いて行くようこさんと、怯えながら、ついて行くたくや君。

少し遠くに、小さなお店を見つけます。

「たくや。あそこにお店があるわ」

「ママ、やっと、何か、食べられるね!」

 

小さなお店には、数人の小学生が、店の主人の婦人と楽しそうに語らっています。

ようこさんとたくや君が、店に入っていくと、皆が一斉に二人をジロリと見ます。

「たくや。好きな物、全部買ってあげるわよ」

小学生達が、ようこさんとたくや君を見て、小さな声で、ヒソヒソと話しています。

店の主人の婦人が、ようこさんとたくや君に

「あんたらには、何一つ売らないよ。帰っておくれ!」

「売らないって!どうしてですか?」

「お母さんね。息子に、今まで学校で何をしてきたか、ゆっくりと聞くといいね!」

たくや君、うつむいたまま黙っています。

「なんて、ひどい人達なんでしょう。たくや、行きましょう」

ようこさんが、たくや君を引っ張って出て行きます。

 

しばらく歩くと、休憩できそうな小屋があります。

「たくや。あそこで、少し、休みしましょう」

畳が敷かれた小さな小屋には、誰もいません。

入口で靴を脱いで、中に入り、座りこみ。

「たくや。さっきのおばさんが、言っていたけど、学校で何があったの」

たくや君うつむいて、黙り込んでいます。

「黙ってないで、話しなさいよ」

「…お母さん。いつも、僕が、話そうとしても、聞いてくれないじゃないか」

「だって、お母さんは、お仕事していて、忙しいのよ。たくやの塾や習い事に沢山お金が、かかるんだから。」

「ぼく。塾や、習いごとなんて、したくないよ!」

「何を言ってるの!塾に行ってお勉強するのも、お習い事も、全部あなたの将来のためでしょう」

「お母さんは、いつもそう言っているけど、ぼくの気持ち、何も聞いてくれないじゃないか」

「あなたは、まだ、子供なんだから、お母さんや、お父さんの言う事を、黙って聞いていればいいのよ。さぁ、行きましょう」

ようこさん、あたりを見回し。

「あら~、靴が無いわ。どこにいっちゃったのかしら。さっき、ここに脱いだわよね」

二人で、靴を探しますが、靴はなくなっています。

 

ここは、この村の小さな駐在所。

おまわりさんが、一人、ひまそうにぼんやりとしています。

靴がなくなり、はだしで歩き、疲れきった、ようこさんとたくや君が入ってきて、その場にどっかりと座り込みます。

「おまわりさん。ここの人達は、なんてひどい人達ばかりなんでしょう。道を聞いても無視され、塩をまかれて、店では、物を売ってもらえないし。そして、靴までかくされて」

「それは、大変でしたね」

「本当に、なんてひどい所なんでしょう!」

おまわりさんが、優しくたくや君に

「ぼく。人に無視され、塩をかけられ、お腹が空いているのに、食べられなかったり、靴をかくされたら、どんな気持ちかな」

たくや君は、黙ってうつむいたままです。

「どんな気持ちかな?」

「…いやな気持ち…」

「そうだよね。とっても、いやだよね。自分が、されていやな事、お友達にしちゃいけないよね」

「ちょっと、おまわりさん。たくやが、何をしたっていうんですか」

「たくや君。お母さんに言えるかな」

たくや君、うつむいたまま黙っています。

「お母さん。今日、ここでおきた事は、たくや君が学校でお友達にしてきた事なんですよ。

まず、仲間で、ある同級生を無視する。そして、何もしていないのに、砂をかけたり、暴力をふるう。給食にいたずらをして、その同級生の子は、何回か食事ができなかった事もありました。靴をかくされて、裸足で家まで帰った事もありました」

「そんなひどい事、うちのたくやが、したって言うんですか」

「そうです。全部たくや君がした事です」

「たくや!そんなひどいことしたの」

たくや君、黙ってうつむいたままです。

「お母さん。あなたも、全く知らなかったわけじゃないでしょう。学校の先生から、何回か注意があったはずですよ」

「たしかに、たくやが、同級生をいじめていると先生から、言われましたが。子供のやる事だし、そんなおおげさな事だと思わなかったので」

「お母さん。いじめは、立派な暴力ですよ。

人に無視される事だって、どんなに辛い事か。

いじめられた子供やその親は、どんなに傷つくでしょうか。それを苦にして自殺する子供だっている。そうなったらこれは、殺人ですよ。だから、いじめは、暴力なんです」

「たくや。本当の事、言いなさい」

「…そうです」

「もう、やらないよね」

「…もう、しません」

 

ようこさんとたくや君は、もとの、フシギ体験館の中のイスに座っています。

最初に流れたアナウンスの声が

「さあこれで、フシギ体験は、終わりです」

ようこさんとたくや君、ゆっくり目をさまし、あたりを見回します。

「フシギ体験、いかかでしたか?楽しい体験でしたか?このフシギ体験が、お二人にとって、とても、いい体験である事でしょう。お気をつけてお帰りください」

 

メソメソ泣くたくや君。

「お母さん。もう~、おうちに帰りたいよ」

「何、言ってるの。今から、いじめていたお友達に謝りに行くわよ!」

「もう、しないから…」

ようこさんに、ひっぱられて出て行くたくや君。

                              おわり

 

いかがでしたか。

これでたくや君もお母さんも、心を変えるでしょうね。

そう、あって欲しいと思います。

 

いじめをする子供の心に寄り添えるのは、あなたしかいません。

忙しい毎日ですが今日も、スマイルな一日でありますように💛

 

                           スマイル・エンジェル

 

『不思議な遊園地』で体験したのは👀少年の優しい心に、涙ポロリ

タイトル

「不思議な遊園地・いじめヒーロー編」       

 

この物語は、不思議な遊園地が舞台です。

“フシギ体験館”では、その人の潜在意識が、一緒に入った人と共有して、バーチャル体験ができます。

 

主人公のひろし君は、学校でいじめにあっていますが、辛くても、必死に耐えて、学校に通っていました。

そんな、とても頑張った、ひろし君にフシギ体験館が用意した贈り物とは。

 

もしも、いじめられている、君や、あなたがいたら、きっと同じような体験ができるよ。

でも、もう、我慢しなくてもいいよ。

いじめられている君は、何も、悪くないんだから。

頑張った君が、最高にカッコイイ、ヒーローさ!!

というメッセージを込めて書きました。

今、辛い思いをしている人がいたら、飛んでいって、抱きしめて、そう伝えたい。

皆さんも、そうですよね。

 

【ここから本編です】

 

今日は、小学校の6年生の卒業親子遠足です。

子ども達が大好きな遊園地を、クラスの仲間と、また、お母さんと一緒に回ります。

『フシギ体験館』。ここだけは、親子一緒の入場がきまりです。

さてさて、どんな、『フシギ体験』ができるのでしょうか。

 

ひろし君とお母さんのみゆきさんが、入るようです。

一緒にのぞいてみましょう。

 

フシギ体験館の中は、真っ暗です。

ひろし君とみゆきさんは、ドキドキしながら、入ってきました。

優しいアナウスの声で、

「ようこそ、フシギ体験館にいらっしゃいました。今からここで体験することは、今、あなたが心の中で一番気になっていて、解決したい事が体験できます。どうぞ、お気持ちを楽にして、イスにおかけください。体験時間は、二十分ですが、もっと長く感じたり、もっと短く感じたりするかもしれません。そうですね、そのイスに座ると気持ちよくって、眠くなりますね。どうぞ、ゆっくりお休みください。危険な事は、一切ありません。全ての体験は、あなた自身の心の中でおこっている事です。では、のちほどまた、お会いしましょう。すてきな体験をお楽しみください」

 

ひろし君とみゆきさんは、ぐっすりとねむってしまいました。

どんな、体験をするのでしょう。

 

パシャ、という音と、フラッシュがたかれ、まぶしくて、目を開ける、ひろし君とみゆきさん。

沢山の人々が、二人を取り囲むように、群がっています。

そして、ひろし君とみゆきさんに拍手をしながら、

「おめでとう!」

「偉いわね!」

「よく、がんばったね!」

涙ぐみながら声をかける人や、ひろし君とみゆきさんに握手を求める人、サインを求める人もいます。

ひろし君とみゆきさん、何がおこったか、わからず、とまどいます。

「ねぇ、お母さん。なんで、ぼくたち、こんなに騒がれているの」

「お母さんも、わからないわ」

男の人が、ひろし君に握手を求め

「私は、この街の町長です。ひろし君。君は、ヒーローだよ。えらい!よく頑張った!

今日は、私に代わって、ひろし君、きみが一日町長だよ」

「え~。ぼくが?ヒーロー?」

「あの~町長さん。うちの子が、いったい何をしたのでしょうか」

「お母さん。あなたも、偉い!辛かったでしょう!イヤ、本当によく耐えた!偉い。

さぁ、車に乗ってください。町中のみなさんが、お二人を祝福していますよ」

ひろし君とみゆきさん、町長が、立派なオープンカーに乗り込むと、ゆっくりと車が動きだします。

 

町中の人々が、ひろし君たちの車に手をふったり、声をかけたりして、祝福しています。

最初は、恥ずかしかった、ひろし君とみゆきさんも、だんだんなれてきて、笑顔で、町の人に手をふって応えます。

町中をパレードした車が、大きくて立派な建物の前で止まりました。

真っ赤なじゅうたんが、引かれた上をゆっくりと降りて歩くひろし君とみゆきさん。そして、町長さんとつづきます。

ひろし君とみゆきさん、町長さんが、町中の人々の祝福の中、建物に入って行きます。

 

大きくて広い部屋の中も、沢山の町の人が、ひろし君、みゆきさんを拍手で迎えます。

中央の舞台に案内された、ひろし君とみゆきさんを町長が、迎えます。

会場内が、静かになり、皆が、三人に注目します。

町長が、表彰状を読み上げます。

「ひろしくん。あなたは、長い小学校生活で、同級生のいじめにあいました。無視されたり、物をかくされたり、時には、暴力まで受けました」

静かな会場内から、小さな声で

「まぁ~。かわいそうに……」

「まったく、ひどいわね!」

と呟いたり、すすり泣く声も聞こえます。

「そんな、いじめに、時には、負けそうになり、しばらく学校を休みましたね」

ひろし君はずっと、うつむいたままです。

「しかし、その後、お母さんや家族の人達の愛情と励ましに支えられて、今日まで、頑張って、(町長も、涙をこらえて)本当に、頑張って……」

会場のあちこちで、すすり泣く声がします。

みゆきさんも、ハンカチで涙をふきます。

「本当に頑張って、学校に行きました」

場内から一斉に拍手が起きます。

「(大声で)偉い!」

「(大声で)本当に、頑張ったね!」

と声がかかります。

町長が、続けて

「この〝いじめ〝という暴力に負けないで、勝った!そのひろし君の偉さを、私達は、心から、尊敬します。ひろし君。君は、誰よりも強くて、優しくて、カッコイイ、正義のヒーローです!」

場内、割れんばかりの大拍手がおこります。

うつむいていたひろし君も、ゆっくりと顔をあげ、場内を見回します。

会場中の人が、ひろし君を祝福しています。

笑顔で応える、ひろし君。

その横で大泣きするみゆきさん。

「お母さん。お母さんも、辛かったでしょう。本当に一緒によく頑張りましたね。

お母さんの愛情と励ましが、何よりの、支えだし、ひろし君の一番の味方です。みゆきさん。あなたは、世界で一番偉大なお母さんです!」

更に、場内、割れんばかりの大拍手。

泣きながらも、笑顔をつくり応えるみゆきさん。

「よって、ひろし君、みゆきさんを、我が町の名誉町民として表彰します!」

会場内、更に、大拍手に沸きます。

表彰状と花束が、ひろし君とみゆきさんに手渡されます。

ひろし君に、マイクが向けられます。

ひろし君しばらく考えて

「ありがとうございます。…友達に、いじめられて。毎日、すっごく辛くて、…死んでしまいたいと思いました。…お母さんは、いつも、僕を励ましてくれました。毎日、一緒に学校に行ってくれ、一緒に授業も受けてくれました。…もしも、僕が、死んだら、大好きなお母さんが、かわいそうだと思いました」

場内から、一斉にすすり泣きの声がする。

「僕には、夢があります。大きくなったら、大好きな電車や飛行機に乗って、世界中をまわりたい。たくさんの人と、友達になりたいと思います…今日は、すっごく嬉しいです」

場内から、盛大な拍手。

マイクが、今度は、みゆきさんに向けられ。

「今日は、本当にありがとうございます。ひろしは、本当に、よく頑張ったし、偉いと思います。可愛いい我が子が、『死にたい』と思うほど、苦しめられ、追い詰められる。この〝いじめ〟はまさしく暴力であり、殺人と同じくらいの罪だと思います。人を〝いじめ〟た人も心に大きな傷を受けます。〝いじめ〟は誰も幸せにしません。

どんな人にも、この〝いじめ〟の心があると思います。その弱い心に負けないで、勇気の強い心を取り出して、これからも、生きていきたいと思います」

場内に盛大な拍手がいつまでも鳴り響きます。

 

ひろし君とみゆきさんは、もとの、フシギ体験館の中のイスに座っています。

最初に流れたアナウンスの声が

「さあ、これで、フシギ体験は、終わりです」

ひろし君とみゆきさん、ゆっくり目をさまし、あたりを見回します。

「フシギ体験、いかがでしたか?楽しい体験でしたか?このフシギ体験が、お二人にとって、とても、いい体験である事でしょう。お気をつけてお帰りください」

笑顔でみつめあうひろし君とみゆきさん。

「ひろし。つぎ、観覧車に乗ろうか」

「うん。いいよ」

仲良く、出て行くひろしくんとみゆきさん。

                              おわり

 

 

 

改めて、自分で書いた作品ですが、また、号泣してしまいました(>_<)

もしも、魔法が使えたたら、こんな苦しみをパッと取り除いてあげたい。

あなたができる事は、何か、考えてくれたら嬉しいです。

 

Stand up!いじめバスターズ参上👀

がっつりと👀スイッチ入りました!

 

今、公開されている映画「焼肉ドラゴン」「ワンダー」を観ました。

この2本は、泣けますし、感動しますが。

私は、この2本を観て、思いっきり、スイッチが入りました。

なに、なに、姐さん、一体どうしたって?

そんなに、いきり立ってさぁ~、と突っ込むあなた!

はい。ここでは、映画の細かいレビューはいたしません。

ネットで調べてください。

この映画の共通点は『家族愛』『いじめ』です。

それも、子供に対するいじめです

私は、このテーマには、メチャクチャ熱くなります。

以前にも書きましたが、我が息子もいじめにあいました。

それをきっかけに『とげぬき小僧』という紙芝居も作りました。

なので、今回から、シリーズでこのいじめ撲滅に向けて、立ち上がります。

 

~ここで、いじめについて一言、申しますが~

いじめにあった子供の脳は、破壊されます。

いじめは犯罪です。

いじめが原因で、自殺したら、いじめた本人は、殺人者です。

たかが子供同志の、いじめじゃないか。

そんなの、昔からよくある話じゃないか

いじめられる側にも問題があるのさ。

という意見がありありますが、子供の小さな学校という狭い世界では、いじめられた

被害者は、どうする事もできません。ただ、やられっぱなしです。

そして、大人になっても、そのトラウマから、ウツ病や引きこもり、また、人と上手く付き合えない、何とも、悲しすぎる後遺症に悩まされ続けます。

いじめは、いじめた側が、100%悪い!!

と世界の中心で叫びたいです。

 

と、熱くなりましたので、話を前向きに転換します

 

そこで、私は、さかのぼる事、息子がいじめにあった後の、夏休みに、

いじめっ子や、また、全ての子供達の心に、

人を攻撃しない、正義の心・勇気の心・人を思いやる心

を身に付けて欲しいと、祈る気持ちで、子供向けの短編物語を紡ぎました。

それが、私が、小説形式でお話を創作する原点でした。

つたない文章ですが、熱い願いをこめて、『一人一人の心に届け!』

と必死でした。

できれば、お母さんが一緒に読み聞かせてあげて、一緒に、お子様と考えてくれたらって思います。

お子様のいない方も、何かのきずきになれば、嬉しいですし、

単純に子供の頃の目線になって、楽しんでいただけたらと思います。

これから、一作ずつご紹介していきます。

この短編は、12作品で構成されていて、それぞれの一作品が

“小さなきずきの一歩”で、

それが

×12なので『1ダースの一歩』

というタイトルにしました。

それぞれが、短編なので、各タイトルがつけられています。

 

その、タイトルと簡単な内容です。

 

タイトル『1ダースの一歩』

1、不思議な遊園地・いじめヒーロー編  

内容《いじめられた、君が偉い》

 

2、不思議な遊園地・もうしません編   

内容《いじめっこをこらしめます》

 

3、輪になって踊ろう          

内容《いじめ傍観者から、救出者へ》

 

4、ガーディアン・エンジェルス     

内容《いじめ傍観者から、救出者へ》

 

5、君はボクのヒーローだ        

内容《いじめられているボクと彼の友情》

 

6、いじめバスターズ         

内容《いじめっ子の心をやっつけます》

⇒ここまで6編がいじめがテーマです 

 

7、フラフラばあさん・ガミガミばあさん 

内容《勉強は何のためにするの》

 

8、不思議な遊園地・親孝行編       

内容《親の大切さ、子供の大切さ》

 

9、宇宙飛行士になりたいから友達100人つくろう

内容《夢を叶えるには、努力が必要》

 

10、宇宙人と三色キャンディ        

内容《夢を叶えた宇宙飛行士》

 

11、家庭劇場             

内容《もっと、読書をしましょう》

 

12、ほんとうの宝物          

内容《戦争は反対です》

 

とこんなかんじです。

次回から一作品ずつ全編でご紹介します。

 

今日も、テンションが熱い私、そして、外も暑い。

皆様がスマイルな一日でありますように💛✨🌈

                 スマイル・エンジェル

短編小説『幸せの観覧車』全文掲載

 

短編小説 タイトル『幸せの観覧車』

                   作:スマイル・エンジェル

 

☆この物語が生れた背景は、前号にて掲載しています☆

 

《あらすじ》

蒲田で3代続く写真館を営む奥村は、街の安全を守る防犯のパトロール隊を主催するなど、地域を愛する。かつては、外国でカメラマンとして成功していたそんな、奥村の帰国のきっかけとなったのは。ある出来事と出会いからだった。

 (文字数:9,026)

 

蒲田中学校の校門に掲げられた「創立50周年記念祝賀祭」の立て看板。

同中学の体育館に全校生徒が、座っている。

舞台に設置された大型スクリーンに投影された50年前の蒲田の街のモノクロ写真。

その横で、俺、奥村雄大はパソコンを操作し、

「この写真が、この中学校ができた時の、蒲田の街の風景です。そして、今、現在は、こんな感じです」と説明する。

現在の蒲田の写真が映されると、場内からどよめきが起きる。

「50年経つとこんなに変わるんですよね。50年前の写真は、私のおじいさんがこの街で写真館を始めた時から撮影したものなんです」

再度、50年前の蒲田の様々な街や人々のモノクロ写真を投影する。

そして、画面の写真がカラーに変わり、20年前の蒲田の街や人々の営みの写真を投影する。

「この写真は、その後、私の父が、おじいさんから写真館を継いで、20年前に蒲田の街を撮影した写真です」

更に、クリアになった現在の蒲田の街が映し出される。

「そして、今、私が父から写真館を引き継ぎ、今も、こうして、蒲田の街を撮影しています。

この中学も今年で50歳になりました。今、中学生の皆さんは、自分の50年後は、どうなっているかって、今日は想像してみてください」

場内で生徒達が、ガヤガヤと話しはじめる。

ざわついた場内に「少し、私の話をしますが。私は、この街で生まれて、この中学の卒業生です。中学時代から、おじいさんや父の影響で、将来は、カメラマンになりたいって、夢を描いていました」

俺は話に合わせて、ニューヨークの写真を投影させる。

「それで、大学は、ニューヨークの写真を専門に学べる大学で勉強して、その後、イギリス・パリ・ドイツでプロのカメラマンとして仕事をしました」

そして、ロンドン・パリ・ドイツなど世界中の街の風景写真を投影させる。

真剣に話を聞く中学生達。

「私も、今まで住んだり、遊びに行ったどの国にも、もう一度訪れたいと思う街があります。それは、その街で、出会った人々ともう一度会いたいと思うからです」

現在の蒲田写真を投影して。

「私のおじいさんも父も、この蒲田の街で生まれて育ち、生涯この街で暮らしました。そのおじいさんが『“街づくりは、人づくり・心づくり・ふるさとづくり。100年先も栄え光る街・蒲田”』と願って、この街と人々の生きる証として写真に記録しました。これから、皆さんは、この街でずっと暮らす人もいるでしょうし、世界のどこかの国、また、ここ以外の街で暮らす人もいます。それは、また、楽しみですけど、皆さんが生れ育ったこの街は、ずっと皆さんお一人お一人の“ふるさと”です。そして、今隣にいる、共に育ってきた仲間がいます。ここ蒲田の街は、いつでも帰ってこれる最高に居心地のいい場所である事を忘れないでくだい。“I LOVE カマタ”。また、街のどこかで逢いましょう」

 

昼間に中学での講演を終えた俺は、午後から写真館を開けた。

俺は、6年前に蒲田駅の西口商店街を抜けた所にある、祖父の代から続く写真館を継いだ。

大学から、海外で生活し、カメラマンとして生計をたて充実した生活をしていたが、二つの出来事が俺をここに呼び戻した。

一つは、7年前の東日本大震災。自分の祖国で起こった前代未聞の大惨事を、当時契約していた雑誌社からの依頼で取材する事になった。

二つは、その頃、父がガンの診断を受け、闘病生活も始まった。

父は、俺には、店を継いで欲しいとは言わなかったが、そう先が長くない父の憔悴していく姿に取材が終わってもしばらく、日本にとどまった。

その震災の取材で知り合った被災地の街で写真館を営む佐藤さんとの出会いが、俺の大きな人生の転機になった。

そして、俺は、被災地での佐藤さんとの出会いを思い出した。

佐藤さんはボランティアの方々と被災した写真を洗浄し、所有者に戻す催しをしていた。

俺が、カメラマンだと知ると、是非手伝って欲しいと言われて。

「君も仕事柄わかると思うけど、自分が撮った写真は、全部覚えているんだ。これも、これもそうだ。全部ここで一緒に生きてきた人々が幸せに暮らしてきた記録なんだよ」

泥まみれになった、七五三、結婚式、家族の集合写真、沢山の笑顔の写真を俺と佐藤さんで丁寧に洗浄した。

「もう、逢えない人達もいるけどな」と震える手で写真を洗浄する佐藤さんの頬に涙が落ちた。

洗浄した写真をある婦人に戻すと「これうちの息子の七五三の写真だわ」と涙を流して喜ばれた。

作業を終えて、俺と佐藤さんで、沢山のがれきが積まれた夕暮れの街を歩き

「この街もすっかり変っちまった。一瞬にして、今まであったものが、人が、無くなってしまうんだものな」

黙って、佐藤さんの横顔を見た。

「俺のこれから人生はさ、この街の人々の入学式や結婚式、人生の節目の記念写真や日常の姿を写真で残していきたいんだ。見た人々が笑顔になり、元気になり、勇気づけられる。そうゆう写真を一枚でも多く残していく事が、この街の記録となるしな。たかが、一枚の写真でも、一人一人にとっては、自分がそこで生きてきた人生の証だし、それが、何かの生きる支えになるって信じているんだ」

その時、俺は、ガンと戦い、残り僅かな人生を精一杯生きている父を思い、帰ったら店を継ぐと、伝えようと決心した。

 

午後8時の閉店の時間が過ぎ、入口の鍵を閉めようかと思った時、

入口のドアがそっと開き、若いOL風の女性が遠慮がちに「あの~すいません。もう、終わりですよね」と顔だけ出した。

「ええ。そうですけど、どういうご要望ですか?」

「履歴書の証明写真なんです。明後日面接で。絶対に受かりたいので。ちゃんとした写真で臨みたいんです」

「いいですよ。どうぞ」

「ありがとうございます。無理言ってすいません」

大柳千夏と名乗る彼女は、落ち着いた色合いの清楚なスーツにショートカットの髪を耳にかけて座席に座る。

出で立ちから、就職して数年は、経っているだろうから、転職用の写真だろう。

カメラのファインダー越に見る千夏の表情は、少し緊張している。

「じゃあ、絶体、就職が決まるようにどびきり美人に撮影しますね」

との俺の言葉に少しリラックスしたのか、自然な表情の写真が撮れた。

「仕上がりに30分は、かかりますけど、このままお待ちになりますか?」

「いいですか。待たせてもらっても」

「どうぞ。良かったら、そちらの写真ファイルでもご覧ください」

千夏は、待合室に置かれている、写真のアルバムを見始める。

現像した証明写真を持って行くと、千夏は、くいるように俺が撮影した東日本の震災のアルバムを見ていた。

「あの、出来上がりました」と声をかけると。

神妙な表情で「この写真、すごく胸に迫りますよね」

「俺が、撮影したんです」

「私、ここまでちゃんと見たの、初めてで。なんて言ったらいいか。ずっと胸に残ります」

「そうあってもらいたくて、ここに置いています。一人でも多くの人に、忘れて欲しくないんで」

「……あの~。私、ここの写真館。七五三、成人式、大学の卒業記念でも撮影してもらったし。初めての就職の時の履歴書の証明写真もこちらで撮影してもらったんですけど、その時は、あなたではなくて…」

「俺の父ですよね。6年前にガンで亡くなりました。なので、俺が継ぎました」

「あ、そう、だったんですね」

「大柳さんは、もしかして、蒲田中の出身ですか?」

「はい。そうです」

「俺も、そうです。でも、俺は、もっと先輩だけど。今日、蒲田中で創立50周年の記念の行事があって、全校生徒の前で50年間の蒲田の街を写真で振り返るっていう講演をしてきたんですよ。この店も俺のおじいさんが、ちょうどその頃にはじめたんでね。当時の写真が残っているんですよ」

「え~、あの中学校、50周年なんですね。それにこの写真館も3代にわたって、ステキですね」

「これからも、僕が、なるべく、長くこの街で続けていきたいですけどね」

「じゃあ、お子様が、また、継いでくれたら、4代目ですね」

「はぁ~。しかし、今の段階では、俺には、妻も、子供もいないのでね」

「えっ。すいません。失礼な事、言っちゃって」

「いえ。子供の一人、二人、居てもおかしくない歳ですから。写真、出来上がりましたので」

「あ、すいません。本当に無理言って。助かりました」

千夏が、受付で、お金を支払い「あの~、また、写真見に来てもいいですか?」

「いつでも、どうぞ。俺、大学から海外で6年前に帰ってきたんで、その時の写真も沢山ありますし。もしも、ご興味があれば、どうぞ」

「今日は、本当にありがとうございました。では、失礼します」

 

商店街の一角の町会の事務所。

俺は、3年前にこの町内会で、蒲田栄光会と言う、街の治安を守るパトロール隊を立ち上げた。6年前にここに帰ってきて驚いた事に、この街でもここ数年、ひったくりや空き巣の被害が多発していて、犯罪の多い街ランキグで上位に入る悪名を負わされていると知った。

俺は、商店街の店主や知り合いに声をかけて、男6人でパトロール隊を結成した。

その後、6人それぞれが人脈に当たったり、区の広報誌や、他地域の町会での呼びかけで、今では、45人の陣容になった。

基本活動を一人、月2回の午後8時からの街のパトロールとしている。

背中に「蒲田栄光会」と印字された蛍光色のライトグリーンのブルゾンを着て、俺は、壁に貼られている大きな町内の地図に向かって

「今日は、このエリアと、そして、こちらのエリアを二手に分かれてパトロールします」

説明を椅子に座って聞いているお揃いのブルゾンを着た、40~70代の数人の男性達がメモを取っている。

差し棒で地図の一角を指し「特にこの付近は、最近、帰宅時に女性を狙って2件ほどひったくりがありました。また、こちらのエリアは、一件の空き巣の被害がありました。いずれも、まだ、犯人は捕まっていません。今日、初めてこのパトロールにご参加される方も何人かいらっしゃいますが、こうして、地元の私達がパトロールする事で、さらなる被害が防げます。行動は、何かあった時の為に3人組で行います」と説明する。

今日から、初参加の吉田さんと発起人の一人の佐々木さんと一緒に街灯に照らされた住宅街をライト棒を持ち、並んで歩く。

歩き慣れている佐々木さんが目配りをしながら「吉田さんは、こちらに住んでどれくらいですか」と気さくに話かける。

「私は、職場への通勤が便利だったので、30年前にマンションを買って引っ越してきました。それから、ずっと仕事ばかりで、あと2年で定年です。気が付いたら、仕事以外のつながりってほとんどなくって。妻に定年後の事を考えて、少しは、地域に友達を作れって、言われましてね」

「そうですか。女性は、本当にどっぷりと地域に根を張っていますからね。私は、親父の代からここに住んでいましてね。奥村君のお父さんと同級生なんですよ。それで、彼が、地域の安全を守る男のパトロール隊を作るっていうから協力させてもらっています」

「最初は、6名で立ち上げたパトロール隊でしたけど、今ではこうして、佐々木さんや他の方々にご賛同いただき、45名までになりました。なので、ほぼ毎日、誰かが、地域のパトロールに回れるようになりました」

「私は、このパトロールで回るのも楽しみなんですけどね、2ヵ月に一回の連絡会、これは、早い話、飲み会なんですけどね。これが楽しみなんですよ。世代の違う地域の方とざっくばらんに酒を飲んで語り合う。いや~、こうゆうつながりの場を作ってくれた奥村君に感謝しますよ」

「俺も、おじいさんの代からこの街で育ってきて、大好きな街だから、これから先も皆さんが安心して暮らしていける街にしたいって。また、俺、7年前の東日本大震災の直後から現地で復興のお手伝いをしてきましたけど、そこで感じた事は、普段からの地域の人と人のつながりがどれほど大切かってあらためて知りました」

「そうですよね。お恥ずかしい話、私は、マンションに住んでいても、同じマンションにどんな人が住んでいるかほとんど知りません。妻に言われて、改めてこの地域に気軽に話せる知り合いが一人もいないってね。それこそ、妻のお荷物になりたくないって思います」

「吉田さん、次回の連絡会までには、まだ、日がありますから。どうですか、今度の週末にでも一杯いかがですか?美味い肴と酒が飲める店にご案内しますよ」

「いや~嬉しいな!是非、お願いします」

と和やかに夜道をパトロールに歩いて行く。

 

平日のお昼時間を少し過ぎた頃に千夏が、店にやってきた。

今日の千夏は、カーキ色のTシャツに赤のギンガムチェックのシャツを羽織ったGパン姿に前に会った時よりかなり若く見える。

「あれ、今日、お仕事お休みですか?」

「今の会社、もう、退職するので、有給消化で今日から、6連休です」

「へ~それは、いいですね」

「ずっと、ほとんどお休みも取らずに働いてきたんで、これくらいはいいかなって。でも、一昨日、受けた会社からの採用の連絡待ちなんで、旅行にも行けずですけど」

「それは、落ち着かないですね」

「あの……。お昼、もう、召し上がりましたか?」

「あ、いやまだですけど」

「この間の写真のお礼に、お弁当作ってきたんですけど。食べませんか?」

千夏が手提げを掲げる。

「え~、手作りですか?嬉しいな!じゃあ、遠慮なく」

 

待合室のテーブルに並べられた2段のお重箱。

一段目には、俵型の3色に彩られたおにぎり、二段目には、から揚げ、煮しめきんぴらごぼう、ホウレンソウの胡麻和え、卵焼きなどが、彩よく並べられている。

「これ、全部手作りですか?」

「はい。お口に合うかどうか」

卵焼きを食べると、少し甘めでダシのきいた味覚が絶妙だ。

「美味い!」

そして、次々とおかずを食べる。どれも、とても美味しい。

「いや~、ほんと、全部美味しいですよ!」

千夏は、恥ずかしそうに微笑み。

「ありがとうございます。子供の頃から、両親が友働きで、下に妹と弟がいるので、よく私が、食事の支度をしてきたので。それに、お料理する事がストレス発散なんです」

「それは、いいですね。実は、僕、過去に2回結婚しましてね。二人とも、外国人で、お料理は全くダメでした。今は、女性もバリバリ働くから、女性ばかりが家事をやるわけではないですけど、やはり、男は、こうゆうのを求めますからね」

「そうですか。喜んで頂けて嬉しいです。奥村さんは、世界を回って、沢山貴重な体験をしてこられたんですね。実は、私、今、受けてる仕事が決まったら、アジアのどこかの国での勤務なんです」

「そうですか。それは、決まるといいですね」

「はい。大学時代に一年間、シンガポールに留学していて、ずっと海外で働きたいって思っていたんです」

「大丈夫ですよ。撮影した証明写真に魔法をかけおきましたから。採用されますよ」

「え~、本当ですか~」

「それに、僕が、面接官だったら、こんなに料理ができるなら、絶対に採用しますから」

千夏が笑って「私、自己アピールで、得意な事はお料理って言いました。日本食でおもてなししますって」

「いや、それ絶対ポイント高いですよ。男は、料理の上手い女性に弱いですからね。僕もね、もしも、今度、結婚するなら、毎日の食事をストレスなく作ってくれる人がいいですもんね」

「あの~面接官、女性だったんですけど」

「あ、いや、ねぇ~。でも、同じ女性でも、憧れますよ」

「奥村さんの理想の女性って、そうなんですね」

「いや、男は、みんなお袋の味っていうか、急所はやっぱり胃袋をつかまれる事じゃないですか。俺は、2回の失敗で学びましたけどね」

「勉強になりました。でも、奥村さんみたいに、かっこいいカメラマンに写真撮られたら、女子は、いちころじゃないですか」

「どうですかね~。ここの写真館にいたら、そんな出会いもないですからね。でも

色んな国の地域を回ってきて、最後に住みたい街がここだって思えたんで」

「私と逆ですね。私は、これから、この街から旅立とうとしているのに」

「いいんですよ、それで。どこか違う街で暮らしていても、たまには戻ってこられる居心地のいいふるさがここで。その時には、きっと、まだ、写真館をやってますから、寄ってください」

「……はい……」

そうして、千夏の料理を、久しぶりに動けない程、一人で平らげた。

俺が、お弁当を食べ終わっても、千夏は、夕方まで、おじいさんや父の撮影した、蒲田の街の写真のファイルを見ていた。

「改めて、こんなに沢山、街や人を撮り続けて、おじい様もお父様も素晴らしいですね」

「二人は、ここで店をやっている以上、そう、外に出歩けないですから、空き時間を見つけては、街の写真を撮っていたようです。俺は、そんな生き方は、嫌だって思って、大学から海外に行ったんです」

「ここに戻られたのは、お父様がお亡くなりになったからって伺いましたけど」

「そうですね。父が亡くなったからという事もそうですが。この写真館を継ごうと思ったのは、前に、震災の写真を見てもらいましたよね」

「はい。衝撃でした。今でも、ぐっと胸に迫る写真ばかりで。忘れられません」

俺は、震災で知り合った佐藤さんとの出会いを話した。

「父は、写真館を継がなくっていいって言ってましたけど、佐藤さんとの出会いで、俺も、この街で暮らす人々の幸せの記録を残すお手伝いをしようって決めました」

「……そう、だったんですね……。あの、明日も、来てもいいですか?また、お昼持ってきます」

「それは、嬉しいな」

「奥村さん、あんまり美味しそうに食べてくれるから、作り甲斐があります」

「だって、ほんとに美味しいですよ!」

「じゃあ、また、違うもの用意します」

「お言葉に甘えて、楽しみにしています」

それから、5日連続で、千夏は、お昼を持って遊びに来た。

毎日、違うメニューで、どれも、本当に美味しかった。

そして、決まって、夕方まで、写真のファイルを眺めて帰って行く。

 

千夏と出会って、2週間が過ぎた夕方の蒲田駅周辺で、俺はカメラを抱えて道行く人を眺めていた。

買い物袋を下げた主婦や、グループではしゃぐ女子高生、仕事途中のサラリーマンなど、沢山の人々が行きかう。

沈んでいく夕日が、活気ある人々の顔を照らす。

俺は、街にカメラを向ける。

カメラ越しに見覚えのある顔を捉える。

カメラを外して見ると、スーツ姿の千夏だった。

千夏も俺に気付き笑顔で近づいてくる。

俺は、思わずカメラを向けて千夏を撮影する。

千夏がはにかんで「もしかして、今、撮りました?」

「あんまり、笑顔がステキだから撮りました」

「…あの…ちょっと、付き合って欲しいんですけど」

 

俺達は、駅のデパートの屋上の遊園地にきた。

もう、閉園が近いからか、客は誰もいない。

カラフルな観覧車がゆっくり回っている。

千夏が先に歩いて行く。

落ちて行く夕日が観覧車と千夏を照らしている。

千夏の後ろ姿がシルエットになり、また、俺は、カメラのシャッターを押す。

千夏が、くるりと振り返り

「奥村さん。この観覧車をバックに撮ってください」

俺は、カメラのファインダーを覗く。

眩しい千夏を撮影する。

千夏が、係り員に尋ねてチケットを買って、

「奥村さん。一緒に乗ってください」

俺と千夏で、観覧車に乗る。

見た目より広い円形の座席に俺と千夏は対角に座った。

「この観覧車、一周が3分30秒なんで、閉園までの時間、3回分買いました」

「え~そうなの?」

「この観覧車、幸せの観覧車っていうじゃないですか」

「あ、そうみたいだね」

「この観覧車で告白すると、幸せになれるって。今、ネットで話題なんです」

「へ~、そうなんだ。知らなかったな」

「私、採用が決まって。今日、会社に打ち合わせに行ってきて。香港に赴任が決まりました」

「それは、おめでとう!良かったね」

「ありがとうございます。これも、腕のいいカメラマンさんのお陰です」

「そう、かな?」

ゆっくりと頂上に到達して、下っていく観覧車。久しぶりに乗った観覧車は、ビルの屋上だけあって、てっぺんまでくると視界がかなり高い。

俺は、高い所が苦手でさっきから、胸がゾワゾワとする。

唾を飲み込み、ぐっと足をふんばる。

千夏は、思いつめたように外を見つめている。

観覧車が一周したが、千夏が3周分チケットを買ったと言っていたのを思い出す。

俺は、内心、早く降りたかった。

「私、採用断ろうと思っています」

俺は、千夏を見つめた。

「私、この街から、離れたくないなって……」

千夏も俺を真っすぐに見つめる。

観覧車がまた、ゆっくりと頂上に上がって行く。

俺は、更に胸騒ぎを感じて

「どうして…?」

しまった、なんか、野暮な事を言ったぞ。

こうゆう時はと言葉を探すが胸のゾワゾワに気を取られて言葉が見つからない。

「私、奥村さんのこと、好きになってしまいました」

俺のゾワゾワは、観覧車が頂上になりさらに頂点になる。

ぐっと、足に力を入れて、踏ん張る。

ゾワゾワを悟られないようにわざと大きな声で「いや~……、びっくりしたな。俺を?」

「はい。まだ、出会ったばかりですけど」

「いいのかな」

「え?」

「俺を好きって言ってくれて、正直嬉しいけどさ。でも、夢を、君のやりたかった事をあきらめていいの?」

「ずっと、沢山考えました。でも、私。奥村さんに美味しいって、喜んでもらえる、食事を毎日作ってあげたいって。そうしたいって……これって、重いですか?」

「いや、嬉しいよ。前にも言ったけど、もしも、今度、その、結婚するなら、ストレスなく、料理を作ってくれる女性と…って思っているから」

観覧車が三週目になる。

俺は、腹を決めた。女性にそれも、めちゃくちゃタイプの理想通リの料理の上手い千夏に告白されて。

「君がそれで、いいなら。俺は、喜んで受けるよ」

千夏が、満面の笑みで。

「ちょっと、その顔、撮らせて!」

俺は、千夏にカメラを向けて、数枚シャッターを押す。

観覧車が地上に近づき、係員が待機しているのが見える。

俺は大声で、係員に「すいません。もう一周お願いします。お金は降りてから払いますから」

そして、千夏の横に座り直し、優しく千夏の肩を抱き寄せる。

千夏もゆっくりと、俺の肩に寄りかかる。

柑橘系のいい香りがする。

観覧車が頂上に着くころに俺達は、ごく自然に、キスをする。

ゆっくりと下っていく観覧車。

千夏のキスのせいか、俺のゾワゾワはピタリと止まった。

 

幸せの観覧車。

その中で告白すると幸せになれる。

千夏との未来を思い描き、ずっと、この街で幸せに暮らしていこう。

 

                                  おわり

 

 

 

 

 

                                   

                       

 

  

ずっと、忘れないで。写真がつなぐ人と街の絆。あるカメラマンの決意

 タイトル

「幸せの観覧車」

 

さて、蒲田作品の2作品目をご紹介します。

 

 

この作品は、最初に写真館で物語を紡ぎたいとの私の強い思いから生まれました。

商店街には、というか、どこの街にも必ず、写真館ってありますよね。

そして、最近読んだ、写真館の店主さんの新聞記事に強く魅かれたました。

 

☆☆その記事の概要は(長文になりますが、感動なので、そのまま掲載します)☆☆☆

東日本大震災から8年目に入った、宮城県本吉郡南三陸町で写真館「佐良スタジオ」を営む佐藤信一さんはカメラのレンズを通して、震災直後からの“ふるさと”南三陸を見てきた。その思いを紹介する。~

◆佐藤さんのコメント◆

震災から7年。私にとっては早かった。あっという間の7年でしたが、40年分以上の経験をしたと言っても過言ではありません。

震災が起こった時、カメラバックを持って避難したのが全ての始まりです。

「よくカメラを持ち出せましたね」と言われますが、私は町の写真屋です。カメラを持ち歩くのは自然な姿です。

避難した後、町を眼下に見下ろせる場所に行き、試し撮りのつもりで何げなくシャッターを切りました。この一枚が、津波が襲う前の“最後のふるさと”の姿になるとは思わなかった。

直後、けたたましくサイレンが鳴り響き、ニュースで何回も報道された、防災対策庁舎からのアナウンスがはっきり聞こえました。水位はどんどん上がり、アナウンスの声もどんどん大きく荒くなります。「至急、逃げて!」絶叫でした。大変なことが起こる予感はありましたが、あそこまでの被害は想定していなかった。

私は津波が襲う町を肉眼で見た記憶がありません。レンズを通して映画を見ている感じでした。

目の前で起きている事が現実と思えず、夢の中にいる感覚でした。

撮影に当たっては、いろいろな葛藤がありました。

一言では説明できない事です。

避難しているひとたちも、津波にのまれようとしてるひとたちも、町のほとんどの人は知っています。津波が町を破壊し始めた時、「撮るのをやめよう」と思ったのも事実です。「写真を撮っている場合か!」というピンと張り詰めた空気もありました。

私は撮りました。「この一大事を残すことができるのは自分しかいない」と思ったからです。「何で撮るのか」と責められても、撮らなければ残らないし、後で「撮っておけばよかった」といって済む話ではない。「撮るだけ撮ろう。その後、あの写真は見たくないという意見が多ければ公表しなければいい」と自らに言い聞かせました。

震災当日の写真に、自分の心は一切、入っていません。

完全に第三者でした。傍観者でした。それぐらいの気持ちでなければ、シャッターを押せなかった。自分の町が壊され、自分の家が流され、町の人が津波にのまれる写真を、心を込めて撮ることなど絶対にできません。それでも撮ったことで、ものすごい罪悪感にさいなまれました。

家族や地域の人の安否を確認できると、震災に立ち向かう人々や、復旧・復興に進む町の姿を、どうしても写真に収めたいという気持ちが湧いてきました。首からカメラを提げた私に、同じ避難所の人が声をかけてきました。「全部、撮ってきてね。ちゃんと残さないと駄目だから」。また沢山の人から「(津波に流された)家の跡地も撮ってきてね」とも。町の人々の言葉が、私の背中を押してくれました。

がれきの中を自転車で回り、町の全域を撮影しました。写真には可能な限り、山並みなどの背後の風景を写し込むよう心掛けました。町の人が写真を見た時、「ここは、あの場所だ」とわかってもらうためです。

被災地以外から来た写真家は、自分がイメージした写真を撮るために、イメージにあった被写体を追いかける傾向があります。私は同じ被災者ですから、自分が意図した写真など、とても撮れません。同じつらい境遇にある人間の一人として、被災者の目線で「素直に」「背伸びせず」撮っています。こうして撮った写真の中に、共に生きる人の顔が写っていれば、それが前に進む励みとなるのではないでしょうか。

震災後、私が掲げるテーマが二つあります。

「写真の力を信じて」---ボランティアの方々が被災した写真を洗浄し、所有者に戻す催しをした時の事のこと。自分が写った写真はありませんでしたが、自分が撮った写真はたくさんありました。仕事柄、撮った写真は覚えています。「佐良さんに撮ってもらった、うちの息子の七五三の写真がでてきたの」と涙を流して喜ぶ姿に、写真の力を改めて痛感しました。町の人と一枚一枚、思い出を刻み残していくことが、私のライフワ-クであると、強く感じたのです。

「伝えてゆく」ーーー被災者は100年後、誰も生きていません。今、震災の風化や語り継ぐ難しさが指摘されています。語り部の力は確かに大きいですが、100の言葉よりも一枚の写真で分かる場合がある。ならば、一番つらい時の写真を残し、「町に何があったのか」を知るきっかけをつくらなければならない。私は、写真が語らなければいけないと思っています。単なる記録写真ではない、撮った時の情景も気持ちも伝えることができる、自分の想いを表現した写真という事です。

昨年3月、私がレンズを通して見てきた「南三陸」を紹介する写真展示館「南三陸」を紹介する写真展示館「南三陸の記憶」を、写真館に作りました。この一年で1万2000人以上が訪れました。私の写真を見た二人組の夫婦が一言、しみじみと言いました。「ここに入らなきゃ、何をしに来たのか分からなかった」。修学旅行で福岡から来た高校教師は、「これを見ないと被災地に来た意味がない」と、30人ほどの生徒さんを連れて来てくれました。

写真展示館は、南三陸さんさん商店街にあります。今は観光地化してますが、ここは震災前、どこにでもある普通の商店街でした。震災で全て壊滅しましたが、皆様の支援をいただき、同じ場所に高さ10メートルの盛り土をして再出発したのです。

被災地の私達には今、「忘れられているのではないか」という危機感があります。

震災から7年がたち、震災を知らない世代も増えています。被災者も年齢を重ね、後の事を考えると、「今のうちに伝えたい」という気持ちが強い。ですから、どんな理由であれ、町を訪問してくださるのは本当にありがたい。

そのうえで、せっかく来たのだから、被災地の「今」を直視してください。津波被害の爪痕が残るこの町を、自分のふるさとが被災したら、どんな気持ちになるか、心の中で問い掛けてほしいのです。そして、自分が見たこと、感じたこと、聞いたことなどを、自分の言葉で伝えてください。震災の語り部とは被災者だけではありません。

被災地に来てくださった全員が語り部なのです。

私は町の写真屋です。震災を撮るために生まれてきたカメラマンではありません。

残したい写真は人々の肖像です。入学式や結婚式など、人生の節目の記念写真や日常の姿です。見た人々が笑顔になり、元気になり、勇気づけられる写真です。こうゆう写真を一枚でも多く残していくことが、町の記録となる。今回のような災害が起き、皆が途方に暮れた時、一人一人の「支え」になる。こう固く信じています。

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この写真館は、蒲田西口商店街を抜けた所にありました。見つけた時は、『やったー!』と心で叫びました。そして、この写真館を舞台にお話を書こうと決めました。

 

なので、主人公はこの写真館の3代目のイケメン、カメラマンです。

「あなたとこの街で暮らしたい」の主人公の幸治さんとは、中学の同級生という設定です。

作品を読んで頂いている方は、分かると思いますが、幸治さんとさつきさんが、婚約の写真を撮りにこの写真館を訪ねて写真を撮っていますし、二人の結婚式の写真も、イケメン、カメラマンが撮影担当してます。

この様に、物語が繋がっています。

 

そして、この物語では、蒲田は、犯罪多発地域とあり、地域を愛するというメッセージを、主人公が主催する防犯ボランティアとして登場させました。

先に紹介した南三陸の写真館店主の佐良さんからのメッセージも入れました。

 

佐良さんのお話は、改めて、物語にしたいと思いますし、その上で、いつか南三陸の写真館にも取材を兼ねて訪れてみたいです。

 

このような背景を知りつつ、物語を楽しんで頂けると嬉しいです。

 

作品の『幸せの観覧車』全文も掲載してますので

良かったら、読んでみてください。

 

では、 今日も、スマイルな一日でありますように💛💛💛

                       スマイル・エンジェル☺☺☺